めぐちゃんの香港映画感想ブログ

ネタバレおもいっきりあります。

死亡の塔

死亡の塔

原題 死亡塔

製作 1980年

めぐちゃんの満足度 ★★☆☆☆

 

死亡遊戯に引き続き、ブルース・リーの未公開フィルムを使って製作されたアクション作品です。
今回は吳思遠(ウー・シーユエン)が監督を務めております。

 

武術家のビリー(李小龍)の友人である日本人武術家のチン(黃正利)が謎の死を遂げ、ビリーはチンの葬式に出席するために来日します。
ビリーの父(郝履仁)の話によるとチンにはメイという義理の娘がおり、手がかりを持っていると聞いたビリーはクラブにいるメイに会いに行きます。
メイはチンから預かったフィルムを持っており、ビリーはフィルムを預かると刺客たちに襲われます。
刺客を倒し、ビリーはチンの葬式に出席します。

 

チンの納棺が行われますが、突然ヘリコプターが現れ、チンの棺を奪います。
ビリーは追いかけて棺にしがみつきますが、ヘリの中から矢を放たれ、ビリーは落下して死亡します。

 

ビリーの死を知った弟のボビー(唐龍) はビリーの死の真相を明らかにするため来日します。
友人のシャーマン(加藤大樹)がボビーを出迎え、シャーマンの師匠の所へ向かいます。

 

メイが持っていたフィルムを再生するとチンと一緒に映る武術家のルイス(Roy Horan)という男の存在を知ります。
ボビーはさっそくルイスがいる宮殿へ向かいます。
ルイスはボビーを歓迎し、宮殿を案内してくれます。

 

ボビーがルイスの目を盗んで宮殿内を探っていると、突然お面をつけた男に襲われます。
すぐに男は逃げていきますが、ボビーはルイスの側近である片腕の男(杜偉和)が怪しいと睨みます。
ルイスの話によると片腕の男は元僧侶で、近くに死亡の塔と呼ばれる寺が存在することも聞きます。

 

ボビーの部屋にエンジェル(Miranda Austin)という女性が現れ誘惑してきますが、エンジェルはボビーの命を狙った刺客でした。
エンジェルはルイスが飼っているライオンに殺されてしまいます。

 

翌朝になるとルイスの遺体が発見され、ボビーは片腕の男を問い詰めます。
片腕しか使えないというのは嘘でボビーに襲いかかりますが、ボビーは片腕の男を倒します。

 

ボビーは死亡の塔の入り口を見つけて侵入すると作業員たちに襲われます。
作業員たちを倒し、豹柄の服の男(楊成五)も倒したボビーは高温の床の罠を突破します。
奥の部屋には僧侶(李海生)が待ち構えており、僧侶を倒すとなんと死んだはずのチンが姿を現します。
チンは裏で麻薬の密売をしており、警察に目をつけられていたチンは自分の死を偽装したのです。

 

ボビーは兄の教えであるジークンドーを駆使してチンと闘います。
チンは木刀を持ち出してきますが、木刀の中には日本刀が隠されていました。
倒れた僧侶が起き上がり、ボビーに食らいつきますが僧侶は日本刀で刺されます。
ボビーは刺された僧侶を突き飛ばし、チンは僧侶から突き出た日本刀に刺さり死亡します。

 

この作品って主人公がブルース・リーである必要があるのかなって思います(-_-;)
いっそのこと主役がリーではなく他のキャラクターだったらそれなりに楽しめる作品だと思います。

 

冒頭でチン(黃正利)がお茶を飲みながら挑戦者と闘うシーンが妙に不自然だと思ったら「燃えよドラゴン」でお茶を飲むシーンがあり、このシーンと繋げるためにわざわざお茶を用意しているんですよね(;'∀')
今作はとにかく以前にも増して映像の繋がりがデタラメで、ビリーの服の色はコロコロ変わるし、住職を演じる喬宏(ロイ・チャオ)の眉毛や服の色味も違うし、日本が舞台なのにルイスの宮殿は日本感が全くないですし、チンは日本人なのに明らかに名前が日本風じゃないし、死亡の塔といっておきながら地下にあったら果たして塔と呼んでいいのか?という疑問が湧いたり。
ビリーが幼少の頃の映像は、リーが実際に出演されていた昔の作品を使用されていて(使用許可取っているんですかね??)、ビリーの幼少期の話のはずなのに映像のテロップでは思いっきり「BRUCE LEE」って書いてあるんですよね( ̄▽ ̄;)

 

ビリーのお父さんはメイが銀座にいると言っていましたが、映像は新宿でしたね。
その後ビリーが刺客を追いかけた先は日本風のセットでした。
メイは口パクというレベルを超えて、歌と動きがまるで合っていないのが物凄いモヤモヤする(-_-;)

 

と、色々ツッコミ所が満載なのですが、好きなシーンもあります。

 

序盤で卡薩伐(カサノバ・ウォン)と闘うビリーのアクションシーンは良かったです♪
ただカサノバ・ウォンと闘う回想のシーンは今回撮影されたものではなく、香港公開版の死亡遊戯で使われたシーンです。
香港公開版以外ではカサノバ・ウォンと対決するシーンは観ることが出来ず、今作の死亡の塔に追加されようやく日本で日の目を見た映像です。
って私まだ当時生まれてないので、私にとっては日の目も何もないんですけどね(^^;)

 

僧侶役の元彪(ユン・ピョウ)と袁振洋(ブランディ・ユエン)が手合わせするシーンも好きですし、後半は李海生(リー・ホイサン)や黃正利(ウォン・チェンリー)などが出てくるのでアクションは楽しめます☆
たぶん元彪が唐龍の吹き替えをやってるっぽいんですよね。
ホイサン今回眉毛無かったなぁ(^^;)
ホイサンがボビーの脚を掴めそうで掴めないのがちょっと可愛い(笑)
最後チンを倒したのはいいけど、どうやって高温の床を渡って帰るのかな?ってボビーが少し心配になったり(;^ω^)

 

チンの葬儀が行われたお寺は増上寺でしたね。
個人的には作品の完成度よりもビリーが中盤であっさり殺されてしまったのが容認できないですね。
ダブルとはいえ一応ブルース・リーということでビリーを演じているのに、あんな最期だなんて正直納得できません(T_T)
ただ本来はビリーの友人のシャーマン(加藤大樹)が死ぬ予定だったらしく、途中で脚本が変わったという話もあります。
韓国公開版ではだいぶ内容が異なるそうですし。

 

あと安易にリーの葬儀映像を使用するのもどうかと思います。
(香港公開版では使用されていないと聞きましたが)
死亡遊戯の時は遺作だったこともありますし、メモリアル的な要素として取り入れるのもありかなって思ったのですが、頻繁に使用するのは正直抵抗がありますね。

 

いずれにしてもブルース・リーの代わりを出来る人はこの世に存在しないのだと私は思いました。