原題 殭屍先生
製作 1985年
めぐちゃんの満足度 ★★★★★
劉觀偉(リッキー・ラウ)監督、サモハンのプロダクション「寶禾影業有限公司」の作品で、日本でもブームになったキョンシーを題材にした霊幻道士シリーズの第1弾です。
子供の頃、私の周りでも流行ってましたね~。
手を前に出してピョンピョン飛んだり、私もやってました(´∀`)
20年前、風水師に騙されて縁起の悪い埋葬をしたため、商売がうまく行かないと感じていた資産家のヤン(黃哈)は、道士のガウ(林正英)に改葬を依頼します。
墓にはヤンの先代(元華)が眠っており、生前に先代と風水師がトラブルになったのが原因で風水師に恨まれ、縁起の悪い埋葬をされてしまっていたのです。
ガウは火葬を推奨しますが、火葬はどうしても避けたいというヤン。
1度掘った場所に再び埋葬するのはご法度なので、ガウは先代の棺を持ち帰ることにします。
帰り際、ガウの弟子のセン(錢小豪)は若くして亡くなった女性の墓に線香を供えます。
ガウは先代の棺を封印しますが、封印を解いた先代キョンシーは抜け出し、ヤンを殺害。
ヤンの甥で警察官のウェイ(樓南光)はガウを犯人だと思い込み逮捕します。
殺されたヤンもキョンシー化して人を襲うようになってしまったため、ガウを助けに来たセンと力を合わせ、ヤンを倒します。
ヤンの屋敷に先代キョンシーが現れ、ガウの弟子であるモン(許冠英)はヤンの娘のティン(李賽鳳)を守りますが、モンは負傷します。
キョンシーに攻撃されると、攻撃された方もキョンシー化してしまうので、解毒をするため、ガウはセンにもち米を買いに行かせます。
センはもち米を購入し、帰宅する途中に女幽霊のヨッ(王小鳳)と出会い、屋敷に招かれます。
ヤン家の改葬の日にセンが女幽霊のお墓に線香を供えたことで、女幽霊に取り憑かれてしまったのです。
センの様子がおかしいことに気づいたガウは後をつけ、女幽霊を追い払います。
その頃、米屋に騙され、もち米以外の米が混じっていたのでモンがキョンシー化する危機に陥ります。
さらに女幽霊も現れ、てんやわんや状態に。
ガウは人間と幽霊が相容れないものだと女幽霊に諭すと、女幽霊は大人しく退散していきます。
もち米を選別し、モンの解毒に成功しますが、再び先代キョンシーが現れ、ガウ、モン、セン、ティン、ウェイたちが応戦。
ガウ道士の弟弟子(陳友)の力も借りながら、なんとか先代キョンシーを倒します。
面白い作品です(^O^)
霊幻道士シリーズで、第1作がやはり圧倒的に面白い!
今回リッキーの声は声優さんによる吹き替えでしたね。
センがティンを娼婦だと勘違いして、モンがガウ道士に何があったのか説明するシーンがあるんですけど、
私が初めてこの作品を観た時はまだ広東語が全く分からなかったので、なぜモンがニワトリの真似をしているのか分かりませんでした。
ニワトリは広東語で「雞(ガイ)」、娼婦のことも同じく「雞(ガイ)」と呼ぶので、モンがニワトリの真似をしていた理由が分かります。
このシーンは広東語が分からないと何のこっちゃって感じですね(^^;)
女幽霊が登場するシーンで流れる「鬼新娘」って曲が美しくて、ちょっと怖くて、でも魅力的なんです(*^^*)
モンがウェイと一心同体になって同じ動きをするシーン楽しい(笑)
ウェイがガウ道士に烙印を押そうとするシーンはちょっと焦った(;'∀')
ちなみに烙印の「奸(カーン)」というのは「悪い」とか「ずるい」みたいな意味ですね。
モンがキョンシー化しそうな時に「毒が回らないように動き続けろ」ってガウ道士がモンに言うんですけど、動き回ったら余計毒が回りそうな気がする(^^;)
キョンシーの毒に効くという「もち米」
私、もち米大好きです(*^^*)
もち米は広東語で「糯米(ノーマイ)」っていいます。
米屋役の午馬さん、うさんくささ爆発で本当にいいキャラしてます(^O^)
あと米屋の息子役で、田啟文(ティン・カイマン)が出演されていました!ティンカイさん、めっちゃ若い!!
女幽霊が去っていくシーンはちょっと切なかったですね。
悪い幽霊じゃないんだよなぁ。ただセンと一緒にいたかっただけなんだよね。
先代キョンシーと戦うシーンで、シウホウの壁蹴りバク宙がカッコよかった~☆
実は本作に元彪が出演しているらしいのです。
私は女幽霊の駕籠を担いでいる4人のうちの1人が元彪っぽいなぁと思ったんですけど、どうでしょう?違うかな?
先代キョンシーは元華さんが演じているそうですけど、言われないと元華さんだって分かんない(;'∀')