Mr.Boo! インベーダー作戦
■原題
賣身契
■製作年
1978年
マイケル・ホイ監督のコメディ映画です。
日本ではMr.Booシリーズの第2弾として公開されました。
(シリーズ物ではないんだけどね)
所々に出てくるブラックユーモアが中々強烈です(;'∀')
でも面白い作品です!やはり吹き替え版がオススメです☆
舞台はテレビ局です。
このアフロの外国人風の歌手、
実はサミュエル・ホイが演じています。
アフロの歌手の裏で踊るシルエットが2人。
しまいには喧嘩になってセットを壊してしまい撮影は中断。
ブー(マイケル・ホイ)
字幕版ではシップ・ジーマンという名前ですが、
愛着のあるブーで表記させて頂きます。
テレビ局と8年契約して出番が1度もない売れないタレントです。
ブーがプロデューサーに出番が欲しいと詰め寄っていると
スタッフが奇術師の的を探していて、
とにかく仕事が欲しいブーは志願します。
トウトウシン
右のインド人風の男性です。マジシャンです。
ブーの衣装がなんかキャッツ・アイっぽい(;^ω^)
ブーが矢の標的になります。
メチャクチャうさんくさそうな発射台から
なんとゴムぱっちんで矢が飛び出すというアナログさ!!
1回目は失敗しますが、2回目は見事スイカに矢が命中します。
3回目は的をさらに小さくした洋梨?を使って、
さらにトウトウシンは目隠しをして矢を発射!!
ブー、間一髪で避けます。避けてなかったら死んでます(;'∀')
マジックショー会場
ロン(サミュエル・ホイ)
左の男性です。マジシャンです。
リンリン(エレン・リュウ)
右の女性です。ロンの妹で助手をしています。
チョンボ(リッキー・ホイ)
ブーの弟で発明家です。
会場はロンのマジックで大盛り上がりです。
楽屋に戻るとトウトウシンがおり、ロンのギャラを奪おうとします。
シンガポールから出てきた無名のロンをここまで立派に育てたのだから
最初の3ヶ月分の給料をよこせという超恩着せがましい奴です。
トウトウシンはロンのギャラを奪いますが、
去り際にロンが金を奪い返します。
チョンボは発明家なので色々な物を作っています。
泥棒を探知すると笑いが止まらなくなるガスが出る
「ウルトラ的泥棒避け装置」を披露しますが、
ブーがガスを吸い込み餌食になります。
この装置はリモコン操作が可能で、
早速現れた強盗のカバンの中に装置を仕掛け、リモコンでガスを発射!
強盗達はゲラゲラであっけなく御用となります。
マウステレビ局
コン製作局長が社長に呼び出されます。
視聴率が下がっていることを責められ、製作局長を解任されます。
いや、解任ならまだいいんですが、
責任を取って局のビルから飛び降ります。
ひぇーーー!!!なんちゅうブラックな会社じゃ!!!!
キャットテレビからやって来たウォンという女性が
新しく製作局長に就任します。
局長の証である白いネズミの指輪をつけます。
ウォンは2人の男性部下を連れ、歌のオーディションを行っています。
ブーも挑戦しますが相手にされません。
ロンはトウトウシンにギャラを渡します。
ふと見ると楽屋にいるはずの手品で使うハトがいません。
隣でトウトウシンが焼き鳥を食べています。
そう、手品のハトです(;'∀')
ハトを食べられたロンはぶちギレ、トウトウシンと喧嘩になります。
トウトウシンは口から剣を出し襲いかかって来ます。
ロンは手品の定番である剣を突き刺す箱に入れられ、隙をついて逃げます。
そして手品道具のギロチンでトウトウシンを成敗します。
ブー達は家族団らん中。
シャツのボタンを付けてくれというブーのシャツの袖を
ホチキスで留めるチョンボ(;・∀・)
チョンボは「感じるテレビ」を作ります。
手を叩くとチャンネルが変わり、
2回叩くと電源がオフになるという便利なテレビです。
ご飯を食べていると唯一入っていたテレビの仕事が
キャンセルになったという電話がかかってきます。
落ち込むブーでしたが再び電話が鳴り、
隣の局からクイズの司会のオファーが入ります。
嬉しさのあまり雑炊に胡椒を大量にぶっかけ、
手を叩きまくるもんだからチョンボが
作ったテレビが反応してぶっ壊れます。
テレビの爆発で棚の上にあった接着剤が垂れてきて
ブーは接着剤まみれに(;´∀`)しかも超強力ボンドです。
その隙にチョンボはブーの雑炊を横取りしますが、
大量の胡椒が入っていたのでチョンボ撃沈…
そしてブーはクイズ番組の司会をやることになります。
このシーンはかなりブラックです!!
クイズに挑戦するのはリーさんというおばさんです。
会場にはペットの犬と旦那さんが来ています。
クイズに正解すると2つの箱を選ぶことができ、
片方は空っぽ、片方には賞金が入っています。
リーさんは何とかクイズに正解し箱を選ぶ権利を得ます。
しかし選んだ箱が当たりかどうか賭ける為に
リーさんは母の形見の翡翠を差し出すことになります。
翡翠は粉々にされましたが、
選んだ箱には50万ドルの小切手が入っていました。
次の箱には500万ドルの小切手が入っています。
これに挑戦するには50万ドルの小切手は破棄しなければいけません。
クイズミリオネアみたいね(・∀・)
次に賭けるものは何とペットのワンちゃんです。
リーさんは犬より500万ドルを選びました。
目先の欲って怖いぜ(;´∀`)
さらに次の箱にはアラブの油田の譲渡契約書が入っています。
次に賭けるものは何と旦那さんの命です!
アラブの油田を選べば旦那さんの酸素チューブを
スタッフが切るというメチャクチャ恐ろしい演出です!!
リーさんは欲に負け、旦那の命より油田を選びました。
しかし箱の中身は、残念ながら油田ではなく
オイスターソース1瓶でした(;´Д`)
このシーンはさすがにブラック過ぎたのか日本語版が存在しません(^^;)
キャットテレビの社長
吹き替え版だと、顔が似ている為か田中角栄のモノマネをします(笑)
社長はブーに5年契約を持ちかけ、
1ヶ月足らずでスーパースターにしてくれると言います。
しかしブーはマウステレビと8年契約をしているので、
そちらの契約を解除しなければいけません。
しかしブーが契約を解約したいと
ウォンに申し出ても解約させてくれません。
ウォンは契約書を金庫にしまってしまいます。
ブーは床に落ちていた金庫の番号が書いてあるカードを拾い、
チョンボに金庫を開けるように頼みます。
女装したブーとチョンボはマウステレビに行き、
屋上から金庫のある部屋に侵入します。
しかし外で見張りをしているフック男がビールを取りに部屋に
入ってきて、窓に張り付いていたチョンボが落っこちますΣ(゚Д゚)
何とか引っかかって落下せずに済みますが、チョンボ大ピーンチ!
苦労しながらもブーがロープで助けます。
やっと部屋に侵入できた2人。
金庫を開けると部屋にいたオウムが「泥棒だ!」と叫びます。
それを聞いたフック男がやって来ます。
ブーは机の下に、チョンボは金庫の中に隠れます。
しかしフック男が金庫のダイヤルを回してしまい、
チョンボは金庫に閉じ込められてしまいます。
金庫の番号が書かれたカードを持っているチョンボですが、
金庫の中は暗いので見えません。
ライターを持っていたので火を灯して番号を読み上げますが、
火がカードに引火し、大ピンチ!!金庫から煙がもくもく!!!
ブーはチョンボを助けようとしますがフック男に見つかり、
チョンボを置いて逃げてしまいます!(チョンボ~!!!)
車で逃げるブーを追うフック男!
辿り着いた先はロンがマジックショーをしているホテルでした。
ブーはホテルのトイレで女装を解き、ロンのマジック会場に身を隠します。
しかしブーがマジックのゲストに指名され、変装のヒゲを取られてバレます。
楽屋に隠れるブーを執拗に追うフック男!
会場ではリンリンが金庫の中に入って
もう一つの金庫に移動するというマジックを行っています。
しかしこの金庫は抜け穴があり、その抜け穴は楽屋と繋がっています。
なので金庫からリンリンではなくブーとフック男が出てきてしまいます(;^ω^)
会場をあとに、再び逃げるブー。トラックの荷台に乗り込む2人ですが、
電飾看板に触れ2人とも感電してしまいます!ビリビリ~!!
香港の名所、2階立てバスから手が届きそうな看板がある風景♪
ブーは荷台にあったタイヤの内側に隠れますが、
トラックから落ちてタイヤがゴロゴロ~!!地味に激しいスタントです!
マイケル・ホイ本人では…ないよね?
酷い目に遭いながら何とかロンの楽屋に戻るブー。
ロンに事情を説明しチョンボを助けて欲しいと頼みますが、
金庫を開けて捕まるのは嫌だとロンは拒否。
リンリンが泣きながら説得し、何とか引き受けてくれます。
手品の箱の中にブーを入れ、マウステレビに侵入します。
チョンボの入った金庫を開けると中から出てきたのは何とフック男でした!
チョンボはすでに捕まっており、
ウォンが弟を助けて欲しければ契約書を返すように言います。
ブーが契約書を渡そうとするとチョンボが隙をついて攻撃し逃げます。
フック男はブーとチョンボを追い、白い服の眼帯男はロンを追います。
ロンが逃げた先ではトウトウシンがマジックを行っており、巻き込まれます。
しかもノコギリの刃で体が真っ二つにされるという怖いマジックです。
このマジックはベッドが回転するようになっていて、
本物はベッドの裏側に行き、表側がダミーの人形になるという仕組みです。
タネが分かると安心します(´▽`)
そして再びゴムぱっちんで矢を飛ばす技を披露します。
(そもそもこれってマジック?)
しかしロンの方が上手で見事に矢をかわし、
マジック対決もトウトウシンより良い腕をみせます。
マジック対決が終わると再び眼帯男に追われます。
ロンがテレビ局のセットの中を逃げ回り、
眼帯男はセットのサメの口の中にダイブして追いかけっこは終焉します。
一方、ブーとチョンボは宇宙人みたいな恰好をしてフック男から逃げます。
チョンボは気絶してしまい、ブーは生放送中の踊る軍団に混じります。
これがインベーダーっぽいから邦題がインベーダー作戦なんですかね???
ところでこれは一体どういう番組なんだろう(^▽^;)
踊るブーを仕留めるタイミングを狙うフック男。
すると目を覚ましたチョンボが笑いガスが発生する
ウルトラ的泥棒避け装置を会場に仕掛けます。
おかげで会場は大笑い!!
ちょうどテレビ局の社長が視察に来ていて、
番組がウケているのだと勘違いされます。
皆が笑い転げてる隙にブーは逃げようとしますが、
フック男に足を攻撃されてしまいます。
しかし大型のセットが倒れて来てフック男は下敷きになり
こちらの追いかけっこも終焉を迎えます。
ブーはうまく穴のあいた所をすり抜けた為、無事でした。
プロジェクトA2のラストにこれと似たようなシーンがあったなぁ。
(あちらの方が大がかりでしたけど)
結局ウォンも視聴率が取れずに身を投げる事になります。
(だから身を投げる事ないよーーー!!!)
ロンは失業し、シンガポールに帰る為に荷造りをしていると
フックで足を怪我したブーとチョンボがやって来ます。
すると社長とフック男、眼帯男もセットでやって来て、
一部始終を観ていた社長がブーとロンの面白さに目をつけ、
是非プロデューサーになって欲しいと言うのです。
テレビのお役人達の前でチョンボが開発した感じるテレビを披露します。
機械の箱の中にある椅子に座ると、テレビの内容とシンクロして
現実に同じ事が起きるというマシンです。
テレビの中の人間が殴られれば実際に殴られたり、
お風呂のシーンではシャワーの水が飛び出したりします。
これを気に入った社長は契約書にサインするように求めますが、
それは白紙の契約書。これを見たロン達はサインを拒否。
うるさいオウムを手品でハトに変え、役人にハトのフンが臭いと言われると
ロンは「臭い」のはハトのフンではなく「この契約書」だと言い放ちます。
おしまい♪
後半はかなりドタバタした展開ですが、面白いです(*^▽^*)
作品の内容も主題歌もかなり当時の世相を風刺しているように感じます。
それゆえにああいうブラックな表現もあるのかなって思いました(・∀・)
私、香港に凄く憧れているし大好きだけど、
実際に住んだらきっと色々大変な事があると思います。
でもそれは日本でも何処の国でも一緒ですけどね。