■原題
黃飛鴻之二男兒當自強
■製作年
1992年
徐克監督、李連杰主演、黃飛鴻の活躍を描いたワンチャイシリーズ第2弾です。
今年、趙文卓主演でワンチャイ最新作が日本で公開されましたが、
製作は中国で、監督も徐克ではありません。
趙文卓といえば徐克のワンチャイシリーズの4と5で、
黃飛鴻役を務めております。※4は徐克ではなく元彬が監督ですけど
高い身体能力をお持ちで、徐克に見初められ、リンチェイ主演の
「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 格闘飛龍(方世玉)」で
悪役として活躍!この作品がデビュー作だったかな。
火のついた線香を口の中に入れたり、裸足で火の中へ入ったり、
怪しい儀式を行う白蓮教の信者達。
クン大師(熊欣欣)
正式な役名は「九宮真人」です。
リンチェイ主演映画「阿羅漢」で
リンチェイの吹き替えを務め、映画界入り。
次作のワンチャイ3(天地争覇)での鬼脚七のイメージが強く、
「七哥」と呼ばれているそうです(^ω^)
英語圏だと「ヤンヤン」って呼ばれているとか。
私も彼を初めて観たのは天地争覇で、強烈に印象に残っていますね。
教祖のクン大師は剣も銃も効かない鋼の体を持っています。
外国文化を敵視し、外国製品に火を放ち、
ダルメシアンも外国の犬だといい燃やされてしまいます。ひどい!
白蓮教は実在した宗教で、私はそんなに詳しく知らないのですが、
あまり良いイメージのない教団らしいです。
もちろん映画の中と実際の活動とではまた違うとは思いますが。
ウォン・フェイフォン(李連杰)
今の私より年下なのに威厳があるなぁ(´∀`)
フー(莫少聰)
第1作では元彪が梁寬役でしたが、
2作目以降は莫少聰が梁寬役を務められています。(例外作もあり)
イー叔母(關之琳)
相変わらず美しい(*´▽`*)
医学会に出席する為、広州へ向かうフェイフォン一行。
汽車が揺れまくるので乗り物酔いしてしまい、
食事が出来ず手こずるフェイフォン達。
何とか広州に到着しますが、
町では白蓮教によるデモが行われており、
イーが「洋服」を着ていた為、
反外国思想の子供達から物を投げられてしまいます。
フーが仕返しに食器を投げると、ぶつけられた子供が怪我をし、
クン大師に言いつけてやる!と言って去って行きます。
外国政府と連絡を取り合う電信所に
教団の信者達がやって来て、火を放とうとしています。
イーはその様子を撮影機で写真に収めようとしますが、
多くの人々でごった返している為、フーは自分が肩車をすると申し出ます。
大好きなイーと肩車が出来て嬉しそうなフー。
密かにイーを狙ってるんだよね(^ω^) フェイフォンと三角関係だ~。
イーが写真を撮ると、フラッシュで存在に気付いた信者達が
イーを悪魔呼ばわりし、連れ去ろうとします。
そこへフェイフォンが現れ、信者達を追い払います。
そういえば黃飛鴻は南派の武術家だけど、
演じているリンチェイは北派の武術家なんだよね(・ω・)
信者達を追い払いますが、去り際に信者が撒いた眠り粉を
イーが吸い込んでしまい、意識を失ってしまいます。
宿の主人(何家駒)
イーを宿へ運び、一時休息。
宿の主人は教団を恐れ、洋服を着ていると騒ぎになるので、
着替えて欲しいとフェイフォンに頼みます。
翌日、学会に参加するフェイフォンとフー。
フェイフォンが鍼治療の説明を行いますが、
言葉が通じないため戸惑っていると、1人の男性が通訳を申し出ます。
孫文(張鐵林)
世界史でも習うあの有名な孫文です。
実際に医師でその後、革命家、政治家として活動されていました。
って私も学校の授業で習った表面的な事しか知らん(^^;)
孫文の通訳を交えながら、フーを患者に見立てて
鍼治療の説明を行っていると、火のついた矢文が飛んで来ます。
またもや教団の仕業で、急いで逃げます。
孫文とは別れ、宿へ戻るフェイフォン達。
物音がし、教団の信者がいると思ったフェイフォンが布をめくると、
そこには着替え中のイーの姿が…
これを見て固まるフェイフォンがメッチャ可愛い(*^^*)
ウォン師匠は奥手なのよね(^ω^)
町では教団の暴動が続いています。
唯一外国と連絡が取れる電信所を破壊されては困るので、
提督は教団を東門におびき寄せるように命じます。
提督についての紹介は後ほど。
フェイフォン達は明日佛山へ帰る予定です。
夕食の鍋の肉が犬の肉だとは知らずに、
食べた後に知って驚愕するイー(;'∀')
現在でも国によって犬肉を食べる習慣ありますけどね。
私はあえて食べたいとは思わないけど(^^;)
その夜、フェイフォンは自分で身を守れるよう、
イーにカンフーを教えます。
しかしなかなか覚える事が出来ず、
壁に映ったフェイフォンと自分の影絵で妄想するイー。
ちょいちょい2人がイイ感じになるのがいいね(*‘∀‘)
部下から革命を企てる者がいると密告を受けた提督は
香港から送られて来た電報を総督に渡しに行きます。
提督(甄子丹)
正式な役名は「納蘭元述」です。
ドニー様、若い!!でも今とあまり変わらない気がする(・∀・)
ワンチャイの外伝作品「アイアンモンキー」も面白いのです☆
フェイフォンの父である黄麒英役を務めております。
さらに「アイアンモンキーグレート」という日本では「アイアンモンキー」の
続編的な位置付けの作品がありますが、これワンチャイ全く関係ない(^^;)
総督(任世官)
右の男性です。
任世官、前回と違う役で出演されていますー!
前作では孤高の武術家で、最後は銃弾を受け、散っておりました(+o+)
役名不明(林迪安)
左の男性です。
革命の首謀者は孫文で、武器を運んでいるとの情報が…
しかし教団相手に兵力を取られ増兵が出来ず、頭を悩ませます。
そこで孫文の後継者であるトンを捜し出し尋問をするよう総督は命じます。
出発の日、イーは足を捻挫したと言い、フーにおぶってもらう事にしますが、
フェイフォンは自分がおぶると言います。フー、残念(^▽^;)
フェイフォンにおぶってもらうイーはとても嬉しそう♪
出発直前、教団が外国語学校の同文館を焼き払ったという話を聞き、
イーは同文館へ走ります! 捻挫は嘘か!とフェイフォンが一言(^▽^;)
同文館にいた人達は殺されてしまいましたが、
教え子の子供達は隠れていたため無事でした。
フェイフォンは子供達を宿へ連れて行きますが、
宿の主人はこれに大反対。
もし教団にバレたら殺されると動揺し、気を失ってしまいます。
仕方なく自宅へ送り届けようとしますが、
それぞれ家がバラバラで事態は難航。
しばらくして子供達を捜す男性がやって来て行方を尋ねますが、
これ以上面倒に関わりたくない宿の主人は知らないと嘘をつきます。
トン(姜大衛)
孫文と共に革命を企てています。
辛亥革命ってやつですね(・ω・)
残った子供達を見つからないように隠しますが、
怪我をしている子供がおり、フェイフォンは役所に出向き、保護を求めます。
布を棒のように操るのすげぇ!!布棒術というそうです。
フェイフォンが提督の所にやって来ると提督はフェイフォンに襲いかかります。
同い年のドニー様とリンチェイ。
このお二人が闘うってだけでもうドキドキわくわく(^O^)
提督はフェイフォンの実力を試したかったと笑顔を見せます。
部下は木が折れていないのを見て、
フェイフォンとは噂ほどの奴ではないと言いますが、
木はしっかり折れていました。さすがウォン師匠。
提督は人手が足りない事と、教団が襲って来るのを懸念し、
子供達を匿う事に難色を示します。
と、これは表向きの言い訳なんですけどね。
一方、イーは近くに領事館がある事を知り、
子供達を連れて避難します。
戻って来たフェイフォンはイー達がいない事に気付き、
教団の提灯を持っていた男を問いただしますが、
彼は教団の提灯を持っていただけの民間人で、
イー達の居場所は知らないと言います。
そこへフーがやって来て領事館に避難している事を
フェイフォンに伝えます。
しかし領事館の門番はフェイフォン達を中へ入れてくれません。
そこへトンがやって来て、英語で事情を説明し、何とか中へ入ります。
これでひとまず子供達は安心。
と、安心したのもつかの間、今度は教団の暴動によって
怪我をした大勢の外国の商人達が領事館へ駆け込んで来ます。
その様子を見て、イーは医者が必要だと言いますが、
領事は「西洋医」に診てもらいたいと、
フェイフォンの申し出を断ります。
駆けつけた孫文が負傷した商人達を手当てしますが、
フェイフォンの助けが必要だと言い、フェイフォンも治療に加わります。
はじめは疑っていた領事も東洋医学の技術を目の当たりにして、
フェイフォンを素晴らしい医者だと賞賛します。
しかし教団による暴動は収まらず、領事は援軍を要請します。
孫文は電信所には兵がいて香港との連絡が取れないので、
一旦革命同志を避難させようとトンと相談。
外部との連絡はここでしか出来ないので、
トンにここで残って連絡を取り続けるように言い、
体勢を立て直す為に孫文は領事館を離れようとします。
しかし外には教団の信者達がいるので出るに出られません。
すると提督達が暴動の制止にあたり、事態は収束。
その間に孫文は領事館から脱出します。
提督は孫文を引き渡すように領事に詰め寄りますが、
ここは英国領なので法を守れと要求を拒否。
提督は一旦引き上げますが、
電線を切断し領事館を孤立させるよう兵に命じます。
フェイフォン達は領事館で待機します。
その間、フーが子供達にカンフーを教えます。
イーにも教えていると、これを見たフェイフォンが面白くなさそうに
フーを怒鳴ります。師匠のヤキモチです(笑)可愛いなぁ♪
そんな和やかムードも一変、
中国政府は教団と結託し、領事館内へ侵入します。
私、てっきり中国政府って英国寄りだと思っていたから、
保守派の教団と手を組んだのは驚いた。
でもこの時代の広州ってイギリスに支配されていたから、
英国政府とうまくやらないと中国政府の立場が
危うくなるんじゃないのかな。
トンの命を狙う信者達ですが、すぐに気付かれ、戦いが始まります。
フェイフォン達は信者達を追い払いますが、
提督は信者達を逮捕するふりをして逃がし、
何と領事を殺害してしまいます。
これを知ったフェイフォンはイーを変装させ、
領事館から脱出し、孫文を船で逃がすように言います。
この緊急事態についにイーがフェイフォンに自分の想いを告白します。
キャー(*'▽') イーの告白で動揺するフェイフォン、可愛いわぁ♪
トンは教え子の子供達に必ず生き延びろと伝え、
フェイフォンはフーにおとりになるように命じます。
トンはフーに懐中時計を渡し、明朝桟橋で落ち合う事を約束します。
トンをフーの姿に変装させ、提督の目を欺き領事館から脱出します。
そしてフェイフォンは教団に入信したいと申し出ます。潜入です。
私はもう教団なんかと関わらないで船に乗って早く孫文達と
逃げちゃえばいいのにって思ったんですけど(^^;)
でもそれを言ったらクン大師とのバトルが見れないもんね(笑)
信者が契りの為、札の入ったお椀をフェイフォンに飲めと言います。
うわ~飲みたくね~(;'∀')
入信すれば仏が守ってくれると言い、
刃物で刺されそうになった所を寸前でかわすフェイフォン。
入信は大師に会ってから決めたいと言うと、
信者達は簡単に大師には会えないとフェイフォンに襲いかかります。
今回も傘でバシバシぶっ叩くウォン師匠!
必殺技の無影脚も飛び出します!
信者達は完全にマインドコントロールされており、
トンが銃を向けても全くビビりません。
そんな信者達を見て、本当にこの国が救えるのかと嘆くトン。
すると突然フェイフォンは自分に風神が宿ったと言い出します。
これはクン大師をおびき出すフェイフォンの演技なのです。
ウォン師匠、意外に役者やのぅ。
早く出て来ないと祭壇を焼き払うと挑発すると、
ようやくクン大師が出て来ます。
すんごい所で闘ってる!
現実には有り得ない動きですが、絶妙なフワフワ感が好き♪
熊欣欣はワンチャイシリーズのリンチェイの吹き替えも担当されていて、
リンチェイはもちろん自分でもアクションを行いますが、
結構吹き替えも使われるそうです。
演者は怪我をしたら作品に影響が出ますからね。
ジャッキーもよく吹き替えを使っていたそうですが、
スタントマン達の成長の為という意味もあるそうですね。
往生際の悪いクン大師。
無影脚で吹っ飛ばされても立ち向かって来ます。
トンは平安を説いておきながら人を殺すのかと
クン大師に発砲しますが銃弾は通用しません。
トンに襲いかかるクン大師をフェイフォンが制止し、
蹴り飛ばすと、クン大師は大きな仏像の指に腹が刺さり、絶命します。
その際、腹に身につけていた鉄板が落ち、
銃が効かなかった理由を知るフェイフォン達。そう、そんなものなのよ。
真実を知って嘆く信者達。
フーと再会するフェイフォンとトン。
フーは兵から逃れるのに必死で名簿を取って来るのを忘れ、
トンが取りに行きます。
壁に隠してあった名簿を取り出すトンですが、
政府の兵達がやって来てフーが撃たれます。
幸いにも時計が盾になってくれたおかげで無傷で済みましたが、
すぐさまトンが提督に撃たれます。
深手を負ったトンは政府に名簿が渡れば
多くの中国人の命が失われると言い、名簿を燃やそうとします。
トンは名簿を包んでいた布を孫文に渡して欲しいと
フェイフォンに頼みますが、提督が現れます。
フェイフォンVS提督
いや~凄い。ただただ見惚れちゃう( ゚Д゚)
トンはフーに時計を渡し、孫文に会うように伝え、息絶えます。
フェイフォン達が闘っている間、フーは名簿を焼きますが、
布を焼いては駄目だとフェイフォンに怒られます。
港では孫文達がトンを待ち続けています。
提督の隙をついてフーは逃げ出しますが行き止まり。
提督の必殺技、布棒術が飛び出します!
提督の技で壁に穴が開き、
その穴から逃げ出そうとするフーですが、
布棒術を食らってしまいます。
フェイフォンは脚で布棒術を封じ、無影脚で提督を攻撃!
すると提督は布をフェイフォンの首に巻きつけます。
フェイフォンは持っていた竹で布を切り裂き、
その竹で提督の首を掻っ捌きます。こえー(;゚Д゚)
孫文達の所に兵が迫りますが、
イーがフェイフォンから習ったカンフーで撃退します。
出航直前にフェイフォンとフーは港へ駆けつけ、
トンから預かった布を孫文に投げ渡すのでした。
劇終。
個人的には前作より好きです(*^▽^*)
リンチェイとドニー様のラストバトルは
カンフー作品の中でもベストファイトシーンではないでしょうか。
七哥(熊欣欣)とのバトルも凄いのですが、
ラストバトルの方が目立ってしまって
ちょっと影に隠れている感があるんですよね。でもやっぱ凄い!
まぁ、七哥は次作で活躍するのでいっか(笑)
オープニングでは林子祥がおなじみの男兒當自強を歌っていますが、
エンディングではジャッキーが歌っています。
ジャッキー版は広東語版と國語版がありますが、
私が観たDVDでは広東語で歌っていましたね。
ちなみに私、めっちゃ練習して、
男兒當自強、今では歌詞を見ないで歌えるようになりました('∀')
(広東語版のみですが)