めぐちゃんの香港映画感想ブログ

ネタバレおもいっきりあります。

イースタン・コンドル

イースタン・コンドル

原題 東方禿鷹

製作 1987年

めぐちゃんの満足度 ★★★★★

 

洪金寶(サモ・ハン・キンポー)監督・主演の戦争アクション映画です。

 

1976年のアメリ

アメリカ軍はベトナム戦争の停戦前に大量の武器をベトナムに持ち込みましたが、撤収前に武器庫の破壊に失敗します。
ベトナムに残された大量の武器を敵国に利用されることを恐れたアメリカは特殊部隊をベトナムへ派遣し、武器庫を完全に消滅させるための極秘任務「イースタン・コンドル」を発令します。

 

アメリカの特殊部隊の他にアジアの囚人たちを10人派遣し、訓練を受けた後に特殊部隊と任務に就きます。
囚人のメンバーはメンサン(洪金寶)、ジョン(秦祥林)、ダーホイ(樓南光)、ダーゴン(張國強)、ハウキョン(劉秋生)、ヤンヘイ(袁和平)、バッキウ(陳龍)、ディッジュ(元奎)、シウチュン(錢嘉樂)、マンロン(小侯)の10人で、任務を完遂すれば釈放されて報奨金が受け取れます。

 

ベトナムには負傷して村に取り残されたフー大佐(黃錦燊)の兄のロン(Haing S. Ngor)がおり、フー大佐は中佐(林正英)に兄のロンを連れ戻して欲しいと頼みます。

 

部隊はアメリカを出発し、ベトナムの上空までやって来ますが、パラシュートで降下している最中に作戦中止の緊急連絡が入ります。
今さら引き返すわけにはいかず、中佐は中止の連絡を部隊には告げずにベトナムへ降下します。

 

ベトナムへ降り立った部隊は仲間の安否を確認しますが、ハウキョンがパラシュートを開くことが出来ず、死亡が確認されます。
中佐はメンサンだけに任務中止の旨を伝えます。

 

現地でカンボジアのゲリラ部隊のリーダー(高麗虹)、ソンイン(夏志珍)、レン(招文茵)の3人の女性たちと合流し、一行は村へ向かうことにしますが、ベトナム兵が現れてバッキウが撃たれます。
一行は協力してベトナム兵を倒し、負傷したバッキウを連れて逃げますが、バッキウは息絶えます。

 

村に辿り着いた一行はフー大佐の兄であるロンを発見します。
しかしロンは気が触れた状態となっており、ベトナム兵がやって来たため、中佐はやむを得ずロンを気絶させて連れ出そうとします。

 

村で商売をしているギッ(元彪)と遭遇した中佐たちはギッと共にロンを馬車で運び出しますが、ベトナム兵に見つかり攻撃されます。
ディッジュを筆頭に仲間が援護してくれたおかげで難を逃れます。

 

中佐が負傷したロンの治療を行っている最中にベトナム兵たちが現れ、メンサンとギッは次々と兵を倒して行きます。

 

一段落し、大雨が降る中で休憩を取る一行ですが、シウチュンと中佐が銃で撃たれます。
中佐は無事でしたがシウチュンは死んでしまい、ベトナム兵たちに取り囲まれた一行は捕まり、水牢に投獄されます。

 

一行は協力して水牢から脱出します。
ダーゴンは人影を察知して捕まえると相手が子供だったため武器を手放しますが、子供に刃物で刺されて殺害されます。

 

弟のダーゴンを亡くして悲しみに暮れるダーホイは任務の詳細を教えてくれない中佐に不信感を抱き、任務を降りようとします。
メンサンは中佐に対し詳細を話すべきだと促すと、ロンが話し始めます。
ロンは素性の分からないメンサンたちを警戒し、気が触れたふりをしていたのです。
水牢で様子を窺っていたロンはソンインがベトナム兵のスパイだということを見抜き、これを知ったレンはソンインを殺害します。

 

武器庫へ向かう途中の橋には多くのベトナム兵たちがおり、機関銃が待ち受けています。
メンサン、ギッ、リーダーの3人が兵たちを引きつけている間に一斉に仲間たちが橋を渡りますが、ヤンヘイとディッジュが機関銃で撃たれます。
メンサンは機関銃を奪って兵たちを蹴散らします。

 

橋の周辺にいた兵たちを一掃しますが、ヤンヘイとディッジュは重傷を負ったためこれ以上先へ進むことは出来ず、メンサンたちはやむを得ずヤンヘイたちを置いて先へ進みます。
ヤンヘイとディッジュは残る力を振り絞って新たにやって来たベトナム兵たちを機関銃で攻撃しますが、ベトナム兵の将軍(元華)が率いる戦車砲の前にヤンヘイとディッジュは散ります。

 

武器庫の入口を発見した中佐たちは中へ侵入し、中佐はさっそく武器庫を爆破しようとします。
しかしリーダーはベトナム兵に対抗するために武器を利用しようと目論み、武器庫の爆破に反対します。

 

メンサンは隙をついてリーダーの銃を蹴り落とすと、レンの銃弾によってロンが死にます。
やむを得ずリーダーの右手を切り落としたメンサンは武器庫を爆破しようとするとベトナム兵たちが押し寄せます。

 

ジョンは銃を乱射しますが、ベトナム兵たちから集中砲火を浴びて死亡。
レンも撃たれて死亡します。
マンロンは士官B(倉田保昭)に撃たれて殺され、次々と仲間を失って行きます。

 

中佐は武器庫に時限爆弾を仕掛けますが、士官Bに殺されます。
ギッは士官Bに立ち向かい、苦戦しながらも士官Bの首に鎖を巻きつけて倒します。
リーダーが士官C(狄威)に立ち向かって倒しますが、リーダーも攻撃を受け、相打ちで両者は死亡します。

 

ギッの前に将軍が立ちはだかり、強い将軍を相手にギッは劣勢に立たされます。
メンサンは士官A(周比利)を倒してギッに加勢すると、ギッは力を使い果たして意識を失います。

 

メンサンと将軍の闘いが始まり、死闘の末、メンサンは将軍を倒します。
将軍の口に手榴弾を押し込んで爆破させ、メンサンと目を覚ましたギッ、ダーホイは時限爆弾が仕掛けられた武器庫から脱出します。
武器庫を壊滅させて任務は完了しましたが、生き残ったのはメンサン、ギッ、ダーホイの3人だけでした。

 

最後に生き残ったのは結局3人だけか…(-_-;)
私は大好きな作品なのですが、日本では劇場公開されていないらしく、いまいち影が薄いような印象を受けます。
アクションは凄いし、洪家班を中心とした豪華キャストが勢揃いで香港映画好きにとってはたまらないと思うんですけどね( ;∀;)

 

ベトナムが舞台ですが実際に撮影されたのはフィリピンだそうです。
全体的にシリアスな作品ですが、ちょっとコメディ要素もあります。
冒頭から国旗をうまく掲げられない隊員を見兼ねて中佐が直すシーンがあるんですけど、この時のラム・チェンインの表情が最高なんですよね(^o^)

 

最初はヤンヘイといがみ合っていたダーホイが重傷を負ったヤンヘイを心配して悲しんだり、ヤンヘイとディッジュのおっさん2人が命を懸けてベトナム兵と対峙するシーンは最高に熱いです。
元犯罪者たちが団結して任務を遂行していく様子がドラマチックです。
くわえタバコの元奎さんが超カッコイイです(*´ω`*)

 

もちろん元彪も超カッコイイのです(*´▽`*)
今回はちょっと前髪が長くて鬱陶しい感じなのですが、それもまた良い感じです♪♪
何度か蹴られて吹っ飛ぶシーンがあるのですが、いずれも吹き替えですね。
大怪我しちゃうと撮影に影響が出るので、配慮したのかな?

 

秦祥林(チャーリー・チン)は福星シリーズの時と同じく女好きで、ゲリラの姉さんたちをしっかりナンパしていました(笑)

 

高飛(フィリップ・コー)は顔が濃いのでベトナム兵の役でも全然違和感がないですね。

 

元華さんのキャラクターが非常に強烈で、神経質そうに常にハンカチで汗を拭う様子が不気味なんですよね(笑)
この作品で一躍知名度が上がり、1988年の「サイクロンZ(飛龍猛將)」でも強烈なキャラクターを演じております(´∀`)

 

ゲリラのリーダー役の高麗虹(ジョイス・コウ)はサモハンの妻で、サモは再婚なんですよね。

 

私は全く存じ上げなかったのですが、Haing S. Ngor(ハイン・S・ニョール)はカンボジア出身のお医者さんだったそうですが俳優としても活動されていて、私は観たことがないのですが1984年の映画「キリング・フィールド(The Killing Fields)」で映画デビューして話題になったそうです。

 

ラストのシーンでメンサンたちが滝から落ちるの凄かったなぁ(;゚Д゚)
あれ相当な高さだよ…。

 

主題歌は「禿鷹使命」で、サモや元彪、ジョイス・コウなどが合唱されています。
ちゃんとDVDにも収録されています♪

 

爆薬のことについて言及するシーンで、日本語吹き替え版では爆薬が90,000トンと言っていましたが、オリジナルの英語の台詞を聞いてみると「2 million pounds」と言っており、2,000,000ポンドをトンに換算すると約900トンなので字幕版の数が正しいかと思われます。
900トンと90,000トンじゃ全然違いますよね(^^;)