非情の街

非情の街

原題 義膽紅唇

製作 1988年

めぐちゃんの満足度 ★★★★★

 

孫仲(スン・チュン)監督、狄龍(ティ・ロン)、周潤發(チョウ・ユンファ)主演のノワールアクション作品です。
スン・チュンといえばショウブラ時代に多くの作品を手掛けており、狄龍様も何度か彼の作品に出演されています。

 

駐車場に停車していた車のトランクから警察官のホー(李家鼎)の遺体が発見され、同僚のケン(狄龍)は憤ります。

 

テッド(徐少強)は10年の刑期を終えて出所すると、恩師のキュン(羅烈)はテッドの恋人であるペニー(恬妞)との結婚を勧めます。
キュンは黒社会から足を洗い、テッドにも全うな生活をすることを提唱します。

 

10年前、テッドは当時麻薬取締部だったケンとホーに捕まります。
ホーに弟を殺されて恨みを持ったテッドは殺し屋たち(林啟榮、周玲)を雇ってホーを殺害したのです。
出所したテッドはケンに電話をかけて宣戦布告をします。

 

ケンの上司のディック(周潤發)はバーで出会ったペニーを気に入り、ペニーを待ち伏せしてデートに誘います。
2人はいい雰囲気になりますが、ペニーは恋人がいることを告げます。

 

テッドから宣戦布告を受けたケンはクラブへ乗り込みます。
ケンはホーの仇を必ず撃つとテッドに言明し、テッドの仲間(陳志輝)の取り調べを行おうとしますが仲間は逃げ出します。
警察がクラブへやって来たため、ケンはこれ以上取り調べを行うことができませんでした。

 

上司のウー(伊凡威)は証拠が無い中でテッドたちの取り調べを行ったケンを叱責し、ケンは謹慎処分になります。
ペニーは警察署で拘束されているテッドを迎えにやって来ると、ディックはペニーがテッドの恋人だと知ります。

 

ディックはキュンに協力してもらってテッドとペニーを呼び出します。
ディックはケンと話し合うようにテッドを説得しますがテッドは聞き入れません。
キュンが根気よくテッドを説得すると、テッドはケンと話し合いを行うことをディックに約束します。

 

テッドは約束を守るつもりはなく、ケンを殺害するために殺し屋を雇います。
ペニーは約束を破ろうとしているテッドを非難しますが、テッドはペニーにも犯行の協力をさせようとしています。

 

中秋節を迎え、ディックはケンの自宅を訪れます。
ディックはケンに対してもテッドと話し合いを行うように促します。
ディックはポケベルでペニーから呼び出され、ペニーが運転する車に乗ります。
その間に刺客がケンの自宅へ侵入してケンや家族を襲います。

 

ペニーはディックを本気で好きになってしまったため、刺客から遠ざけるためにケンの自宅から連れ出したのです。
異変に気づいたディックは急いでケンの自宅へ戻ります。

 

ケンは刺客ともみ合いになり、家族に逃げるように言います。
戻って来たディックは刺客を銃で殺害しますが、ケンの妻(韓馬利)と長女がもう1人の刺客に撃たれて殺されます。

 

刺客はケンの長男である幼いワーを連れ去り、ケンの命とワーの命を引き換えにし、ケンを殺すようディックに指示します。
ケンはディックに刺客を殺すよう指示しますが、ディックが躊躇っていると刺客とワーは屋上から落下し、刺客は死亡します。
一命を取り留めたワーは病院へ搬送されます。
ケンは刺客を殺さなかったディックを責め立てます。

 

ディックはケンの家族に手を出したテッドに復讐するため、密売人(吳杭生)から武器を調達します。
ケンも同じ思いでテッドの所へ向かおうとしますが、ケンには入院しているワーがいるので、独り身であるディックは単身で乗り込もうとしています。
手柄を横取りしようとする上司のウーが現れたため、ディックとケンはウーを投げ飛ばします。
ディックはケンの腕と車のハンドルを手錠で繋いで拘束し、1人でテッドの潜伏する倉庫へ向かいます。

 

テッドは外国人取引相手の男(John Ladalski)から銃器を購入します。
ディックはテッドの仲間を次々と銃で撃つと、テッドは倉庫にあったバスを動かします。
テッドが運転するバスに乗り込んだディックはテッドの仲間を殺害し、運転席のテッドを銃で狙うとペニーが止めに入ります。
しかしテッドは恋人のペニーを背後から撃って殺害します。

 

散弾銃を持ったケンがフォークリフトに乗って現れ、テッドたちを追いつめます。
ディックはテッドとの銃撃戦で負傷して動けなくなってしまい、ケンが逃げたテッドを追います。

 

テッドは斧でケンを襲いますが、ケンは斧を奪って外国人取引相手の男を殺します。
テッドの仲間のボビー(周文健)が現れてケンともみ合いになりますが、ケンはボビーを振り払うとボビーは後頭部を強打して死んでしまいます。

 

テッドは洗浄機を放水してケンを追いつめますが、ディックが這ってドラム缶をテッドにぶつけて転倒させ、2人は力を振り絞ってテッドに銃弾を浴びせます。

 

その後、ディックとケンは武器の不法所持や殺人等の罪で逮捕され、収監されるのでした。

 

男たちの挽歌」の名コンビ「周潤發×狄龍」なら観るしかないでしょう(≧▽≦)
ストーリーに特に真新しいところは無いけど、こういう80年代の男くさい警察モノ大好き♪
クライマックスの死闘も見応えがあります。
ただ「熱量」はどうしても男たちの挽歌よりは劣るかな。
英雄本色は別格なので比べるのは酷なのですが。

 

今回お二人はマフィアではなくて警察官です♪
狄龍様は熱血感タイプの警察官で、宋子豪とは性格が全く異なります。
感情的な役柄の狄龍様も好き(*´▽`*)
發哥は普段は少しチャラチャラしているけど、やる時はやる男という点ではマークと重なるところがあるかも。
特に終盤の發哥はマークを彷彿とさせます。

 

發哥とティエン・ニウがダンスをするシーンはちょっとエロくてドキドキ♪
シウキョンさんともイチャイチャしてた(´ρ`)
ニウ姉さん羨ましいわぁ(*´Д`*)

 

「イザベラカラオケスナック」という日本語で書かれたスナックがあったのが気になるなぁ(´∀`)

 

徐少強(チョイ・シウキョン)演じるテッドは恋人さえも手に掛ける極悪人(;゚Д゚)
ちなみにシウキョンさんの声は声優さんの吹き替えではなくご本人です♪

 

テッドが雇った殺し屋は3人いたはずなんですけど、1人が途中でいなくなってた(^^;)
仇雲波(ロビン・ショウ)と尹相林(ワン・ソンラム)は分かるんですけど、あと1人の殺し屋役の役者さんが分からないな。

 

序盤にケンが不良少年(謝偉傑)を追うシーンがあるんですけど、少年なのにやってることが凶悪犯レベルで、なかなかやってくれるなって思いましたね。
你好嘢…(~_~;)

 

ケンがテレサ(杜麗莎)とお見合いをするシーンで、独特のじゃんけんを行うのですが、これは由来が分からない(^^;)
分かる方がいたら教えてください。

 

DIYを行う時に新聞紙で作った帽子を被っている姿を香港映画でよく目にしますが、元々、電気や木工の作業員たちが被っていたらしいです。
劇中で狄龍様が被っているのは横長のタイプでしたが、色々な形があるそうです。