続・少林寺三十六房
■原題
少林搭棚大師
■製作年
1980年
リュー・チャーフィー主演のカンフーアクション映画です。
続・少林寺三十六房となっていますが、続編ではありません。
そもそもリュー・チャーフィーがサンダ和尚じゃない(;´∀`)
全体的にコメディテイストで、
初代と別の作品だと思って観れば、これはこれで面白いです☆
でもやっぱりリュー・チャーフィーには
サンダ和尚であって欲しかったです。
染色工房
シシェン(ワー・ルン)
左の男性です。染色工房の工員です。
チウ(シャオ・ホウ)
右の男性です。同じく染色工房の工員です。
今回出っ歯キャラです!
所長(チャン・タオ)
右の男性です。
チュアン(チァン・ユンウェン)
真ん中の男性です。
ユアン(チャン・イータオ)
左の男性です。
ある日、所長に呼び出された2人は染色の仕上がりが悪いので
社長が雇った満州人達に指導を受けるように言われます。
その指導料として賃金を2割カットすると通告されます。
横暴です!!
所長の突然の通告に納得出来ないシシェン達は
ストライキを起こします。
しかしチュアン達は強く、
敵わないので結局条件を受け入れる事になります。
リー(ワン・チンホー)
シシェンは社長にかけあおうとしますが、
リーに無駄だと制止されます。
社長は賃金をカットする口実の為に満州人達を雇ったのです。
カンフーさえ出来ればとぼやくチウ。
チェンチェ(リュー・チャーフィー)
今回はサンダ役ではありません。
キャラクターがコミカルです!
チェンチェはお坊さんのふりをして少林寺の秘薬となるものを売っています。
シシェン達の所に顔を出すと、
チェンチェの兄であるシシェンや
工員達がストライキを起こしているのを聞きます。
少林寺の秘薬を売るチェンチェに対してチウは
本物の少林僧なら拳法が出来るはずだと言います。
チェンチェは拳法が出来ると言いますが、
仇討ちの為には使わないと言います。
薬売りの次は寺の修繕費用の名目で寄付を募ります。
チウはチェンチェに少林僧のふりをして敵討ちをしてくれと頼み、
嫌がるチェンチェを無理矢理連れて行きます。
チウは同僚のホンという女性(ベティ・ウェイ)に
色仕掛けをさせてチュアンを誘い出します。
すると他の男達も誘い出されていて、チウの罠にハマります。
サンダの名を語ったチェンチェがワイヤーを使って華麗に登場します!
自分でワイヤーをパチっと切る所が楽しい♪
チェンチェが気合いのような技を出すと、仲間達が吹っ飛びます。
それを見てビビり出すチュアン達。
しかしこれは打ち合わせ済みでチウ達の演技です。
チェンチェは社長に賃下げを撤回するように直談判すると言い、
チュアン達は一旦引き上げ、所長に報告します。
チェンチェが所長の所にやって来て賃下げをやめるように言いますが、
話し合いは平行線を辿り、しまいにはチェンチェを買収しようとします。
ここでチェンチェの気合い技が再び発動!!
工員達が吹き飛ぶ姿を見て所長もビビり、賃金を元通り支払うと約束します。
作戦は大成功!!みんなで祝杯をあげます。
ワン社長(ワン・ロンウェイ)
染色工房の社長です。
所長はワン社長にチェンチェの事を報告すると、
彼を呼び出すように言われます。
ワンはチェンチェと手合わせがしたいと申し出ますが、
チェンチェは怪我をするからやめた方がいいと頑なに拒否。
所長達と違い、ワンは全くビビりません。
そしてチェンチェの動きを見てハッタリだとバレてしまいます。
チェンチェはボコボコにされ、工員達も所長サイドと大乱闘!!
何とか逃げ出します。
皆が負傷し、チェンチェはシシェンに怒られます。
自分には拳法など出来ないのに頼んでくる方が悪いと詰め寄るチェンチェ。
それならば拳法を習って来いとシシェンに言われます。
チウ達にも少林寺に行って拳法を習ってくるようにお願いされます。
修行に何年かかるか分からないと言うチェンチェに対し、
チウ達は拳法を身につけるまで待っていると言います。
早速チェンチェは少林僧のふりをして脱穀の修行をしている少林僧達に
紛れ込みますが、あっさりバレて追い出されます。
そして今度は薬屋で下剤を購入します。
薬屋の店主に焼印がズレていると指摘されます。だって偽物だもん( ̄▽ ̄;)
ちなみにこの焼印って「戒疤」というらしいです。
出家したお坊さんがおでこの上の方に押すもので、
ドラゴンボールのクリリンにもありますよね(・∀・)
でも前にテレビで若い少林僧達を見た時に
戒疤をしていなかったので、昔の風習なのかなぁ。
話は戻って、野菜を運ぶ少林僧のお茶に下剤を混ぜ、
腹を下させて野菜を奪い、少林寺へ侵入します。
しかしまたもやすぐに追い出されてしまいます。
今度は町で男達から少林寺へ侵入する方法を盗み聞きします。
三十六房で修行した少林僧達は1年後に1度家に帰され、
素質があると認められれば寺へ戻る日を和尚から伝えられます。
寺へ戻る日は明日だという事を聞きます。
チェンチェは、たわし屋に行きカツラを作り、
それをかぶって三度、少林寺へ侵入します。
チェンチェの前にいる男達も侵入してきたようです。
砂の道を通るテストを行います。
皆次々と脱落しますがチェンチェはどさくさに紛れて砂の道を渡ります。
少林僧達が足跡を消しながら砂の上を歩くのを見てチェンチェは驚きます。
少林僧に自分は北の少林寺からやって来たと嘘をつき、
北少林寺流の2人がかりで砂の上を歩く技を披露します。
ハッタリもここまで来ると天晴ですな(;・∀・)
チェンチェの正体を知りながら知らんふりをする少林僧達。
次にチェンチェは扉を突いて開け、
線香を供えるというテストに挑戦しますが扉が開かず失敗。
扉が壊れていると言いがかりをつけますが、そんな事はなく一蹴されます。
しかしインチキしながらも何とか三十六房に入ることに成功します。
三十六房では若い少林僧達が様々な修行を行っています。
その様子を見ていたチェンチェは修行で使う油の床で滑り、
墨入りの桶に頭を突っ込んでしまいます。
三十六房の館長サンダがやって来ます。
サンダ和尚(チン・チュウ)
チェンチェはサンダに弟子入りを志願します。
何故髪が汚れているのだとサンダに問われると、
若白髪なので染めていると嘘をつきます。
サンダは墨で黒く染まった髪を綺麗に洗えば弟子にしてくれると言います。
水の入った桶を運ぼうとしますが、重くて水をこぼしてしまいます。
サンダに井戸の水で髪を洗うように言われますが、
桶を全て回収されてしまい、代わりに大きな石を差し出されます。
なんと石を井戸に投げ入れ、その跳ね上がった水で髪を洗えと言うのです!
んな無茶な!!
皆が寝静まった頃、
チェンチェは衣類の洗い場で髪を洗おうとしますが水がありません。
考えた末、カツラを取って洗えばいいのだと閃きます。
しかし何処からともなく投げ文が!!
文には「雑念を捨て 集中すれば事を成せる」と書いてありました。
サンダ和尚、ちゃんと見てるんですよ~(;´∀`)
インチキは止めて正々堂々と練習をします。
石に縄をつけて何回も続けるうちにコツをつかんで
やっと跳ね上がった水で髪を洗う事が出来ました。
しかしシュロ(たわし)で作ったカツラは茶色で、
サンダに若白髪だと嘘をついてしまったので
壁のブロックの粉を髪につけて白髪だと言い張ります。(無理でしょ!!)
サンダに寺に忍び込んだ事を追及されるとチェンチェは寺を去ろうとします。
しかしサンダは入門を認めてくれます。
ただし入門してカンフーを教えてもらう為には1つ条件があり、
寺の修繕をする為に足場が必要なので1人で足場を作れと言われます。
足場を組みながら、下で修行する僧達を見て独自の修行をするチェンチェ。
途中でサンダに怒られながらも何とか足場を組み、
1年かかって完成させます。お疲れチェンチェ!!
これで拳法が習える!と思いきや、
なんとサンダは今すぐ足場をばらして寺を去れと言うのです!
えーーー!!約束が違うじゃないか和尚!!とチェンチェは頑なに拒否します!
すると寺から今すぐ出てけと言われ、必死に抵抗します。
しかし木を折ったり、油の床で器用な動きを見せたり、
尖った木の道をすり抜けたり、チェンチェの動きに変化が・・・
そう、足場を組むという事が修行になっていたのです。
牛乳配達とか畑を耕したりとか亀仙流の修行みたい(´▽`)
一見関係なさそうな事が修行になっていて、
いつの間にか体が鍛えられて強くなってるってやつです。
それに気づかないチェンチェは寺を出て町へ戻って来ます。
そこには工房を追い出されたチウ達がいて久しぶりに再会を果たします。
カンフーを身につけたチェンチェに期待するチウ達ですが、
チェンチェは1年も修行をして(字幕版では3年になっています)
拳法は全く習えなかったと言います。
詰め寄るチウをチェンチェは無意識に吹っ飛ばします。
知らない間に強くなっていた事に気づいたチェンチェは
仲間達と工房へ乗り込みます。
やっぱりリュー・チャーフィーはこの恰好が1番似合う♪ 素敵過ぎ(*´▽`*)
前はコテンパンにやられたけど、今は昔の俺とは違うぜ!!
と言わんばかりに華麗な技を見せ闘うチェンチェ。
チァン・ユンウェンの動きが地味に凄い!
両手縛られたままの蹴りってバランスが取り辛いので難しいらしいです。
タイガーコネクションでドニー・イェンも同じ事をしていましたが、
凄い体幹だなぁ(・o・)
搭棚カンフーなるものを身につけたチェンチェの攻撃が
ユニークでとても楽しいです♪ 修行の成果がバリバリ出てます!
そしてついにワンとの対決。
広さのある外で闘う事になります。
ワン側には複数の男達がついていて、木の椅子で攻撃してきます!
砂の道を通る修行もしっかり役に立って、敵の目をくらまします。
カンフーやる人は、みんな体が柔らかいですよね。
まぁ柔軟性は必須ですよね。
私も毎日ヨガをやっているので、まぁまぁ体は柔らかいです。
ワンの椅子技が激しいです!!
必死の攻防が続きますが、チェンチェに軍配が上がり、
工員達の給料をきちんと支払うように約束させます。
おしまい♪
リュー・チャーフィーがサンダ役ではありませんが、結構面白いです!
コミカルな作調も楽しいですし、アクションは言うまでもなく本格的☆
次回作の新・少林寺三十六房ではリュー・チャーフィーが
サンダ役としてカムバックしています♪
そのうちそちらもレビューします☆