プロジェクトA

プロジェクトA

原題 A計劃

製作 1983年

めぐちゃんの満足度 ★★★★★

 

ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポー、香港ゴールデントリオが活躍する活劇作品です。
ジャッキーは監督、脚本、武術指導、主演を務めております。

 

説明不要の名作です。
当時まだ私は生まれていませんが、大人になってこの作品は何度も観ました!
本当に面白い作品です!主題歌の「東方的威風」も最高です☆ 名曲!!

 

英国海軍は海賊の乱暴狼藉に頭を悩ませています。
海上警察は意気揚々と海賊退治に乗り出しますが、海賊に先制攻撃を食らいます。
これに失望した英国総督は海上警察を解散させ、陸上警察の指揮下に置いてしまいます。

 

高級クラブのオーナーであるチョウ(王偉)は海賊と癒着しています。
海賊は戦力を上げるため、警察が所有するライフル銃を狙っており、海賊のチョク(李海生)はチョウにライフル銃の横流しを依頼しますが、銃を盗み出すのは困難を極めます。
そこでチョウは腕利きの泥棒のフェイに銃を盗ませることにします。

 

指名手配中のチャン(韓義生)がチョウの店に潜伏しているという情報を手に入れた警察は、チョウの店に潜伏しているチャンを逮捕しに向かいます。
店で乱闘騒ぎになりますが、チャンを逮捕できない不条理さから、正義感の強いロン(成龍)は警察を辞職。
その後フェイ(洪金寶)から警察内部に内通者がいることや銃を横流しする話を聞き、フェイと協力して銃を押収します。
しかしフェイの話は嘘で、フェイが海賊に銃を売るつもりだと知ったロンはフェイの取引を妨害します。

 

指揮官の娘であるワー(黃曼凝)から警察による銃の横流しは嘘だと聞き、フェイを問いつめますが、チョウの仲間に追われ、ロンたちは逃走します。
その頃、英国海軍の船が海賊に襲われ、乗船している人たちが人質にされてしまいます。
チョウは海賊と癒着しているため襲われないと思った総督はチョウを仲介人に推薦し、見返りに捕まったチョウの仲間を解放させようとします。

 

海賊に銃が渡ることを恐れたロンは総督に直談判し、海上警察を復活させ、海賊退治作戦「プロジェクトA」を決行します。
ロンたちはチョウを連れ去り、海賊との接触方法を聞き出すと、ロンがチョウになりすまし、海賊の島へ潜入します。

 

チョウになりすましたロンは銃を身代金代わりにして、人質を解放するように海賊のボスであるサン(狄威)と交渉を始めます。
その間に別隊のチー(元彪)、大口(火星)、タイ(太保)らが英国船の人質を救出しますが、チョクが帰還し、面が割れているロンはタイミングを計ってサンに正体を明かします。
チーやフェイも駆けつけ、力を合わせてサンと戦い、見事サンを倒し、海賊退治作戦は成功します。

 

終始テンポが良くて、非常に楽しめる作品です(^O^)
序盤の海上警察と陸上警察の大乱闘、ジャッキーが垂直の壁を駆け上がったり、自転車で逃走したり、スラップスティックな演出にわくわくドキドキ♪♪

 

本作の見どころのひとつ、ジャッキーが時計台から落下するシーンは、ハロルド・ロイドの「要心無用」という作品から着想を得ているそうです。
さすがのジャッキーも時計台から落下するのをやるかどうか悩んだそうです。
完成版では2回落ちる映像が流れますが、1回目がマース、2回目にジャッキーが行っています。
もう1人スタントを行った方がいるらしいのですが、詳しくは分からないです。
私はダニー・チョウっぽいなぁと思ったのですが、ブルース・タンだと仰る方もいます。

時計台の高さについては書籍によって記載が異なりますが、よく見てみると25メートルはなさそうです。
私の目視による予想だと、10メートルちょっとだと思います。
それでも凄いですし、普通の人が行ったら大怪我します。
ジャッキーが落下の際に首の骨を折ったと聞いたことがあるのですが、首の骨が折れたらさすがのジャッキーも死んじゃうんじゃないですかね(・・;)

 

ラストの「ゴールデントリオ VS 海賊のボス」の戦いは4人の立ち回りが絶妙で、素晴らしいです!
考えてみたら3対1って卑怯だけど(笑)、それに物怖じしないでクールに戦う狄威が素敵(*^-^*)

 

最初はいがみ合っていた陸上警察のチー(元彪)と打ち解けて協力するくだりも好き♪
元彪ホントにかっこいい☆☆

 

DVDやBDですと未公開映像を観ることができます♪(VHSは持っていないので分かりません)
陸上警察の訓練している様子の未公開シーンや、同僚たちが大口(火星)から借りていたお金を返すシーン、フェイが娼館でチョウの仲間たちと取引を行う未公開シーンなどが収録されています。
ただし収録されている音声は広東語ではないです。

 

元々「A計劃」というのは仮のタイトルだったそうで、香港では撮影中に企画がパクられることが多かったので、撮影内容を知られないように仮のタイトルを使うことが多かったそうです。
ちなみに日本公開版ではオープニングクレジットの色が赤ではなく白になっています。