ポリス・ストーリー3

ポリス・ストーリー3

原題 警察故事III超級警察

製作 1992年

めぐちゃんの満足度 ★★★★★

 

唐季禮(スタンリー・トン)監督、成龍ジャッキー・チェン)主演のポリスアクション映画です。
ポリス・ストーリーシリーズの第3弾で、スタンリー・トンが監督としてジャッキーと初めて組んだ作品です。
ジャッキーとスタンリー・トンは誕生日が同じなんですよね(・∀・)

 

麻薬密売が横行していることに危機感を募らせた警察は取引の大多数を占めている麻薬王チャイバ(曾江)の検挙に乗り出します。
署長(陳欣健)とチョウ警部(董驃)は警察官のチェン(成龍)を呼び出し、署長たちの話を聞いたチェンは任務を引き受けることにします。
チェンの恋人のメイ(張曼玉)には特別な捜査があると伝え、チェンは中国公安局へ向かいます。

 

公安局のヤン部長(楊紫瓊)が捜査の作戦について説明を行い、チャイバの組織に潜入するために偽名を使って架空の人物になりすますようチェンに指示します。

 

チェンの最初の任務はチャイバの部下であるパンサー(元華)を脱獄させることです。
炭鉱で刑務作業を行っているパンサーの所に仲間のホン(火星)が現れ、パンサーをトラックの荷台に隠して連れ出そうとしますが刑務官に見つかってしまいます。
チェンが刑務官を妨害してパンサーを逃がし、ヤンはホンを銃で撃ちます。

 

チェンとパンサーは刑務官を振り切り、ロープウェイで山から脱出します。
パンサーはチェンを気に入ると仲間に誘い、チェンをアジトへ案内します。

 

パンサーは自分が捕まる原因となった裏切者の仲間(唐培中)を殺害し、チェンの故郷が佛山だと知ったパンサーは帰郷してはどうかと提案します。
パンサーは仲間のタイ(林志泰)とチョン(譚偉民)を連れてチェンの偽の故郷である佛山へ向かいます。

 

本当の故郷ではないのでチェンは道案内に戸惑いますが、村人に扮した仕込みの協力者たちがチェンたちを出迎えます。
公安のヤン部長はチェンの妹になりすまし、チョウ警部はチェンの母親になりすまします。

 

パンサーは商談を行うため、チェンとヤンを連れて飲食店へ向かいます。
しかし周りには公安警察がおり、ヤンは捜査中であることを伝えますが信じてもらえず、やむを得ず捜査員を気絶させて本部へ連絡します。

 

パンサーとチェンは店内にいた公安警察に逮捕されてしまい、ヤンが助けに入ります。
ヤンが呼んだ警察が到着すると、公安隊長(尹相林)に協力を仰いでパンサーたちを逃がします。

 

ヤンは公安を殺めたと嘘をつき、これを聞いたパンサーはチェンたちと船に乗って香港へ逃亡を図ります。
途中で香港警察に停船を命じられますが、パンサーたちはモーターボートに乗り換えて香港警察を振り切ります。

 

チェンとヤンはパンサーに案内されてチャイバの邸宅にやって来ます。
パンサーはチェンとヤンを紹介すると、タイで麻薬の取引が行われるのでチャイバは2人を連れて行くことにします。

 

チャイバ、パンサー、ヤンは麻薬を販売している将軍(羅烈)がいる小屋へ行き、チェンとチャイバの部下のピエール(王霄)、そしてチャイバの部下2人(盧惠光、薛春偉)は小屋の外で待機します。

 

しかし将軍は他の密輸組織に麻薬を販売したためチャイバの取り分が無くなり、これに腹を立てたチャイバは抗議します。
密告によってチャイバの妻のウェンシー(顧美華)が逮捕され、口座から金を引き出せるのはウェンシーだけなのでチャイバは麻薬の代金を支払うことができません。
他の密売組織の男(沈威)に挑発され、激高したチャイバは男を撲殺します。

 

チャイバはヤンの防弾チョッキに爆弾が仕掛けてあると告げて将軍たちを脅すと、腹を立てた将軍は小屋から立ち去ります。
他の密売組織の男(韓義生)がチャイバを挑発すると争いが勃発します。
チャイバの部下たちは小屋の外から援護し、チェンとヤンは協力して密輸組織や将軍の部下たちと戦います。

 

将軍の縄張りは破壊され、チャイバは全ての麻薬を買い占めることを宣言すると、将軍はチャイバの要求を受け入れることにします。
ヤンに装備させた防弾チョッキに爆弾は仕掛けられておらず、チャイバはチェンとヤンを利用して次の作戦を実行します。
麻薬を手に入れるには金が必要なので、拘束されているウェンシーを救出するために一行はマレーシアへ向かいます。

 

マレーシアに到着すると旅行ガイドの仕事で来ていたメイがチェンの存在に気づきます。
ヤンと一緒にいたチェンを浮気だと勘違いしたメイは怒って詰め寄りますが、チェンは捜査中であると説明します。

 

チェンが捜査中であることを知ったメイはチェンのことを同僚に話しますが、会話を聞いていたピエールはパンサーに密告し、ついにチェンとヤンが警察官であることが露見します。
メイを人質にされたチェンはパンサーに脅されて裁判所襲撃の片棒を担がされることになります。

 

裁判所ではウェンシーの有罪が確定し、チェンはヤンと協力して護送の妨害を行い、ウェンシーを連れ去ります。
チャイバは人質にしたメイをヘリコプターから突き落とすと、チェンはメイを救出し、ウェンシーはパンサーたちの車に乗って逃走します。

 

チェンとヤンはパンサーたちを追って建物の屋上までやって来ると一緒にいたウェンシーはチャイバのヘリコプターに乗って逃走を図ります。
チェンはピエールと取っ組み合いの末にピエールを屋上から突き落とし、パンサーも屋根から突き落とします。

 

チェンはチャイバが乗るヘリコプターのはしごに捕まりますが列車の上に突き落とされます。
ヘリコプターのはしごが列車に引っかかり、チャイバも列車の上に落下してしまいます。
部下がチャイバ救出に向かい、もう1人の部下がチェンの前に立ちはだかります。
ヤンはバイクを走らせて列車の上に飛び乗り、チェンに加勢します。

 

チェンはチャイバの部下たちを倒し、チャイバ夫妻ともみ合いになるヤンを助けに向かいます。
操縦不能になったヘリコプターが鉄橋に接触し、チャイバはヘリコプターの爆発に巻き込まれて死亡します。

 

ウェンシーは命拾いしますが、チェンとヤンはウェンシーを拘束し、チャイバの資産は警察が押収することになるのでした。

 

アクション凄い(;゚Д゚)
タイでの銃撃戦シーンも凄いけど、ラストの列車とヘリコプターのアクションシーンは本当に圧巻。
当時のマレーシア、よくこんな危険な撮影の許可出したね(^^;)
本物のヘリコプターを使うとやはり迫力があります。
ジャッキーがヘリコプターのはしごに捕まるシーンは怖すぎてちょっと引いた(^^;)
こんなことできる人ジャッキーしかいないわ。
本当に走行している列車の上で繰り広げるアクションもハラハラドキドキ!!

 

ミシェール姉さんもかっこよかった(*‘∀‘)
バイクに乗って列車に飛び乗るシーン凄い!!
バイクをワイヤーで吊っているとはいえ、かなり危険なスタントです。
劇中でミシェール姉さんの脚をよく見ると青あざが複数ありました(T_T)
結婚して一度芸能界から引退されていたミシェール姉さんは本作で映画界に復帰しますが、復帰早々にあのアクションってえぐい(;・∀・)
劇中のヤンの肩書きは中国語で「科長(フォーチョン)」ですが、日本語だと馴染みがない言葉なので「部長」と表記しました。

 

アクションも良かったですが、ポリスストーリーらしいコメディ要素も盛り込まれて面白かったです(*^^*)
チェンとメイの痴話喧嘩、まさかの女装で登場のチョウ警部など、これぞポリスストーリー♪
チョウ警部のおっぱいの詰め物が落ちるシーン、笑った( *´艸`)

 

広東語の言葉遊びで面白いのは、チェンが思わず母親に扮したチョウ警部の名前を呼ぼうとしてしまうシーン。
広東語音声だとチョウ警部のことを「驃叔(ピウソッ)」というのですが、チェンが思わず「ピウ…」と呼ぼうとした時に機転を利かせたチョウ警部は「手錶(サウピウ)」と言ってごまかします。
「手錶」は「腕時計」という意味で、「驃(ピウ)」と「錶(ピウ)」は発音が全く同じなので、チェンのうっかり出た言葉をチョウ警部が同じ発音で上手くごまかしたというわけなのです。

 

私が初めてジャッキーの肉声を聴いたのがこのポリス・ストーリー3です。
※子供の頃、無意識にテレビでジャッキーの声を聞いたことがあるかもしれないけど作品を観て声を聴いたのは初めてです。
私は当初、プロジェクトA(鄧榮銾の声)がジャッキーの声だと思っていたので、初めてジャッキーの肉声を聴いた時は「ジャッキー、声低っ!!」って思いましたね(^▽^;)

 

本作はほとんどの方が声優さんの声ではなく自分の声ですが、なぜか盧惠光(ロー・ワイコン)の声は吹き替えでした。
ケニーの声好きなのに(-з-)

 

メイ役の張曼玉マギー・チャン)は初代ポリス・ストーリーの時と比べると大人っぽくて綺麗になっています!!
でもあのあどけない感じが無くなってしまったのはちょっと寂しい。

 

1と2で署長役を務めていた林國雄(ラム・コーホン)が芸能界を引退されたので、今回は陳欣健(フィリップ・チャン)が署長役を務めています。

 

スタンリー・トン監督は元々武術指導をされていたので、本作でも自らスタントを行っています。
ケネス・ツァン演じるチャイバがヘリコプターから落ちるシーンのスタントをされたとインタビューで仰っていました。
あと序盤に公安の役として一瞬だけ出演もされています(^^)

 

公安局でチェンがプロフィールを言うシーン。
実際のジャッキーの生年月日は1954年4月7日なのですが、劇中では1958年4月7日と言っていました。
サバ読んでる(笑)
米国公開版に至っては1964年になってた(;'∀')

 

オリジナル音声では身長177cm(5フィート10インチ)と言っていましたが、日本語吹き替え(ビデオ版)では身長175cmだと言っていました。
ジャッキーの身長については書籍によって記載がバラバラなのでどれが正しいのか分かりません(^^;)
でも私の感覚的には175cm以上はあると思います。

 

タイの将軍が「ガムサー」という人物にブツの相談をするというくだりがあるのですが、このガムサーって誰やねん(;'∀')

 

クレジットに「潘秀燕」という女性の名前があったのですが、じっくり観てたけどどうやら出演されていないようです。
もしかしたらカットされてしまったのかもしれません。
分かる方がいたら教えてください。