香港極楽コップス 俺たちに明日はある!?

香港極楽コップス 俺たちに明日はある!?

原題 神勇雙响炮續集

製作 1986年

めぐちゃんの満足度 ★★★★★

 

張同祖(ジョー・チョン)監督のアクションコメディ作品で、吳耀漢(リチャード・ン)と岑建勳(ジョン・シャム)が主演を務めた「新ポリス・ストーリー Pom Pom」の続編らしいのですが、キャストは違いますしストーリーの繋がりもありません(^^;)
日本で公開された時の邦題は「ユン・ピョウinポリス・ストーリー」だったそうです。
原題の「神勇雙响炮續集」は「神勇雙響炮續集」とも書かれますが、どちらも意味は同じです。

 

警察官のハー(元彪)は非番の時間に同僚たちとサッカーを楽しんでいると、ハーの蹴ったボールがスポーツカーに直撃します。
スポーツカーに乗っていた男(羅浩楷)は腹を立て、ボールを潰して去って行きます。
男の挑発に腹を立てたハーはノイ(惠英紅)が運転するバイクを借りて男を追いますが、運転するバイクがトラックに衝突し、振り落とされたノイは気を失ってしまいます。

 

警察官のライ(盧冠廷)は妹のノイが入院したことを知って病院へ駆けつけます。
ハーが原因でノイが入院していることを知ったライはハーに食ってかかりますが、空回りして自ら怪我を負ってしまいます。

 

精肉工場を経営している社長のウォン(田俊)は裏では盗品売買を行っています。
ウォンの足元を見た仕入れ屋たち(陳明偉、楊世鈞、張永漢)は手に入れた盗品の報酬を吊り上げますが、ウォンの部下である白スーツの男(狄威)は仕入れ屋たちを殺害します。
取引の一部始終を撮影していた情報屋のリー(曹查理)はウォンを強請り、大金を要求します。

 

リーは知人の男(賀永憲)に取引の様子が撮影されているフィルムを渡して、ウォンの使いと金を交換するように指示しますが、知人の男はウォンの部下である紺スーツの男(鍾發)に殺されてしまいます。
紺スーツの男はフィルムを回収しますが、フィルムには何も写っておらず、ウォンはリー捜しに躍起になります。

 

ハーとライは上司のティン(秦沛)に呼び出され、失踪した情報屋リーの捜索を命じられます。
リーには恋人のローザ(陸小芬)という女性がいるので、情報を得るため、まずローザに接触することにします。

 

ハーとライはレースクイーンをしているローザがいるモーターショーの会場へやって来ます。
ローザは借金取りのチョイ(馮敬文)に追われていて、ハーたちはローザを助けます。
ハーたちに助けられたローザは2人をリーの家へ案内します。
室内にはリーが隠れていましたが、リーは自宅から逃走します。

 

ノイは退院し、ハーはノイといい雰囲気になります。
ライは任務を忘れてローザに好意を持つようになり、ローザのために彼女が抱えている借金を帳消しにしようと企てます。

 

借金取りのチョイがいる事務所にやって来たハーたちはマフィアになりすましてチョイを脅しますが、事務所の裏には各界のボスであるホー(徐蝦)、ピン(黃哈)、ケニー(謝福耀)、ホン(朱斗)、チョンたちが待ち構えています。

 

ハーは通行人を集めるために窓から植木鉢を落とし、怒って集まって来た通行人たちを構成員だと勘違いしたチョイは怯んで借金を清算しようとします。
チョイの息子のロイ(陳龍)から構成員ではないことを聞いたチョイはハーたちと争いになります。
事務所の裏からホーたちが出て来てチョイを援護しますが、カンフーの腕が立つハーはホーたちを退け、ローザの借金を帳消しにさせて立ち去ります。

 

ハーは気を利かせてライとローザを2人きりにしますが、2人はうまく行かず、ライは家を出て行きます。
リーはローザに電話をして上着のポケットにフィルムが入っているので取りに戻りたいと伝えますが、紺スーツの男はリーを殺害してローザがいる部屋に押し入ります。
ハーたちが戻って来ると紺スーツの男はタクシーを奪って逃走します。

 

紺スーツの男を追う際にライは負傷してしまったため入院します。
心配してライのお見舞いに来たローザですが、ライの不純な性分に嫌気が差したローザはリーのフィルムを投げつけて去って行きます。

 

犯罪の証拠であるフィルムを手に入れたハーはティンに連絡をしてフィルムを渡しますが、ローザとノイがウォン一味に連れ去られてしまいます。
ローザたちを人質にしたウォンはフィルムを持ってくるようハーたちに要求し、ハーとライはローザたちを救出するため、ティンに渡したフィルムを再び回収してウォンの精肉工場へ向かいます。

 

ハーは縄で拘束されているローザとノイを救出し、ウォンの手下たちと戦います。
ローザはウォンの手下に突き飛ばされて工場の外へ放り出されると、ハーの同僚(劉秋生)とハーの友人の運転手タイチーパ(程守一)が現れてローザを保護します。

 

ウォンは白スーツの男と紺スーツの男を引き連れて現れると、カンフーができるノイは紺スーツの男と戦って倒します。
怯んだウォンは逃げ出し、ハーはウォンを追いかけますが白スーツの男が立ちはだかり、ハーを援護しに来たライは白スーツの男から飛び蹴りを食らいます。

 

ハーは白スーツの男を冷凍室の中へ蹴り飛ばして後を追いますが、中から扉が開けられないため2人は冷凍室に閉じ込められてしまいます。
起き上がったライはウォンを追いつめ、警察が到着すると捜査員たちによって冷凍室から氷漬けになったハーと白スーツの男が救出されます。

 

ウォン一味は摘発され、ハーとライはそれぞれ結婚を控えているのでティンは独身最後の夜を楽しむように女性を手配しますが、ローザとノイに話を聞かれて怒られてしまうのでした。

 

相変わらずのハチャメチャぶりで本筋と関係ないシーンもあってストーリーを重視した作品ではありませんが、私は好きです♪
好みが分かれる作品ではありますが、80年代の香港映画ってやっぱ勢いがありますよね。
パワハラあり、セクハラあり、コンプライアンスなんてありゃしません(^▽^;)
窓から植木鉢を落とすとか警察のやることじゃないよね( ̄▽ ̄;)

 

元彪が可愛くてカッコイイ(*´▽`*)
序盤でサッカーをするシーンでは下着のような薄着でちょっとドキドキ♪
クララ姉さんと抱きついているシーンは元彪ファンとしてはちょっと複雑な気持ち(笑)
元彪は劇中で「小魔怪(シウモークワイ)」という名前で呼ばれていましたが、これは「グレムリン」という意味です。
でも何でグレムリンって呼ばれているのかよく分からん(?_?)
元彪とディック・ウェイが戦うシーンはやっぱ最高♪♪

 

盧冠廷(ローウェル・ロー)の本業はミュージシャンで80年代から90年代に多くの映画音楽を製作された凄い方。
本作の主題歌である「俘虜我的心」も歌っています♪
今回の役はカール・マッカとキャラが被ってるなぁって思っちゃいました(笑)

 

惠英紅(クララ・ワイ)の役名は「蕾(ロイ)」なのですが、陳龍演じる「ロイ」と役名のカタカナ表記が被るので「ノイ」と表記しました。
ちなみに現代の広東語は日本語でいう「ナ行」と「ラ行」の発音の区別がないので、例えば「你」だと「ネイ」でも「レイ」でも通じます。
劇中ではクララ姉さんも戦います(*‘∀‘)
さすが劉家班!レディクンフー!!

 

ディック・ウェイの髪の毛が終盤になると序盤より短くなっていました(笑)
テーブルからの飛び蹴りのシーンはダブルでしたけど、あれディック・ウェイがやっていたら受ける方は大変だろうなぁ(^^;)
冷凍室で元彪と戦うシーンで、スーツの袖を奪われちゃうのがおもろい(笑)

 

ブラッキー・コーが信号無視をする男の役で出演されていました!
今回は飛車特技のクレジットは無かったけど、ローウェル・ロー演じるライが車で旋回するスタントっておそらくブラッキーが運転していると思うんですよね。

 

班潤生の役名が「ロジャー」で、太保の役名が「ムーア」
2人合わせてロジャー・ムーア(笑)

 

モーターショーの看板に描かれていたモンキーシリーズのジャッキーが気になるなぁ(;^ω^)