めぐちゃんの香港映画感想ブログ

ネタバレおもいっきりあります。

インファナル・アフェア 無間序曲

インファナル・アフェア 無間序曲

原題 無間道Ⅱ

製作 2003年

めぐちゃんの満足度 ★★★★★

 

劉偉強(アンドリュー・ラウ)、麥兆輝(アラン・マック)監督による香港ノワール作品「インファナル・アフェア」の第2章です。

 

1991年
マフィアのサム(曾志偉)の妻であるマリー(劉嘉玲)はサムの下で働いている青年ラウ(陳冠希)に香港黒社会のボスのクワン(張同祖)殺害を指示します。
ラウは計画通りクワンを殺害し、マリーは殺害の件を口外しないように言います。

 

クワンには長男のイー(陳望華)、長女(惠英紅)、次男のハウ(吳鎮宇)、三男のチョン(連凱)の4人の子供たちがいますが、ハウ以外は堅気の仕事に就いており、実質的にハウが跡目を継ぐことになります。

 

クワンの配下であるコッワ(黃岳泰)、ハクワイ(敖志君)、チン(陳德森)、カムディ(方平)たちはクワンが死んだのでこれからは上納金を納める必要はないと強気の姿勢を見せますが、コッワやハクワイの弱みを握っているハウは2人を脅すとあっさり従い、続いてチンとカムディも上納金を納めます。
クワンが死んだことで警察はハウたちの動向を警戒します。

 

警察訓練学校の訓練生ヤン(余文樂)がハウの義理の弟だということが発覚したため、ヤンは退学処分になります。
警察官のウォン(黃秋生)はハウの組織を壊滅させるためヤンに協力を求め、見返りに警察官としての身分を保証します。
ヤンは潜入捜査官となり、刑務所に収監されるとサムの手下のキョン(杜汶澤)と打ち解けます。

 

1995年
ウォンの同僚だったルク(胡軍)は昇進してウォンの上司となり、ヤンをハウの組織に送り込むことに反対しますが、ウォンは協力して欲しいとルクを説得します。

 

ヤンにはメイ(傅嘉莉)という恋人がいますが、ヤンが潜入捜査官であることを知らないので、黒社会に染まっていくヤンを見兼ね、妊娠していた赤ん坊を中絶します。

 

4年の間にハウの組織の勢力は拡大し、サムをクワンの後釜にと期待していたマリーでしたが思惑通りにはいきませんでした。
ヤンはハウの下で働くことになり、警察官のラウは順調に昇進していきます。

 

ハウは配下の4人に商売を任せられないので、サムにタイを中心に商売を展開してもらいたいと頼みます。

 

クワンの命日になると、警察はハウの動向を警戒します。
サムはキョンとタイへ向かいますが、マリーはサムが殺されるのではないかと心配しています。

 

ルクの部下にも潜入捜査官がおり、ハウが取引を行うという情報を手に入れたルクは、取引現場へ向かいます。
あっさりハウたちを包囲し、警察署へ連行します。

 

しかしハウの相手は商売の取引相手ではなく探偵でした。
ハウの取引はおとりで、この間にコッワ、ハクワイ、チン、カムディが殺されます。
ハウは4人を殺すために警察の目を欺いたのです。

 

マリーはタイにいるサムに電話をして、自分がクワンを殺したことを打ち明けるとサムは身の危険を感じ、タイのマフィアを殺害します。

 

ハウが持っていたブリーフケースの中には1本のビデオが入っており、マリーとウォンが密談する様子が収録されていました。
ハウは探偵を使ってクワン殺しの調査を行っていたのです。
ウォンがマリーにクワン殺しを指示していたことが明るみに出てしまい、この会話を盗聴していたラウは急いでマリーの元へ向かいます。

 

案の定マリーはハウの一味に襲われ、ラウが助けに入り、しばらく別の場所で身を隠すことにします。

 

ハウは4年前に裏切った部下の粛清を行い、ルクの部下で潜入捜査官のガイ(張耀揚)の正体を見抜いて殺害します。

 

タイにいるサムはマフィアに包囲され、死を覚悟したサムはマフィアのポール(Chan Charoen Wichai)に銃で撃たれます。

 

ウォンは捜査から外れましたが、ルクはウォンの殺人教唆について理解を示しており、捜査に戻って欲しいと頼みます。
しかし当然ウォンも命を狙われており、ルクがウォンから預かった車のキーでエンジンをかけると車が爆発し、ルクは即死します。

 

マリーは居ても立っても居られず、サムが滞在しているタイへ向かおうとします。
ラウはマリーに対してずっと好意を抱いており、想いが抑えられずにマリーに迫りますが拒まれます。

 

ラウはマリーが空港に現れることをハウの一味に密告すると、マリーは密告を受けた構成員のサンスク(廖啟智)たちの車に轢かれて命を落とします。

 

1997年 香港返還の年
ウォンは殺人教唆の内務調査を受けますが、リョン警視(尹志強)はハウの組織を壊滅させるため、ウォンの罪を問わないことにします。

 

政界に進出すれば表の世界で信用が得られるので、ハウは議会へ立候補しようと考えています。
ハウの勢力がこれ以上拡大することを阻止するため、ウォンは立候補者たちが集まるパーティー会場でハウを殺人容疑で逮捕します。

 

殺人罪が立証されなくても印象は悪く、事実上議会への立候補の道は無くなります。
利点がない裁判なのでホン弁護士(鄭斌輝)は担当から外れ、ほとぼりが冷めるまでハウ以外の家族はしばらくハワイで暮らすことにします。

 

ポールに撃たれたサムは一命を取り留め、裁判の証人として出廷するためウォンの計らいもあって無事に香港へ帰国します。
さらにヤンから預かったハウの証拠の記録を手に入れ、裁判に臨みます。
しかし裁判直前でサムは姿を消します。

 

ハウの前に現れたサムは自分を殺せば全てが終わると言います。
サンスクはサムのメイドを妻と勘違いして誘拐しますが、サムと手を組んだタイのマフィアによってサンスクは殺害されます。

 

サムはタイのマフィアがハウの家族の所にいることを伝えると冷静だったハウは豹変し、サムに銃を突きつけます。
警察が到着し、ウォンはハウを説得しますが、危険だと判断したためウォンはハウを銃で殺害します。

 

ハワイにいたハウの家族はポールの組織によって全員殺されてしまいます。

 

次にウォンが追うのはサムであり、ヤンの潜入捜査は続きます。

 

第1章へ続く。

 

私はインファナル・アフェアシリーズで第2章が一番好きです。
組織壊滅のために殺人教唆を犯すウォン、冷酷なサムが涙を見せるシーンなど、第1章とは違ったウォンやサムの一面を見ることが出来て感慨深いです。
ヤンが潜入捜査官に至る過程や、恋人との関係など前作では描かれなかった部分も知ることが出来ます。

 

マリーに対するラウの歪んだ愛。
潜入マフィアという緊迫した生活を送るラウにとってマリーの存在は心の拠り所だったのかもしれない。
まだあどけない顔立ちのエディソン・チャンが演じることによってラウの未熟さが表現出来ていてイイ感じ♪
ショーン・ユーだとちょっとキリっとした感じになってしまうので、適した配役だと思います。

 

ウォンとマリーが密談している証拠のビデオが再生されるシーンはもう鳥肌が立ちました(゚Д゚;)
フランシス・ンは本当に好演で素晴らしいです!!
インテリヤクザっぽくて何とも言えない凄みがあります。
ハウが死ぬ直前にヤンが潜入だって知った瞬間も鳥肌立ったなぁ…。

 

廖啟智(リウ・カイチー)の存在感も凄いわぁ(;゚Д゚)
クワンの弟で構成員という役なのですが、これがもうハマりまくり!!
セリフ少ないのに表情と仕草だけでキャラクターが成立していてホント凄い。

 

胡軍(フー・ジュン)演じるルクもいいキャラなんです♪
ウォンと盟友なのですが、先に昇進して立場が変わったにも関わらず、ウォンと協力して事件に挑もうとするんですよね。
アイスを食べたり、カードでどちらが指揮を執るのか決めたり、何気ない2人のやり取りがイイ感じ(*‘∀‘)

 

杜汶澤(チャップマン・トー)演じるキョンも欠かせません(*^^*)
お世辞にも頭脳明晰な部下とはいえないけど、それでも頭が切れるサムが置いているということは、もしかしたら有能な人材なのかもしれない…。

 

クワンの4人の手下たちが食事をするシーン大好き(*^^*)
なんとも香港らしいというか、この雰囲気は他国には出せない独特の文化だと思います。
ちなみにクワンの手下を演じている4人は演者よりも監督だったり撮影のお仕事をされている方々です。
方平さんはわりと演者のお仕事もされていますけどね。

 

タイのマフィア役の方は前回とクレジットが異なっていましたが、本作のクレジットに準じて記載しました。

 

警察官の殺人教唆を無罪放免にしてでも摘発に乗り出す姿勢を見ていると、香港黒社会の脅威を感じます(◎_◎;)
確かにマフィアが表の世界で権力を掌握したら恐ろしい事態になりそうだなぁ。