■原題
少林木人巷
■製作年
1976年
羅維監督、成龍主演のカンフーアクション作品です。
執行導演(エグゼクティブディレクター)に陳誌華の名前があり、
この頃からジャッキーとお仕事されていたんですね。
陳誌華といえばポリス・ストーリーやプロジェクトAなど、
名作ジャッキー映画の執行導演を務める偉い方。
蛇鶴八拳も面白いんだよね~(*‘∀‘)
アチャイ(成龍)
今作では名前が無く、阿仔(小僧)と呼ばれているので、
「アチャイ」と表記いたします。
※追記
一部の解説には役名が「一龍」と記載されていました。
でも劇中で「一龍」って呼んでるシーンないよなぁ。
一重時代のジャッキーです(・∀・)
私は一重のジャッキーも結構好き♪
この頃は確かにスター性は弱いかもしれないけど、
あどけない感じが好きなんですよね~。
五獣拳の使い手を次々と倒していくアチャイ。
その後、ずらりと並んだ木の人形が攻撃してくる木人路に挑戦しますが、
ボコボコにやられてしまいます。
…と思ったら、これらは全てアチャイの夢でした。
アチャイは少林寺で生活しています。
鉄の靴を履いて水を運ぶように命じる和尚。
慣れれば水面すら歩けるようになると言います。
兄弟子達より先に出発したアチャイですが、
すぐに追い越されてしまいます。
スピードも遅く、水をこぼしてしまうアチャイ。
ふと立ち止まり、幼少時に父を殺された事を思い出します。
そんなアチャイに声をかける一人の女性がやって来ます。
ウンムイ(張冰玉)
少林寺の友人だと名乗るウンムイ。
修行は辛いが、頑張れば必ず悟りが啓けると励まします。
それを聞いて再び頑張るアチャイ。
しかし兄弟子達からは遅いとからかわれ、
和尚からは修行に耐えられないなら下山しろと怒られます。
アチャイは土下座し、どうしても少林寺に置いてほしいと頼みます。
どうにか水運びをやり遂げますが、休んでいた所を見られ、
サボっていたと勘違いされて薪割りを命じられます。
父の形見のペンダントを見つめ、再び辛い過去を思い出すアチャイ。
すると酔っ払ったチー和尚がやって来ます。
チー和尚(武德山)
水運びと薪割りは一見地味ですが、
真面目に取り組めばきちんと基礎は身に付くので、
頑張るように励ますチー和尚。
アチャイはチー和尚に拳法を習いたいと頼みますが、
チー和尚は飲んだくれだから無理だと断ります。
しかし歌いながら踊り始めるチー和尚。
酔ってフラフラしているようですが、
これが拳法だと感じたアチャイは動きを真似してみる事にします。
酔拳みたいね(・∀・)
一生懸命真似をするアチャイですが、動きが今一つなので、
チー和尚はさらに動きを見せます。
ある時、コソコソと洞窟に入る少林僧を見かけるアチャイ。
後をつけてみると、洞窟内には監獄されている男がいました。
ファユー(金剛)
ファユーは差し入れを持って来た少林僧達を追い払うと、
落ちた饅頭を拾おうとしますが、鎖で繋がれているので届きません。
様子を見ていたアチャイの存在に気づいたファユーは、
饅頭なんか食べるつもりはないと意固地になります。
アチャイは饅頭を拾ってファユーに差し出すと、
始めは警戒していましたが、結局饅頭を食べます。
水もよこせと言い、次に来る時は酒も持って来いと言います。
帰ろうとするアチャイですが、入口は閉ざされてしまっており、
困っていると抜け穴を見つけ、今後は抜け穴から出入りする事にします。
ある日、兄弟子が木人路に挑戦しますが、ボコボコにやられ惨敗。
木人路の道は厳しいのね( ;∀;)
食堂でチー和尚の酒をこっそり盗むアチャイ。
その酒をファユーの所へ持って行きます。
少林僧が来ない事を不審に思ったファユーがアチャイに尋ねると、
口が利けないアチャイは身振り手振りで、
木人路に挑戦した兄弟子がやられてしまったと説明します。
ファユーはここから脱獄する為に技を練習しています。
もっと酒を持ってくれば木人路を通れるように鍛えてやると言うと、
アチャイは再びチー和尚から酒を盗もうとします。
しかし今度はバレてしまい、罰として厨房の掃除を命じられます。
掃除を終え、ファユーの所へ行くと、
熱いと言ったり、寒いと言ったり、
ワガママなファユーを懸命に世話するアチャイ。
これも拳法を教えてもらう為です。
そしてアチャイは本格的にファユーから拳法を習い始めます。
アチャイが寺の外で修行をしているとウンムイがやって来ます。
アチャイの拳法を見たウンムイは殺気があると言い、
カンフーに殺気があってはならないと諭します。
ウンムイはアチャイに「蛇意八歩」という技を伝授します。
桐油を引いた上を歩くという至難の修行ですが、
神経を研ぎ澄ませれば転ばずに動けると言います。
最初はうまくいかずに転びますが、アチャイは必死に修行します。
ファユーから教わった拳法にも真剣に取り組み、メキメキと上達。
ファユーはこれなら木人路も通る事が出来ると言い、
もし木人路をクリアし、下山する事が出来たならば、
長春堂の店主にメモを渡して欲しいとアチャイに差し出します。
いよいよ木人路に挑戦するアチャイ。
最初は順調でしたが、徐々に木人の攻撃が激しくなり苦戦。
それでも何とか木人路を通過する事が出来ました。
その先にある置物をどかして下山するアチャイ。
置物は高温で、腕を火傷してしまいます(;゚Д゚)
道中、ファチー住持(張亦飛)に出くわし、
誰に拳法を教わったのか尋ねられます。
アチャイは答えませんが、洞窟に忍び込んだ事はお見通し。
監獄された男がアチャイの師匠だと知った住持は先行きを懸念しますが、
善悪を見極め、心清く生きるように諭し、アチャイを送り出します。
万が一何かあった時は、リンクン大師を尋ねるといいと言い、
アチャイに竹筒を渡すファチー。
町へやって来たアチャイは長春堂の店主に
ファユーから預かったメモを手渡します。
飲食店では青龍白虎の一派が無法な振る舞いで店主達を困らせています。
1番右側に座っているのは元彪です(*^^*)
実は初めてこの作品を観た時はまだ元彪を知らなかった私。
酔拳を観て香港映画にハマってからはカンフー作品ばかり観ていて、
その後徐々に現代劇を見始めて、スパルタンXで元彪に惚れたんですよね。
厳密にいえば元彪との出会いはこの作品だったんだなぁ。
この時点ではまだ元彪だと認識はしていないんですけど(^^;)
飲食店の店主(金鑫)
右の男性です。
フェイ(蔣金)
左の男性です。
店主の息子です。
役名が分からなかったので、「フェイ」と表記いたします。
ラン(龍君兒)
フェイの姉です。
たまたま店に居合わせたアチャイが男達と闘い、追い払います。
ジャッキーと元彪の貴重なシーンですね(*‘∀‘)
イー(魯平)
左の男性です。
リー(李敏郎)
右の男性です。
役名が分からなかったので、「リー」と表記いたします。
この人が白虎のボス?
劇中に説明が無かったのでハッキリ分からない(・・;)
長春堂の主人はイーにファユーからのメモを渡します。
メモには落ち合う場所が書かれていました。
その頃、少林寺ではファユーが技を習得し、脱獄。
ファチーはすぐに十八羅漢の召集を命じます。
脱獄したファユーはイー達と合流し、
ファユーを少林寺に売ったジュー(翁小虎)を殺害します。
アチャイが追い払った青龍白虎の一味が飲食店の娘のランを誘拐。
身代金を要求され、店主が困り果てていると、
アチャイが一緒について行くと言います。
道中、十八羅漢と闘うファユーを見つけ、
師匠のピンチに何とか助け出そうと、
アチャイ達は僧侶の気を引いてファユーを逃がします。
ファユーは少林僧達が自分を牢獄へ
監禁したのだとアチャイ達に説明します。
青龍組の一味にフェイの姉がさらわれた事を告げると、
ファユーは自分に任せろと言います。
その日は宿に泊まる事にした一行。
ファユーは宿屋の主人の弟を追手の少林僧だと
勘違いして殺害してしまいます。
主人が役所に突き出そうとするとファユーは
主人、さらに女房と子供も殺害。
ファユーの非情な行いに不信感を抱くフェイ達。
しかしアチャイにとっては師匠なので、反発する事は出来ません。
その後、身代金受け渡しの場所に行きますが、
結局一味は現れませんでした。
ランの身を案じる父。
するとランが戻って来ます。
ランは一味が突然自分を逃がしてくれたと説明します。
店内にいたマン(苗天)はフェイに青龍組や
アチャイについて尋ねますが、フェイは知らないので答えられません。
マンの横柄な問いかけに青龍組の一味だと思ったフェイはアチャイを呼びます。
マンと手合わせをするアチャイ。
マンはアチャイの腕の火傷の痕を見て少林寺の者だと気づきます。
すると金を置いて去ります。
アチャイはマンの拳法が父を殺した人物と似ていると思い、
ファチーから貰った竹筒を持ってリンクン大師を訪ねる事にします。
ファユーは青龍白虎隊を引き連れ、お礼参り開始。
ジュー以外にもファユーを少林寺に売った男達がいるのです。
その内の一人であるヤン(林輝)を殺害します。
リンクン大師(李笑叢)
リンクン大師の所へやって来たアチャイ。
ファユーは元々少林寺の和尚でしたが、悪しき心を持ち、
青龍白虎組を結成し、悪事を働いているのです。
ファユーを捕まえ、少林寺に引き渡したのが、
ジュー、ヤン、マンの3人だったのです。
少林寺内から悪しき心を持った人間が出た事の責任を取り、
リンクンは少林寺から退き、ファチーを後任に指名。
その際、自ら目を失明させたリンクン。
リンクンの白いカラコンちょっと怖い(^^;)
昔カラコンがブームになった時、白いカラコンつけてる人いたなぁ。
ファチーがやって来て、アチャイは良い心を持ち、信仰心もあるので、
秘術を授ければきっと少林寺を救ってくれると大師に訴えます。
リンクン大師は受け入れ、秘伝書をファチーに渡し、息を引き取ります。
秘伝書を使い、新たな修行開始!!
ブルース・リーの立甲も美しかったですが、
ジャッキーの立甲も素晴らしかったなぁ(*‘∀‘)
一方、獅子吼という技を完成させたファユーは、
自分の邪魔になる存在を次々と殺害します。
修行を終えたアチャイ。
ファユーを止める為に少林寺に来て欲しいとファチーが頼むと、
悪人でもファユーはアチャイの師匠なので一瞬躊躇いますが、承諾します。
少林寺へ向かう途中、マンが現れます。
まだスーを殺した犯人が見つからないと告げるマン。
そこへファユー達も現れます。
マンがファユーにスーを殺したのかと尋ねると、
ファユーは金で揉めた際に殺害したとあっさり供述。
こんなあっさりしゃべっちゃうなんて、この10年は何だったんじゃ!!
ファユーの話を聞いて2人の間に割って入るアチャイ。
ファユーに対し、「この人殺し!」と言い放ちます。
実はアチャイは口を利く事が出来るのです。
殺されたスーとはアチャイの父親で、
犯人を見つけて復讐するまで一切口を利かないと誓ったのです。
アチャイVSファユー
師弟対決です!!
日本語版だとここで「ミラクル・ガイ」が流れるんですよね♪
香港映画の日本オリジナル挿入歌って名曲が多い気がするんですけど、
私は特にミラクル・ガイが好きです(*‘∀‘)
ファユーと闘っていると、イー達が襲いかかって来ます。
しかし秘伝の修行をしたアチャイの敵ではありません。
リーから棒を奪い、その棒を使ってイーから剣を奪います。
アチャイは奪った剣を投げ、リーはこれに刺さって死亡。
続けてイーも倒します。
ファユーとバトル再開!
修行した蛇意八歩も役に立ち、ファユーの攻撃をかわします。
石を背負った腕立て伏せで腕力もバッチリ!!
ファユーをダウンさせます。
しかしファユーから拳法を教わった日々の事を思い出すと、
とどめを刺す事を躊躇います。もどかしいね(T_T)
アチャイはとどめを刺さず、少林寺に戻って来て欲しいと訴えかけます。
そうすれば父を殺した事は忘れると言います。
どんなに悪人でもアチャイにとって師匠は師匠なのです。
ファユーはアチャイの申し出を受け入れるふりをして攻撃。
アチャイは寸前で攻撃をかわし、ファユーは自滅します。
因果応報だわ…。
その後、アチャイは少林寺へ戻り、出家の道を選びます。
劇終。
公開当時はあまりヒットしなかった作品だそうなのですが、
私は好きな作品です(*'▽')
香港映画にハマり始めた頃に観た作品なので、
レビューの為に久々に観ましたが、やっぱ面白いなぁって思いました☆