キャノンボール

キャノンボール

原題 The Cannonball Run / 炮彈飛車

製作 1981年

めぐちゃんの満足度 ★★★☆☆

 

70年代に実際に行われていたアメリカ大陸を横断する非合法レースをモチーフにしたカーアクション作品で、本作の監督であるHal Needham(ハル・ニーダム)と脚本を担当したブロック・イエーツ(Brock Yates)はこのレースに参加されたそうです。
こんなレースが実際に開催されていたなんて凄い時代ですね(^^;)
アメリカが舞台ですが、製作はゴールデン・ハーベストです。

 

運送会社を経営しているJJ(Burt Reynolds)と相棒のビクター(Dom DeLuise)は東海岸コネティカットから西海岸のカリフォルニアまで5000kmの距離を競い合う「キャノンボール」のレースに参加するため、レースで使用する車を探します。
レーシングカー以外で走るという条件を満たせば特にルールはありませんが、非公式レースのため、交通ルール違反は罰則の対象となります。

 

JJとビクターは救急車をレースで使用することに決めますが、警察の目を欺くために医者と患者を探します。
医者が見つからないままレースが始まってしまい慌てるJJですが、出発直前にビクターが医者のニコラス(Jack Elam)を見つけて乗車させます。

 

レースに参加するのは、モリス(Sammy Davis, Jr.)とジェイミー(Dean Martin)の神父コンビ、御曹司のシーモア(Roger Moore)、ジャッキー(成龍)とマイケル(許冠文)の日本人コンビ、アラブ人のシーク(Jamie Farr)、会社経営者のブラッドフォード(Bert Convy)とレースの達人シェイキー(Warren Berlinger)のコンビ、テリー(Terry Bradshaw)とメル(Mel Tillis)のカウボーイハットコンビ、マッドドッグ(Rick Aviles)とバットマン(Alfie Wise)のコンビ、マーシー(Adrienne Barbeau)とジル(Tara Buckman)の女性コンビです。

 

安全推進委員会のフォイト(George Furth)はキャノンボールの参加者摘発に躍起になっており、写真家のパメラ(Farrah Fawcett)と共に行動を監視しています。
しかしフォイトの車が立ち往生してしまい、JJたちの救急車が通りかかると、バーでパメラと面識があったJJはパメラを患者に仕立てるため救急車に乗せます。

 

JJに対抗しているモリスはお互いに運転の妨害をしたり、マーシーとジルの女性コンビはお色気作戦で警察の取り締まりを突破したり、ジャッキーとマイケルの日本人コンビはハイテクコンピュータを搭載したスバルに乗って爆走、秘密武器を搭載したアストンマーチンで警察の追跡を振り切るシーモアなど、レース参加者たちは優勝を目指すために各々作戦を取ります。

 

長距離を駆け抜けて徐々にゴールが近づく中、工事で道路が封鎖されてレース参加者たちは足止めを食らいます。
そこへ暴走族が現れ、ハーレーに乗っていたブラッドフォードが暴走族に絡まれます。
ビクターはキャプテン・ケイオスというヒーローに変身してブラッドフォードを助けに行くと、レース参加者たちと暴走族の乱闘が始まります。

 

封鎖されていた道路が通行できるようになると、レース参加者たちは一目散に車に乗り込んでゴールを目指します。

 

ゴール直前に差し掛かり、レース参加者たちは一斉に車を降りてゴールへ駆け出します。
先頭を走るビクターですが、子供が溺れたという女性の声を聞いたビクターは子供を救出しに向かいます。
その間にマーシーがゴールし、女性コンビが優勝します。
溺れていたのは人間の子供ではなくペットの犬でしたが、犬を救出したビクターは優勝を逃し、JJに愛想を尽かされます。
JJがキャプテン・ケイオスにはもう変身するなと言うと、ビクターはキャプテンUSAになると宣言し、一同は思わず笑みがこぼれます。

 

安全推進委員会のフォイトが怒りながら現れると、シーモアはフォイトに葉巻を渡し、車のライターで火をつけるように言います。
しかし何も起きなかったのでシーモアダッシュボードのボタンを押すと、シーモアが座っていた助手席は真上に飛んで行くのでした。

 

もっとスピード感がある作品なのかなって思っていたら全体的にグダグダしている印象(^^;)
特にレースが始まってからがねぇ…。
もう少しテンポが良ければもっと楽しめたかもしれない。
でもコメディやパロディ部分は結構楽しいです。
終盤の乱闘シーンはハチャメチャだけど悪くないです。

 

いつの間にか先にゴールをしたチームが優勝という扱いになっていましたが、最初のルールではタイムカードに記録された所要時間で優勝が決まるって言ってたよね(^^;)

 

個人的には最後に車から吹っ飛ぶのはシーモアではなくフォイトの方が面白かったと思います。
フォイトってそういうキャラだと思うので(笑)

 

なぜかジャッキーとマイケル・ホイが日本人役です(;'∀')
でも広東語しゃべってるし、何で日本人役にしたのか謎。
ちなみに本作はジャッキー映画の定番であるエンドロールのNG集が始まるきっかけになった作品です♪

 

ロジャー・ムーアの007のパロディ面白い(^o^)
007を象徴するスポーツカーのアストンマーチンも登場します。
ロジャー・ムーアが演じたジェームズ・ボンドアストンマーチンには乗っていなかったですけどね。
車に乗せているボンドガールが毎回違うのが笑える(´∀`)
日本語吹き替え版だと広川太一郎氏がマイケル・ホイとロジャー・ムーアの声を担当しており、見事に二枚目とコメディを演じ分けられています(^▽^)

 

暴走族役でカメオ出演ピーター・フォンダイージーライダーのパロディ(゚∀゚)
他にも劇中で様々なパロディがあると思うのですが、全部は分からない(^^;)

 

サミー・デイヴィス・ジュニアがリチャード・ンに見えて仕方ないのは私だけではないはず(´∀`)

 

ブラッドフォードがバイクに乗ったままスカイダイビングするのってマジ??
航空法とかに引っかかったりしないのかな?
バイクがあらぬ方向へ落ちたら大惨事だと思うのですが(;゚Д゚)

 

実はスティーブ・マックイーンが出演する予定だったという本作。
しかしマックイーンが亡くなってしまったので、バート・ レイノルズが出演することになったとか。
レースカーに精通していたマックイーンが出演されていたらまた違う作品になっていたかもしれないですね。