霊幻道士3 キョンシーの七不思議

霊幻道士3 キョンシーの七不思議

原題 靈幻先生

製作 1987年

めぐちゃんの満足度 ★★★★

 

洪金寶(サモ・ハン・キンポー)製作、劉觀偉(リッキー・ラウ)監督、霊幻道士シリーズの第3弾です。

 

道士のミン(吳耀漢)はキョンシーのダイポウ(呂方)とサイポウ(何健威)と共謀して村人を怖がらせ、お祓い代を巻き上げる悪徳道士です。

 

詐欺をやり尽くしたミンは新しい村にやって来ると、村は静まり返っており、恐る恐る民家に入ると泥棒と勘違いされたミンは村人たちに捕まってしまいます。
ガウ道士(林正英)が現れてミンを助けると、賊が現れたことを知らせに保安隊員のサウ(周金江)が駆け込んで来ます。

 

ガウ道士と保安隊員たちは森へ向かい、賊を待ち伏せします。
仕掛けていた罠に賊をはめると保安隊員たちは一斉に攻撃します。
次々と賊を倒して行きますが、賊の頭領であるインタウ(王玉環)は妖術を使って仲間の傷の治療をします。
賊は人間ではなく妖術使いで、人間の尿をかけると傷口が開き、インタウは怯んで退散して行きます。
ガウ道士は気を失った2人の妖術使い(張榮祥、朱斗)を連れて帰ることにします。

 

茶楼でガウ道士の誕生日会が行われています。
下の階で食事をしているミンを見つけた保安隊隊長のキョン(樓南光)はミンに因縁をつけます。
キョンにはダイポウとサイポウの姿は見えないので、見えないことをいいことにダイポウとサイポウはキョンにいたずらをします。
騒ぎに気づいたガウ道士が駆けつけると、ダイポウたちの姿を確認したガウ道士は壺の中にダイポウとサイポウを封じ込めます。

 

ミンは壺を取り戻すためガウ道士の後をつけます。
ミンに気づいたガウ道士はダイポウたちが入った壺を返し、ミンがキョンシーを使って金儲けしていることを知ったガウ道士は人に不幸をもたらすキョンシーと一緒にいることはよくないと警告します。
ガウ道士に諭され、ミンはダイポウたちに別れを切り出します。


煤を体に塗ればキョンシーから姿が見えなくなることをガウ道士から聞いたキョンは煤を体に塗り、ダイポウたちの前に現れます。
キョンはダイポウに護符を張り、瓢箪に封じ込めます。
ダイポウたちの悲鳴を聞きつけたミンが宿から出て来て逃走するキョンの後を追います。

 

森まで逃げて来たキョンですが、木の根っこにつまずいて転び、瓢箪が割れてダイポウが出て来ます。
そこへインタウが現れてミンの道士着を奪い、ダイポウと森に封印されていたキョンシーを連れ去ります。

 

ガウ道士と保安隊員が駆けつけ、ミンから事情を聞いたガウ道士はインタウが檻にいる仲間たちを連れ戻すつもりだと推察し、急いで戻ります。

 

インタウは森にいたキョンシーとダイポウを同化させ、ミンから奪った道士着を見せて殺すように洗脳します。

 

一同はインタウを待ち構えていると洗脳されて狂暴化したダイポウが現れます。
ミンはガウ道士から道士着を借りていたため、ダイポウは道士着を着ているミンを襲います。

 

インタウが侵入し、捕らわれている仲間たちを助けようとします。
キョンたちはインタウを檻に閉じ込めようとしますが作戦は失敗。
インタウはロープで吊るされた仲間を見つけると駆け寄りますが、辿り着くと床が抜けて仲間は絶命します。

 

ガウ道士は暴走するインタウに立ち向かいます。
インタウは大量のコウモリを出し、ガウ道士たちを襲いますが、ガウ道士が大元のコウモリを倒すと残ったコウモリも全滅します。

 

ガウ道士は金銭剣をインタウに刺すと悶え苦しみ、同時にダイポウの洗脳も解けます。
追いつめられたインタウは自ら井戸に飛び込んで死にます。

 

一段落して負傷者の手当てと妖術使いの火葬を行います。
死体を燃やそうとする保安隊員のフォ(李志傑)とサウがキョンシー化した妖術使いに魂を乗っ取られます。

 

取り憑かれたフォとサウがやって来ると、ガウ道士は2人の不自然な動きに違和感を持ち、キョンと保安隊員のダッ(班潤生)は2人が取り憑かれているとも知らずに近づくと襲われます。

 

ミンは照妖鏡でフォとサウを攻撃し、取り憑いていた妖術使いたちを追い出して朱をつけた筆で動きを止めます。
しかしキョンたちは妖術使いが動かないことをいいことに調子に乗っていると再び襲われ、照妖鏡が割れてしまいます。
ガウ道士とミンが協力して妖術使いを壺に封じ込めます。

 

正気に戻ったフォとサウは経緯を説明します。
ガウ道士は井戸に落ちたインタウのことを思い出し、すぐにキョンシー退治の道具を準備します。

 

ガウ道士は壺に封じ込めた妖術使いを油で揚げて完全に消滅させてしまおうと考えます。
油で揚げる作業をミンに任せてガウ道士たちは井戸の様子を見に行きます。

 

キョンとダッが恐る恐る井戸の中へ入るとキョンシー化したインタウが目を覚ましダッが殺されます。
インタウは捕らわれた仲間の元へ飛んで行きます。

 

ミンが妖術使いを油で揚げるとドロドロに変化した妖術使いに襲われ、急いで逃げようとしますがキョンが外から鍵をかけてしまったため出られません。
ミンは姿を隠すために煤を見つけて全身に塗りますが足の裏に煤を塗り忘れて見つかってしまいます。

 

インタウが現れてサイポウを人質にします。
ダイポウが隙をついてサイポウを助け、その間にミンが仲間の妖術使いたちを油で揚げて消滅させます。
怒ったインタウが襲いかかって来るとガウ道士とキョンが戻り加勢しますが、ミンがインタウに取り憑かれます。

 

照妖鏡が割れてしまっているため、ガウ道士はミンを助けるには別の魂でインタウを追い出すしかないと言います。
ダイポウは自分の魂を使ってほしいと名乗り出ます。
サイポウも協力してミンからインタウを追い出すことに成功し、ガウ道士が筆の武器を使ってキョンシー化したインタウを倒し、一件落着です。

 

面白い作品ですが、第1作目の面白さまではいかないかな。
本作はスプラッター要素が強く、グロテスクなシーンがあるので苦手な方はご注意ください。

 

呂方(ロイ・フォン)のキョンシー役がとても似合います(*‘∀‘)
なんか神秘的な雰囲気があるんですよね。

 

王玉環(ウォン・ヨォクワン)は口に生きた虫を入れてたり、役者さんたちはゴキブリまみれになったり、皆さん体張っています(゚Д゚;)
でも聞いた話によると香港人は日本人ほどゴキブリにビビらないそうです。ホントかな~(;´∀`)

 

サモや午馬さん、元奎さんがちょこっとだけ出演していました(*^^*) 嬉しい♪

 

ミンがペラペラの紙を火で燃やすとキョンシーたちの衣服に変化するシーンがあるのですが、自分なりに考えて解釈してみたのですが、この世では燃えて灰になった物質も、あの世では生きた物質になるという感じなんですかね??

 

キョンに長い棒を飲ませるシーン怖っ!!
(実際には飲ませていないと思いますけど)
でも昔テレビで中国の達人が剣を飲み込むという技を観たことがあります(゚Д゚;)

 

キョンシーを折りたたんで壺に入れたり、何も知らないミンに敵に狙われる道士着を貸したり、厳格だけど荒いやり方をしたり人が悪いところがあるガウ道士のキャラクターが最高です(*^▽^*)

 

何といっても壺に封じ込めた妖術使いを油で揚げてしまおうという発想が凄い(笑)
天ぷらじゃないんだから(笑)

 

リチャード・ンが裸になるシーンではよく見るとちゃんと黒い前貼りをしていましたね(´∀`)