吹き替え文化

昔の香港映画は声優さんが役者さんの台詞を吹き替えるのが主流でした。
現在は少なくなりましたが、作品によって吹き替えをしているものもまだまだあります。

 

なぜ吹き替えというシステムを採用していたかというと、様々な理由があるようで、中華圏は様々な言語が存在するので、これを統一するためだといわれています。

 

役者さんの出身地によって普通話上海語、広東語など、言語にバラつきがあるので、これを解消するために吹き替えという措置が取られていたらしいです。

 

あとは声優の雇用確保の目的もあるとされています。
他にも細かい理由が色々あるそうです。

 

私が香港映画を観始めた頃はこの吹き替えというシステムを知らなかったので、プロジェクトAのジャッキーの声が本人の声だと思っていました。

 

しかしある時、ポリス・ストーリー3を観た時にジャッキーの声が低く、「あれ?なんか声が違うなぁ」と思っていたらポリス・ストーリー3でのジャッキーの声が本人の声だったという事を知ります。

 

この作品以降、一部を除いてほとんどのジャッキー映画は本人の声となりました。
他の香港映画も徐々に吹き替えをやめ、本人の声となりました。

 

ひとつ残念なのが、若い時代の元彪の声が声優さんの吹き替えなので、本人の声を聴くことができないということですね。
若い時代の元彪の声を聴きたければ当時のインタビューやドキュメント映像などを観るしかありません。

 

まぁ、声というのは年を取っても多少低くなるぐらいで、そこまで激変はしないんですけどね(^^;)