めぐちゃんの香港映画感想ブログ

ネタバレおもいっきりあります。

ユン・ピョウ inドラ息子カンフー

ユン・ピョウ inドラ息子カンフー

原題 敗家仔

製作 1981年

めぐちゃんの満足度 ★★★★★

 

洪金寶(サモ・ハン・キンポー)監督、元彪(ユン・ピョウ)主演のカンフーアクション作品です。
元彪主演第3作目です(*'▽')

 

カンフー好きのお坊ちゃまのチャン(元彪)は佛山で1番強いと有名でしたが、実はお世話係のチャイ(陳龍)が相手を買収してわざと負けてもらっているのです。

 

ある日、チャンの友人であるマン(錢昇瑋)が劇を見に行き、役者のルン(林正英)に一目惚れ。
ルンを口説きますが相手にされず、しかもルンが男だと分かり、マンはコテンパンにやられてしまいます。

 

マンはチャンを一緒に連れて行き、チャンはルンと闘いますが手も足も出ず完敗。
おまけに今までチャンの相手が買収されてわざと負けていたという話を知り、チャンはショックを受けます。
家庭教師ならぬ、チャンの家庭武道家も「接待カンフー」で、全ては大事な息子のチャンに怪我をさせたくないという父親の計らいだったのです。

 

自分が弱いと気づいたチャンはルンに弟子入りを頼みますが、全く相手にされません。
父親の財力を利用し、ルンの所属する劇団を買い取り、チャンはルンの付き人になります。

 

関公役のクワイ(韋白)が人妻と関係を持ち、身を隠すことになったため、関公役がいなくなります。
急遽チャンが関公役を務めることになりますが、夫である師範(李文泰)が仲間を連れて乗り込んで来ます。
不倫相手だと勘違いされて襲われたチャンはルンの舞台に逃げ込み、ルンが師範たちと闘う様子を見ていた公子のフェイ(陳勳奇)はルンに興味を持ちます。

 

フェイはルンに手合わせを申し出ますが、闘いの途中でルンに持病のぜんそくが出たため、一旦勝負を中断します。

 

息子のフェイを心配した朝廷の大公である父親は、フェイに知られないようにルンの殺害を部下たちに命じます。

 

命令を受けた部下たちは劇団員を次々と殺害し、これに気づいたチャンはルンを救出しに向かいます。
チャンは負傷しながらもルンと一緒に何とか追手から逃れます。

 

チャンたちはしばらく静養し、その後チャンはルンの知人であるウォン(洪金寶)にカンフーを教えてもらうことにします。
しかしルンはいつまで経ってもチャンにカンフーを教えてくれません。
カンフーを身につけると必ず闘ってみたくなるので、時には命を落とす危険があるからだというルン。
それではいずれカンフーは廃れてしまうとチャンはルンに反論し、ようやくルンはチャンにカンフーを教えます。

 

その後、ウォンからもカンフーを習うチャン。
修行は順調でしたが、ルンのぜんそくが悪化したため、薬を買いに佛山へ戻ることにします。

 

佛山で最も強い者はチャンであると聞きつけたフェイが屋敷にやって来ますが、劇団員を殺された恨みを持つルンはフェイを受け入れず、ルンの態度に腹を立てた部下のシン(狄威)とロー(鍾發)はルンを殺害します。

 

劇団の襲撃事件を知らなかったフェイは全てを知ると部下たちを処刑し、ルンの祭壇の前で武道に精進することを誓います。

 

ルンの仇はいなくなりましたが、フェイと闘うことを決心するチャン。

 

流血戦になりながらもチャンはフェイに勝利します。

 

本当に面白い作品です!
ドラ息子から成長していくチャンの姿がとても良いです(*^^*)
チャンってドラ息子って言われても自分が弱いって認めて強くなろうとするんだから、ただのドラ息子じゃないよね。

 

元彪好きなら絶対見逃せない作品だと思いますが、なんといっても林正英(ラム・チェンイン)が素晴らしいです!
チェンインの良さが存分に出ていて、身のこなし、佇まい、凄く魅力的です(*‘ω‘ *)
燃えさかる旗の上をバク宙しているのもおそらくチェンイン自身だと思うのですが、あれ凄いわ~(゚Д゚;)

 

チャイ(陳龍)のオリジナルの役名は「易通財(イートンチョイ)」で、これは香港のATMの名前なんですよね。
お金をホイホイ出すからATMってことなのかな(笑)

 

李文泰(リー・マンタイ)が演じた広東語の役名は「教頭(ガウタウ)」
日本語だと「教頭(きょうとう)」っていうと、学校の教頭先生をイメージしますが、カンフー映画だと武術を教える師範のような人を指すことが多いです。

 

災いを招くため、関公の役を演じる時は口を聞いてはいけないって仰っていましたね。
役を終えた関公役がチャンに何やら耳打ちをして、チャンがそれをルンに伝えると怒られます(笑)
「講粗口、豈有此理!」ってルンが怒っていたけど、エッチな事でも言ってたのかな?
ちなみに上記の広東語は「汚い言葉はやめんかい!」みたいな意味です。

 

チャンがルンにチャーシューを買ってきて「余計なことをするな!」と怒るシーンがあるのですが、ルンが大好物なチャーシューをしっかり奪い取るのが笑える(^O^)

 

フェイは悪人ではなく、ただ純粋に強い人と闘いたいだけで、卑劣さは無いんですよね。
だからルンに誤解されたのはもどかしかったなぁ。

 

元彪の蹴り技は本当に素晴らしくて、陳勳奇(フランキー・チェン)の蹴りは元彪が吹き替えているんです。
田俊(ジェームス・ティエン)との闘いも元彪が吹き替えを行っています。
この技は元彪の得意技で七福星でも披露していました。

 

今回元彪が演じた梁贊(リャン・チャン)は実在した詠春拳の達人で、林正英(ラム・チェンイン)が演じた梁二娣(リャン・イータイ)と、洪金寶(サモ・ハン・キンポー)が演じた黃華寶(ウォン・ワーポウ)は本当の師匠たちです。
その後、梁贊は陳華順(チャン・ワーソン)を弟子にとり、陳華順から葉問(イップ・マン)へ詠春拳が受け継がれていきます。

 

ルンがチャンに詠春拳を教えるシーンで「腰馬合一(イウマーハッヤッ)」という言葉が出てきます。
「ドラゴンへの道」や「少林サッカー」でも出てくる言葉なのですが、足腰がしっかりしてなきゃダメってことですね。
ブルース・リー詠春拳を習っていたので、「腰馬合一」に着目していたんだろうなぁ。
南派の詠春拳拳術に比べて足技が少なめですが、足腰の強さは流派関係なく大事なことだと思います。
武術以前に日常生活において足腰の衰えは怖いですものね(・_・;)