D&D 完全黙秘
■原題
給爸爸的信
■製作年
1995年
元奎監督、李連杰主演の現代アクション作品です。
邦題の「D&D」って何ぞや?と思い調べてみると、
「Deaf and Dumb」の頭文字を取ったという説が有力。
日本語の意味は「聞こえない、喋れない」で、
聞くことも語ることも出来ないという
潜入捜査のイメージを表現した邦題なのかな。
ウェイ(李連杰)
公安刑事です。
クー(謝苗)
ウェイの息子です。
「新・少林寺伝説(洪熙官)」に続き、再びリンチェイと親子役の謝苗。
作品が製作された時期と照らし合わせて、
謝苗は私と同世代だろうなぁと思っていたら、
やはり私より1つ年上の1984年生まれでした(^ω^)
息子のクーが武術大会に出場しており、
すぐに会場へ向かいたいと思っているウェイですが、
張り込み中の為、現場から動けません。
電話で署長に不満を漏らしますが取り合ってもらえず、
必ず証拠品を押収しろと命じられます。
被疑者の男達が現れ、
約束していた偽造パスポートの取引をウェイに持ちかけます。
ウェイは金を渡すふりをして男達を攻撃。
次々とやっつけます。
被疑者の1人をズタ袋に入れて息子がいる会場へ向かいます。
ズタ袋に入れちゃうなんて乱暴だなぁ(;・∀・)
何とかクーが出場する決勝戦に間に合いますが、
ウェイを追って来た残党が襲いかかって来ます。
体育館の上で犯人達とやり合うウェイ。
すぐ下では、クーが競技を行っています。
ウェイが被疑者を突き落とすと会場は騒ぎになり、
観客は逃げ出します。
被疑者は人質を取り、ウェイは手を出せずにいますが、
クーとの連携プレイで見事に被疑者を確保します。
シャ(佘南南)
ウェイの奥さんです。
同じ動きをする2人が可愛い♪
洗面器に顔をつけて息を止める練習をする親子。
この行為が後に役に立つ時が来るのです(・∀・)
犯人逮捕に協力したクーは警察から表彰されます。
クーはウェイと一緒に記念写真を撮りたいと思っていましたが、
ウェイは仕事で行けず…。
スネるクーに対し、禁煙するから許して欲しいと謝るウェイ。
ウェイはクーに腕時計をプレゼントします。
しかしそんな幸せな家族の時間が一変する出来事が起こります。
帰宅すると、突然ウェイが警察に連行されてしまいます。
突然の出来事にクー達は呆然と立ち尽くします。
収監されるウェイ。
別の部屋に香港マフィアであるポーの手下も収監されます。
組織に潜入捜査させる為にウェイは捕まったのです。
って凄いやり方するなぁ(;'∀') 人権問題だよ!!
前にも書きましたが、
本土の警察が香港の犯罪捜査するとか有り得ないと思う(^^;)
署長から強制的に潜入捜査を命じられるウェイ。
まずはポーの手下と脱獄しろと言われます。
脱獄はあっさり成功します。
ヘイ(柯受良)
ポーの手下です。
役名の「小黑(シャオヘイ)」は実際の柯受良のあだ名で、
色黒だからだそうです。
イングリッシュネームは「ブラッキー」だしね('ω')
ウェイは自宅へ戻り、
理由を告げず、しばらく家を留守にするとクーに伝え、出て行きます。
冷たい言い方をするウェイに対し、
ヘイはクーに優しい言葉をかけて安心させ、
持っていた指輪をお守り代わりと言って渡します。
ポー(于榮光)
マフィアのボスです。
今回は超極悪人です!
ちなみに今作では常にサングラスをかけていて、
素顔が全く拝見出来ませんでした(;´∀`)
一瞬でも顔が見たかったなぁ。
ポーの手下(倪星)
真ん中の男性です。
今回あまり目立つ役ではないのですが、
この一瞬のカットだけで、オーラが凄い( ゚Д゚)
この頃もまだ倪星の芸名でクレジットされていたので、
準じて表記いたします。
ポーの手下(盧惠光)
右の男性です。
コリン様とケニーが手下ってだけで、テンション上がる♪
香港へやって来たウェイ達。
ポーは爆弾を手に入れたがっていますが、
一銭も払うつもりはないので何とかしろと部下達に言います。
メチャクチャ言うなぁ(;'∀')
つうか金たくさん持ってるんだから払いなさいな~!
ヘイは銀行強盗をしたらどうかと提案するとポーは怒り、
屋上から突き落とそうとします。
ウェイはヘイを助け、爆弾は取引の際に横取りすればいいと持ちかけます。
ポーを単身で取引現場に行かせ、
ウェイ達が強盗に扮して取引で払う金を奪うという作戦です。
フォン(梅艷芳)
香港警察です。
チェン警視(劉松仁)
右の男性です。
フォンの不倫相手で、上司でもあります。
不倫のもつれ話に首を突っ込んで来たバーのマスターは
元奎さんでした~(^ω^)
ポーは取引相手に金を渡し、外で待機していたヘイ達が爆弾を受け取ります。
ウェイ達は強盗になりすまし、車でバーに突っ込み、
金の入ったスーツケースを奪います。
銃撃戦になり、包囲されたウェイは体に巻きつけた爆弾を見せ、
取引相手を脅します。
騒ぎに気づいた警察官が発砲し、
そのはずみでウェイの爆弾が天井の照明に引っかかり、
この隙をついて取引相手達はウェイに襲いかかります。
ウェイは機転を利かせ、スーツケースを後ろに蹴ってポーにパスします。
ポーの手下がチェンに向かって発砲した為、フォンが助けに入ります。
フォンがポーの手下を捕まえようとすると、
ウェイはチェンを人質にし、仲間を離すように脅します。
フォンは自分が人質になるので、
チェンを解放するようにウェイを説得します。
ウェイは説得に応じ、フォンにパトカーを運転させて逃走します。
行き止まりに差し掛かり、後方から警察が迫ります。
ウェイはパトカーを降り、ポールに飛び移って逃げます。
フォンも後を追ってポールに飛び移りますが、
フォンが滑り落ちそうになった為、咄嗟にウェイが助けます。
フォンを助けた後、ウェイはすぐにその場から立ち去ります。
ウェイに助けられ、案に相違するフォン。
強盗だと思ってるからね(^^;)
署に戻ったフォンは不法入国の疑いがあるウェイの捜査を命じられます。
北京にやって来たフォン。
署長はウェイについて何も知らないと言います。
潜入だから知ってても話せないのです~(*_*)
ウェイから電話があり、クーは母の治療代に充てる為、
プレゼントされた腕時計を売ったと言います。
母親は病弱で、体の状態が芳しくないのです。
クー達が気がかりですが、潜入捜査中の為、
今は何も言う事が出来ません。うぅ…もどかしや~(T_T)
返事は出せないが、何かあったらポケベルに連絡するように言うウェイ。
ウェイが捕まった事を同級生に知られ、父親が犯罪者だと罵られます。
クーの友達が同級生にいじめられ、クーが助けに入ります。
さすが、カンフー少年!!動きがキレキレです(*'▽')
いじめっこをやっつけます!
下校するクーの後をつけるフォン。
辛い事があっても母の前では明るく振る舞うクーが健気でいい子や(T_T)
フォンは香港から来たと言い、クー達の前に現れます。
前にも書いたけど、北京語と広東語で会話が成り立つって凄いなぁ。
(本当に成り立ってるのかな?)
広東語話者のほとんどの方が普通話を話せるそうなので、
自分が広東語を話していても「相手の普通話が理解出来る」というのは
分かるのですが、その逆はどうでしょう?
本土の人が広東語を話すというのはあまり聞いた事がありません。
中には一定数広東語が理解出来る方々もおられるでしょうけど。
だからこういう会話の時に本土の人が広東語の会話を
理解出来てるのかなぁって疑問に思ったりします。
ウェイからの手紙には香港で仕事をしているという内容と、
仕送りのお金が同封されていました。
2人が寝ている間に部屋の中を物色するフォン。
シャにはフォンが香港から来た警察だと分かっていました。
ウェイを心配していますが、仕事の話をしないので、
何をしているのか全く分からないと言います。
病弱な自分を責めるシャ。
自分一人ではとてもクーの面倒を見切れないので、
フォンにクーの世話を頼みます。
今度の仕事は大陸との取引です。
密輸した骨董品を船上で競りに出そうとしています。
リーは骨董品を売るつもりはなく、
客から金を奪った後に全員を殺害しようとポーに持ちかけます。
ポーは快く承諾。
しかしリーは大陸から潜入捜査官が紛れ込んでいるので、
用心するよう警告します。
ウェイは骨董品密輸の情報を署長に知らせます。
引き続き捜査を続けるように言われますが、家族の様子が心配なウェイ。
北京では、シャの容態が急変し、病院へ搬送されます。
シャは死期が近いことを悟っており、ウェイへの手紙をしたためていました。
この手紙をウェイに渡して欲しいとフォンに頼み、シャは息を引き取ります。
船上オークション爆破作戦の開始直前、
ウェイのポケベルにシャが死んだという連絡が入ります。
ショックで放心状態になるウェイ。
ポーの話も全く耳に入りません。
ポーは話を聞いていないウェイに腹を立て、胸ぐらを掴むと、
ウェイはポーに殴りかかります。
我に返りますが、ポーを怒らせてしまい、ヘイが仲裁に入ります。
ポーの手前、ヘイはウェイを責めますが、
内心は彼を助けたい気持ちがありました。
ヘイ、いい人だわ~(T_T)
何でこんな極悪ポーの下にいるんだろう??
即刻辞めた方がいいよ!!
クーはフォンと一緒に香港へ向かおうとしています。
シャの治療費捻出の為にクーは友達に腕時計を売りましたが、
クーにとって大切な物だと知っている友達は、腕時計を返します。
いい友達やね(;_:)
出発直前、署長と一緒に写っているウェイの写真を見つけるフォン。
これでウェイが強盗ではなく、警察の人間だと知ります。
香港へは密航で向かいます。
港にいたポーの手下がフォン達を見つけ、
ウェイの息子と名乗る子供がいるとポーに報告。
このシーンのクー、広東語めっちゃペラペラなんですよね。
まぁ、吹き替えなんですけど。
ポーの命令でフォン達は襲われますが、何とか追い払い香港へ出航します。
フォンはウェイが公安の刑事だとクーに伝えると、
「自慢できるぞ~!」とクーは大喜び。
香港に着くとクーの事が新聞に載ります。
新聞には載せないと約束したはずだとチェンに詰め寄るフォン。
チェンはウェイをおびき出す為に新聞に掲載したのです。
クーが香港へ来た事を知るウェイ。心配で気が気ではありません。
ヘイはクーが載っている新聞を見つけ、その新聞を持って出て行きます。
報道で自分が公開捜査されている事を知ったクーは
フォンの家から逃げ出します。
入れ違いにフォンの家に侵入したウェイを捕まえるフォン。
家族に辛い思いをさせている事を責めます。
ウェイも辛いのよ~(T_T) 好きで潜入やってるわけじゃないのよ~。
ウェイはクーのリュックを持って立ち去ります。
クーのリュックの中にはシャがウェイ宛てに書いた手紙が入っていました。
フォンは力になってくれるので協力して欲しいという事、
どんな時でもクーの事を考えて欲しいと書かれていました。
目を潤ませながら手紙を読むウェイ。
ポーは道端に座っていたクーを見つけ、アジトへ連れて行きます。
ウェイも戻り、クーと対面。
こんな形で再会する事になるとは…。
親子だとバレるわけにはいかないので、他人のふりをするウェイ。
ポーは2人が親子である事を疑っており、
あえてウェイの前でクーを痛めつけます。
子供相手でも容赦ないなぁ(;´Д`)
クーが痛めつけられても必死で耐えるウェイ。
あー!!潜入マジで辛い!!!
このままではクーが殺されると思ったウェイは自らクーを手にかけます。
もちろん本当に殺してはいません。
ポーを欺く為、殺したふりをしたのです。
ポーの手下がクーの生死を確かめる際、息止めの技を使い、
見事に死んだふりは成功。
練習していた息止めの技が役に立ちました。
クーの遺体はゴミ集積所に捨てられ、
ウェイはポーの目を盗み、クーを救出して欲しいとフォンに電話をかけます。
しかし不在だった為ウェイは伝言を残し、クラブで飲んだ後、
酔ったふりをして急いでクーがいる集積所へ向かいます。
しかし全てポーにバレており、
集積所で待ち伏せしていたポーの手下達に襲われます。
ポーは殺す前にもう1度自分と組むように持ちかけますが、
ウェイは応じません。
トラックで轢き殺されそうになりますが、
伝言を聞いて集積所にやって来たフォンに助けられます。
その頃、クーはヘイに助けられ、保護されていました。
いよいよ船上オークション爆破作戦決行の時。
ポーはリーをも裏切り、殺そうとしています。
ヘイはクーといる所を手下に見られ、報告を受けたポー達がやって来ます。
クーを水中に隠し、ごまかすヘイ。
ここでも息止めの技が役に立ってるなぁ。
しかしポーに嘘は通用しません。
ヘイはボスを裏切ってでもクーをかばい、ポーに撃たれます。
決してクーの居場所を吐かなかったヘイ。
ポー達が去った後、瀕死の状態でクーにオークションの招待状を渡し、
会場の船で大変な事が起きると言い、
ウェイに招待状を渡すよう伝え、息を引き取ります。
ヘイ、本当にいい人(T_T)
何でポーの組織に入ったんだろ??
同じ黒社会でもやっぱ義理と人情があるボスにつかないと駄目だな(*_*)
クーはウェイにポケベルで連絡。
その頃、フォンのマンションを訪れたチェンは
フォンにプロポーズしますが、フラれてしまいます。
もうフォンの気持ちはウェイにあるのね。
でもウェイに対する気持ちは恋愛感情とは少し違う感じ。
家族愛みたいな気持ちかな。
ポケベルのメッセージを見たウェイはクーに連絡し、オークション会場へ。
伝言を聞いたフォンも会場へ向かいます。
会場はポーの手下達が仕掛けた爆弾でいっぱい!
クーは船で待機していた手下達を全滅させ、ウェイに電話をかけます。
クーはモニターを観ながらウェイに爆弾の所在を支持し、解除させます。
しかし途中で電話の電池が切れ、最後の爆弾の場所が伝えられず。
方平発見!友情出演です☆
梁啟智も発見!
オークションが始まるとポーが本性を現し、骨董品は全て頂くと宣言。
船内に爆弾を仕掛けてある事を伝え、起爆スイッチを押すと、
リーのポケットに入っていた爆弾が爆発します。
入口でリーに挨拶した時にポーが爆弾を忍ばせたのです。
客達は逃げ出そうとしますが、ポーの手下達に阻まれます。
そこへウェイが姿を現し、爆弾は解除したとポーに言い放ちます。
あれ?でも最後の爆弾は解除してないよね?
てことは、これはウェイのハッタリですね。
トンファーで闘うリンチェイがもうメチャクチャかっこいい!!
やっぱリンチェイのアクションはいいなぁ(*‘∀‘) 素晴らしい!
このスタントが地味に怖いのです。
画像だと分かりにくいのですが、2メートルぐらいの高さから
床に激突するんです。これメチャメチャ痛いと思う!!
てか普通の人だったら骨折っててもおかしくないよ!
ちなみにこのスタントをされている方は、
「ターゲット・ブルー」で鄒兆龍の義弟役を演じていた黃凱森です。
手下達を倒し、客を避難させるウェイ。
ポーと側近2人が襲いかかって来ます!
3人の息がピッタリ!!
御三方ともハイキックポーズが素敵なのですが、
中でも盧惠光のハイキックが1番美しい(*‘∀‘)
やはりムエタイやテコンドーをされていたからなのでしょうかね。
さすがのウェイも3人の猛攻に大ピンチ!
そこへクーが駆けつけます。
親子で力を合わせて闘います。
ロープをクーの体に巻き付けてビュンビュン舞います!!
凄い技!!まぁワイヤーアクションなんですけどね。
実際の人間にあの動きは無理(^^;)
劣勢のポーは一旦退散。
追いかけてポーを追いつめますが、クーが手下に捕まり、
ポーは起爆スイッチを押して手下ごとクーを爆破させようとします。
寸前にウェイがクーを助け、危機一髪!!
手下は木っ端微塵になります。
船内の爆弾は最後の1つを残して全て回収しているはずだから、
この爆弾ってリーの時みたいに手下の体に直接仕掛けられてたって事!?
爆弾を自分に仕掛けられてて気づかないものなんですかね(;^_^A
爆風で吹っ飛び、身動きが取れなくなったウェイとクー。
そこへフォンが現れ助けに入りますが、
ポーはクーを人質に取り、手が出せません。
卑怯だし、ズルいし、がめついし、もうホント最低やね!!
ウェイはポーの脚を撃ち、怯んだ隙に胸に銃弾を撃ち込みます。
ポーに首を圧迫され、危険な状態のクーを急いで搬送しようとしますが、
まだポーは生きており、執拗にウェイに襲いかかります。
最後の爆弾の起爆スイッチを作動させるポー。
フォンとクーを先にヘリで逃がし、
ウェイはポーともみ合いになりますが、
ポーを突き飛ばしてトドメをさし、爆発寸前ギリギリで脱出します!
救出されたクーですが、意識が戻らず、医者から死亡を宣告されます。
しかしクーは奇跡的に息を吹き返し、ひと安心。
ポーの組織を壊滅させ一件落着。
でも潜入捜査が毎回こんな超危険だったら
命いくつあっても足りないわ(;'∀')
劇終。
面白かったです(^O^)
見所はラストシーンのウェイ親子のコンビネーション(*'▽')
リンチェイとミャオ君の息の合ったアクションがメッチャいい!!
あと柯受良演じるヘイおじさんが本当にいいキャラで、
私的にはポイント高かったな(*^^*)
ひとつ気がかりなのは、最後の方のシーンで、
ポーの手下役の盧惠光がいつの間にか途中でいなくなってた事ですね。
もう一人の手下役だったコリン様は爆発して死んじゃうんですけど、
盧惠光の詳細がどうなったのか不明(^^;)