プロジェクト・イーグル

プロジェクト・イーグル

原題 飛鷹計劃

製作 1991年

めぐちゃんの満足度 ★★☆☆☆

 

成龍ジャッキー・チェン)主演、監督、脚本によるアドベンチャーアクション作品です。
「サンダーアーム / 龍兄虎弟(龍兄虎弟)」の続編で「アジアの鷹」シリーズの第2弾です。

 

任務の指令を受けたトレジャーハンターのジャッキー(成龍)はスペインへ向かいます。
ジャッキーはマヨール広場で露店を出しているモモコ(池田昌子)から店番を頼まれると、エルサ(Eva Cobo De Garcia)という女性が買い物に訪れます。
一時的に店番を引き受けていたジャッキーは露店を後にして指令を出した伯爵(Božidar Smiljanić)の屋敷へ向かいます。

 

任務の内容は金塊を探して国連に引き渡すことです。
第二次世界大戦末期にヨーロッパから奪われた金塊がアフリカの基地に埋蔵されており、当時の責任者だったカタリンは副官のハンスに任務を与え、ハンスは18人の部下と任務にあたりますがその後行方不明となります。

 

砂漠に精通しているエイダ(鄭裕玲)がジャッキーに同行することになり、伯爵から基地の鍵を預かります。

 

ハンス副官に家族がいることを突き止めたジャッキーは、家族に接触しようと試みます。
ジャッキーが家を訪れると露店で出会ったエルサがアラブ人の男(Dan Mintz)に襲われている現場に遭遇し、ジャッキーはエルサを助けます。
男には仲間(Jonathan James Isgar)がおり、アラブ人の2人組は金塊を探していると言います。
エルサはハンス副官の孫で、ジャッキーは2人組から銃を奪うと2人組はひとまず退散します。

 

ジャッキーは伯爵から預かった鍵を鍵屋へ持ち込んで調べてもらいます。
店を出るとジャッキーは新たな男たちから鍵を渡すように脅されます。
ジャッキーはバイクに乗って逃げますが男たちは車で追って来ます。
カーチェイスの末、ジャッキーは埠頭の貨物に飛び乗って難を逃れます。

 

ジャッキーたちの前にエルサが現れ、祖父であるハンスのことを調べるためにジャッキーとエイダに同行します。
伯爵の使いも同行し、砂漠の基地へ出発します。

 

アフリカ大陸に到着してホテルで休む一行ですが、アラブ人の2人組が再び姿を現します。
ジャッキーたちは新たな刺客である傭兵たちにも襲われ、基地の鍵を渡すように脅されます。
鍵の争奪戦が勃発し、攻防の末にジャッキーたちは鍵を死守します。

 

ジャッキーたちは砂漠でモモコと再会し、モモコも同行します。
砂漠の途中で休憩する一行ですが賊に襲われ、エルサとエイダが連れ去られます。
ジャッキーとモモコは人身売買されそうになっているエルサたちを救出しますが、その間に砂漠で待機していた伯爵の使いがアドルフ(Aldo Sambrell)率いる傭兵たちに殺されます。

 

三度アラブ人の2人組が姿を現しますが、ジャッキーたちは2人組を砂漠の崖へ突き落とします。
待機していた使いたちが殺されているのを発見したジャッキーたちは遺体を葬ります。
エルサが持っていた写真を見たモモコは写っている遺跡の場所を知っており、写っている場所は基地の近辺でした。

 

ジャッキーたちを遺跡に案内したモモコは遺跡の前で引き返します。
遺跡に入ったジャッキーたちは現地の部族たちに襲われ、逃げ回っていると地面が崩れて地下基地に落下します。

 

地下基地でハンスの白骨を見つけると、ハンスは刺殺されていたことが分かります。
古びた日記を見ると金塊のことや鍵の暗証番号、ハンスの部下たちが毒殺されたことが書かれていました。
しかし実験室には18人いたはずの部下の数が1人足りません。
そこへモモコを人質にしたアドルフ一味が現れ、アドルフは毒を飲まなかった自分が最後の1人であると告げます。
ハンスは毒を飲まなかったアドルフの両脚に暴行を加え、その後アドルフはハンスを殺害。
両脚が不自由になったアドルフは車いす生活を余儀なくされてしまいます。

 

ジャッキーたちはアドルフ一味と戦いますが数が多く、結局アドルフに鍵を渡すことになります。
日記にはエルサの母親の誕生日が暗証番号になっていると書かれていましたが、これはデタラメで番号を間違えた傭兵たちは自動銃撃システムによって死んでしまいます。

 

数字が書かれたプレートを回転させて見えた残像が本当の暗証番号で、扉は開かれます。
扉の先にあったエレベーターで下降し、降りた先の部屋には大量の金塊が保管されていました。
銃を奪い取ったジャッキーはアドルフを人質にして傭兵たちに降伏するよう指示します。
しかし金塊に目が眩んだ傭兵のマーク(Vincent Lyn)はアドルフを裏切り、アドルフを殺すことができないジャッキーは降参します。

 

アドルフは隙をついて傭兵たちを保管室に閉じ込めると、エルサたちにコントロールルームへ連れていくように指示します。
格納庫へ逃げて来たジャッキーは追って来たマークたちと戦います。
コントロールルームでエルサたちがスイッチを操作すると巨大ファンが回って風が起こり、ジャッキーやマークたちは吹き飛ばされます。

 

アドルフは裏切った傭兵たちに制裁を加えるため、コントロールルームからジャッキーに目配せをして巨大ファンで風を起こします。
アドルフとジャッキーは協力して2人の傭兵たちを格納庫から追いやります。

 

エルサが誤って基地の自爆システムを作動させてしまい、エイダは基地が爆発することをジャッキーに伝えると、アドルフは通風口から脱出するようジャッキーたちに促します。
アドルフは基地の爆発と運命を共にする道を選び、アドルフが巨大ファンを作動させると通風口から吹き上げられたジャッキーたちは基地から無事に脱出します。
結局1つしか金塊を持ち出すことができず、性懲りもなく現れたアラブ人の2人組に金塊を渡すジャッキーですが、2人組は金塊より水を要求するのでした。

 

う~ん、ちょっとイマイチかなぁ(~_~;)

 

登場する3人の女性たちの個性が弱く、ヒロインが3人いる意味があまり見出せない。
3人ともキャーキャー叫んでいるだけなので、どうしてもグダグダしてしまうんですよね。
頭脳派キャラ、格闘派キャラ、ポンコツキャラなど、それぞれ異なったキャラ設定にしたほうがメリハリが出ると思うんだけどなぁ。
サンダーアームの時もそうだったけど、味方でアクションができる俳優がジャッキーしかいないので、もう1人くらいアクションができる俳優さんがいてもいいかもしれない。
それだとジャッキーが目立たなくなるという意見があるかもしれないけど、プロジェクトAみたいにジャッキーが霞まないような演出をすることは十分可能だと思います。

 

モモコがジャッキーに露店の店番を頼んでいたけど、初対面の人に店番を任せるのは危ないよね(;'∀')

 

ジャッキーがモモコと再会するシーンが淡泊過ぎる。
モモコは遺跡を案内するキーパーソンなので、再会シーンはもっと印象深く演出したほうが良いと思います。
そもそも広い砂漠のど真ん中で再会するというのはちょっと強引な気がする。
ホテルとかで再会する設定にすれば良かったかも。

 

ホテルでの攻防が少々間延びしている印象。
傭兵たちがジャッキーたちを脅すシーンで、エルサが傭兵たちの注意を逸らそうとエイダが羽織っていたバスタオルを取るのですが、ここはエイダの全裸が露わになってテンポよくジャッキーが傭兵たちの銃を奪ったほうが面白いと思う。
エイダが全裸になっただけで不発というのは勿体ない。

 

エイダは砂漠では水がとても大事と言っておきながら自分は砂漠で携帯シャワーを使いまくるという…(;'∀')

 

格納庫で風に吹き飛ばされるシーンは結構面白いです(^-^)
強風でジャッキーの顔が凄いことになっていました(笑)

 

ホテルの支配人は金にがめつくて良いキャラしてたな(笑)
支配人は破壊されたホテルを見て呆然としてたけど、自分でエルサにマシンガン渡してたじゃん(;^ω^)

 

主題歌は「飛鷹計劃」で、挿入歌は「同行行萬里」です。
どちらもジャッキーが歌っています♪