ポリス・ストーリー 香港国際警察

ポリス・ストーリー 香港国際警察

原題 警察故事

製作 1985年

めぐちゃんの満足度 ★★★★★

 

ジャッキー・チェン主演のポリスアクション映画「ポリス・ストーリーシリーズ」の第1作です。

 

このシリーズは4作品製作されました。
●1作目「ポリス・ストーリー 香港国際警察(警察故事)」
●2作目「ポリス・ストーリー2 九龍の眼(警察故事續集)」
●3作目「ポリス・ストーリー3(警察故事III超級警察)」
●4作目「ファイナル・プロジェクト(警察故事4之簡單任務)」

 

「新ポリス・ストーリー(重案組)」「香港国際警察/NEW POLICE STORY(新警察故事)」「ポリス・ストーリー レジェンド(警察故事2013)」などはシリーズ作品ではありません。
邦題が似ているのでややこしいです(^^;)

 

ちなみに吳耀漢と岑建勳が主人公の「新ポリス・ストーリー(神勇雙響炮)」という作品もありますが、もちろん本シリーズとは関係ありません。
でもサモハン、ジャッキー、ユンピョウがゲスト出演しています♪

 

表向きは堅気の商売をしている組織のボスであるチュウ(楚原)は裏で麻薬売買を行っています。
警察の任務はチュウの麻薬取引現場を押さえることで、さっそく取引が行われる村を張り込みます。

 

チュウの部下は警察の存在に気づき、チュウに知らせると一目散に逃げ出します。
激しい銃撃戦の末、警察官のチェン(成龍)は逃げるチュウを追いかけ逮捕します。

 

何としてもチュウを有罪にしたい警察はチュウの秘書であるサリナ(林青霞)を釈放し、検察側の証人にします。
サリナが検察側の証人になればチュウに不利なので、サリナの身に危険が及ぶ恐れがあるので、チェンがサリナの護衛を務めることになります。
護衛を嫌がるサリナですが、同僚のキム(火星)に協力してもらい、護衛を承認させます。

 

チュウの部下に襲われたチェンたちは部下たちを追い払い、チェンの家にサリナを連れて行きます。
チェンには恋人のメイ(張曼玉)がおり、サリナを家に連れて来たため誤解され、怒って出て行ってしまいます。

 

出廷の日、チュウの弁護士であるチョン(劉志榮)と論争を繰り広げるチェンですが、チョンに言いくるめられ、サリナの証言を録音したテープを提出します。
しかしテープに録音されていたのは証言ではなく、サリナとチェンのたわいもないやり取りでした。
昨晩サリナはわざと事件と関係のない声を録音していたのです。

 

これによって証拠がない検察側は一気に不利になります。
チェンは捜査から外れ、単独で捜査を始め、情報屋(太保)からサリナの居場所を聞き出します。
しかし情報屋はチュウの部下たちに脅されており、チェンをおびき出すためにサリナの居場所を伝えたのです。

 

チェンが捕まったサリナを救出しに行くと、同僚の警察官であるマン(金興賢)が裏切り、チュウと手を組んでいたことが発覚。
しかしそんなマンも利用されていただけで、チュウの甥であるダニー(馮克安)に殺されます。
チェンの拳銃を使ってマンを殺し、チェンにマン殺しの濡れ衣を着せようとしているのです。

 

チェンは殺人容疑で指名手配され、署長(林國雄)を人質に取って逃走を図ります。
署長はチェンが無実だと信じており、単独捜査を許されます。

 

邸宅から逃げ出してきたサリナは身の危険を感じ、チュウを有罪にするために悪行を記した証拠の資料を持ち逃げしますが、チュウに気づかれ付け狙われます。


チェンが到着し、チュウの部下たちと激しい争いの末にチュウを追いつめますが、チェンは直接裁きを下せない苛立ちからチョン弁護士や参謀のコウ(曹查理)、そしてチュウに怒りの鉄拳を食らわします。

 

チュウ一味は逮捕され事件は解決します。

 

最高です!!
これぞジャッキーアクション映画の金字塔。
アクションが凄すぎます(;゚Д゚)

 

村の崖を車で突っ切るシーン、傘でバスに捕まったり、冒頭から激しいアクションのオンパレード!
あとジャッキーが急な斜面を駆け降りるシーンは簡単そうにやっていますが、一歩間違えれば命を落とす可能性もある危険なシーンです。

 

急停止したバスの2階から落ちるシーンはスタントの李健生(クリス・リー)が一時意識不明に陥ったとインタビューで仰っていました。
恐ろしいですね…。そういった事態が起こる可能性もあるので、皆さま覚悟を決めてお仕事をされているんですよね。

 

終盤の永安百貨でのアクションは本当に凄くて、成家班の方々がショーケースに突っ込みまくってガラスが割れまくります!!痛そ~(T_T)
周潤堅(ダニー・チョウ)がバイクでガリガリ轢かれるのヤバすぎ!!

 

ブリジット・リンも体を張っていて、ショーケースに突っ込むシーンは吹き替え無しで行っています。凄いです!!

※追記
ブリジット・リンが屋上からプールに飛び込むシーンで吹き替えを行っているのは成家班の楊升(ヤン・ション)だそうです。

 

クライマックスでジャッキーが電飾をバチバチさせながら落下するシーンはもう圧巻です!

 

アクションはもちろんとても素晴らしいのですが、コミカルなシーンもとても楽しいです(*^^*)
牛のフンを踏んじゃってムーンウォークをしたり、警察署で電話が鳴りまくっててんやわんやになったり、鉛筆でラーメンを食べて鉛筆の消しゴムを飲み込んじゃったり、これぞコミカルジャッキー♪♪
メイとのやり取りや、チョウ警視(董驃)のとぼけたキャラクターも楽しいです(^O^)

 

対照的にチェンが署長に対して怒鳴るシーンは熱いものがありますね。
お偉いさんが呑気に過ごしている間、現場の警察官たちが命をかけて働いているんだというチェンの訴えは心を打たれますね。

 

日本公開版はキムの誕生日のシーンがあったり、エンディングシーンが少し異なります。
何でカットされたんだろう??別にカットしなくてもいいと思うのですが(;^ω^)

 

主題歌はジャッキーが歌う「英雄故事」
この曲大好き~(*´▽`*) 名曲!!

作曲は「馬飼野康二」と「黎小田(マイケル・ライ)」なのですが、おそらくメロディは馬飼野さんのものだと思われます。
昔ジャッキーがリリースした「DEAR JACKIE」というレコードの中に「夜明けのプリマドンナ」という曲が収録されていて、この曲が「英雄故事」にそっくりなのです!!
なのでおそらく「英雄故事」は「夜明けのプリマドンナ」をベースに、マイケル・ライと合作で作られたのではないかと思います。
馬飼野さんは多くの名曲を作られている大作曲家で、馬飼野さんの名前を知らなくても曲を聴けば分かるという方も多いですよね。

ちなみにマイケル・ライは劇中でジャッキーに駐車場を横取りされる男の役で出演されていました(笑)