ヴェンジェンス 報仇
■原題
報仇
■製作年
1970年
兄を殺された弟が壮絶な復讐を敢行していく
張徹監督のアクション作品です。
ブルース・リーの「ドラゴン 怒りの鉄拳」は
この作品にインスパイアされているとか。
確かに見比べてみると様々な共通点があるかも。
白い詰襟、恋人とのひと時の幸せな時間、
そしてひたすら復讐に邁進する主人公。
でもブルース・リーとはまた違った楽しみがあって、
私はどちらも好きな作品です(^ω^)
オープニングシーンが、おどろおどろしいんですよね(^^;)
あとこのブログでは毎回配慮させて頂いているのですが、
なるべく惨いシーンの画像は載せないようにしています(;^_^A
舞台は1925年の中国大陸のある都市。
(今回、具体的な都市の名前はありませんでした。)
クアン・ユイロウ(狄龍)
京劇役者です。
あぁ、美しい(*´Д`*) 毎回言ってるケド(笑)
だってホントに美しいんだも~ん♪
でも今回は冒頭ですぐに殺されてしまうので、
出番が少なくて淋しい(:_;)
フォン・カイシャン(谷峰)
右の男性です。
武館の道場主です。
ホア・チョンフェン(區燕青)
左の女性です。
ユイロウの妻です。
ユイロウの妻であり、同じく京劇役者でもある
チョンフェンに手を出すフォン。
妻を問い詰めても取り合ってくれません。
これに怒ったユイロウはフォンの道場へ乗り込み、
2度とチョンフェンに近づくなと警告します。
チン・チーチュアン(楊志卿)
青い服の男性です。
資産家です。
ウェン(王清河)
劇場の支配人です。
カオ・ホントゥ副官(川原)
ユイロウの件で浮かない顔をしているフォンを見たカオは、
ユイロウを始末すればいいと提案します。
しかし役人の目を気にするフォン。
カオはフー将軍の後ろ盾があるので大丈夫だと後押しします。
ユイロウ殺害計画を立てるフォン達。
ユイロウが通っている茶屋で手下達が待ち伏せします。
いつものように茶屋にやって来たユイロウ。
店にいるのは全てフォンの手先です。
シャオフートウ(王光裕)はフォンから
預かった手紙をユイロウに渡します。
ユイロウが手紙に気を取られている隙に、
アクアン(鄭雷)が刃物を投げ、刺されるユイロウ。
不意打ちのダメージが大きい上に多勢に無勢。
ユイロウは無残にも両目を刺されて視力を失い、殺されてしまいます。
「狼 / 男たちの挽歌・最終章 」でジェフリー演じる周潤發も
両目を攻撃される描写がありましたが、
ジョン・ウー監督はきっとここから触発されたに違いない(多分)
舞台での死とリンクさせる演出が印象的だなぁ。
兄ユイロウの死を知って、弟のシャオロウがやって来ます。
クアン・シャオロウ(姜大衛)
ユイロウの弟です。
今作のデビッドチャンはなんだか特に美しくて、
ドキドキします(*‘ω‘ *)
シャオロウはチョンフェンの元を訪れ、
隣で寝ていたシャオフートウを殺害。
フォンを捜しているとチョンフェンに尋ねても
もう関係がないので、知らないと言われます。
チョンフェン、フォンだけじゃなく、フォンの手下とも寝るとは…。
ユイロウ、女性の見る目がなかったな(-_-;)
その後、色々知っているチョンフェンが邪魔だと考えたフォン側。
アクアンがやってチョンフェンを殺害します。
しかしアクアンも、隠れ潜んでいたシャオロウに殺されます。
フォンの手下(王鍾)
左の男性です。
フォンの手下(劉剛)
右の男性です。
劇場にやって来たシャオロウの後をつけるフォンの手下達。
便所に行くシャオロウを追いかけ、襲いかかります。
もみ合いの末、シャオロウは2人を気絶させ、便所から立ち去ります。
しかし舞台の裏まで執拗に手下達は追いかけて来ます。
シャオロウは1人を絞殺し、もう1人を蹴り殺して、
支配人ウェンの所に乗り込みます。
ウェンはユイロウの死について何も知らないととぼけます。
フォンとチョンファンの居場所を問い質すシャオロウ。
チョンファンとはチョンフェンの妹です。
始めは知らないの一点張りでしたが、
シャオロウが脅すとフォンの居場所をしゃべるウェン。
一品香旅館にいるそうですが、
警備が厳重で簡単には忍び込めないと言われます。
その後、フォンの居場所を教えたウェンは、
フォンの手下達に殺されてしまいます。
情報伝わるの早いな!!
ホア・チョンファン(汪萍)
チョンフェンの妹です。
姉のチョンフェンと違って、
妹のチョンファンは貞節を守る一途なタイプです。
チョンファンの所にやって来たシャオロウ。
チョンファンはフー将軍を恐れており、
シャオロウの行動は全て筒抜けだと言います。
それでもシャオロウは決して復讐を断念しません。
ここに居ては危険なのでチョンファンに逃げるよう促しますが、
チョンファンはシャオロウと一緒に居たいと言います。
フォンのいる一品香旅館に忍び込みたいと
考えているシャオロンですが、入口の見張りが邪魔です。
するとチョンファンが見張りの気を引き、
その隙に旅館に侵入します。
シャオロウは一旦ロビーで待機し、
先にチョンファンを上の階へ行かせた後、
手下のホワン(古龍)を脅し、エレベーターで上へ向かいます。
袁信義、発見!
超一瞬でした!
袁和平も発見!
あと端にいるのは陳觀泰ですね!
次々と手下を殺害していくシャオロウ。
先に部屋に入ったチョンファンはフォンを誘い、
油断していた所をシャオロウが攻撃します。
シャオロウの攻撃をかわすフォン。
一応、武館の道場主ですからね(^^;) そう簡単にはやられません。
もみ合いになり、シャオロウはポールハンガーを持ち出し、
フォンを窓から突き落として殺害します。
チョンファンの家で身を潜めていると、
フー将軍の警護の男達が訪ねて来ます。
シャオロウ達は裏口から逃げ出し、
チョンファンに先にワンウー茶屋に行くように言います。
そこの店主であるウーという男が助けになってくれるといいます。
シャオロウが警護の男達に接触すると、
カオ副官の命令で迎えに来たと告げられます。
シャオロウは罠だと承知で、
カオに金を持って西山の東屋へ来るよう警護に伝達させます。
リー・チー(陳星)
チンが雇っている殺し屋です。
約束通りカオが金を持って現れます。
カオが東屋へ足を踏み入れた瞬間、リーがカオを狙撃します。
シャオロウは自分ではなく、カオが狙撃された事に不信感を抱きますが、
とりあえずチョンファンがいるワンウー茶屋へ向かいます。
馬借の男(鄭康業)から馬を借りて向かいますが、
この馬借の男もチンの手先です。
ワンウー茶屋にはチンと手下達がいました。
殺される!?っと思いきや、チンはシャオロウに
手を組んでフー将軍を倒そうと持ちかけます。
フーの護衛は凄腕の達人ばかりで、
フーを倒しても護衛達を相手にするのは困難を極めると言います。
明日の夜、フーを食事に招くので、
部下に変装して裏庭から忍び込むようシャオロウに頼むチン。
承諾すると、チン達は茶屋から立ち去ります。
ワン・ウー(沈勞)
左の男性です。
茶屋の店主です。
茶屋にいたチョンファンは無事でした。
出発前夜、チョンファンとの時間を過ごすシャオロウ。
今作品のデビッドチャンは本当に色気があるなぁ。
こんな風に見つめられたらもうドキドキさ~♪
あ!また浮気癖が…。
もう素敵な方達ばかりで、とても1人だけなんて選べない(笑)
って、チョンフェンのこと言えないなぁ私も( ̄▽ ̄;)
チンはリーに隙を見てシャオロウを殺すように命じます。
フーを暗殺し、その罪を全てシャオロウ1人に被せるつもりです。
やっぱりね!!
フー・フーチョン将軍(賀賓)
フー将軍の前では媚び諂うチン。
今作の黒幕はフォンでもなければ、
フー将軍でもなく、チンなのです。
一品香旅館で殺されたはずの陳觀泰が別役で出演されていました(^^;)
約束の時間になり、チョンファンをウーに預けて出発です。
ウーは十分用心するように言います。
フォンをすんなり暗殺出来たのも、カオが狙撃されたのも、
全てチンの計らいがあったからなのです。
シャオロウは復讐が済んだら2人で新しい生活をしようと
チョンファンに告げ、出かけて行きます。
チンの側近(郝履仁)に部下の服装に着替えるよう求められますが、
シャオロウは応じず、今すぐにチンの所へ案内しろと言います。
予定とは少し違いましたが、フー暗殺作戦開始!!
チンはフー将軍を呼び出し、1階の広間で食事をします。
真ん中の警護の人って袁祥仁かな?
用心するフー将軍ですが、隠れていたシャオロウが現れ、
フーに向かって刃物を投げます。
首刺されたら普通即死すると思うんだけど、
かろうじて生きてたフー将軍(^^;)
チンに裏切られた事に気づくフー将軍。
シャオロウはフー将軍にとどめを刺します。
するとチンが本性を現し、シャオロウは待機していたリーに狙撃されます。
チンの手下達が一斉に襲いかかって来ます。
シャオロウは庭園でリーと闘います。
リーを倒し、予想以上のシャオロウの強さに狼狽えるチンは逃走。
しかしシャオロウはチンの手下達に捕まり、腹部を刺されてしまいます。
動かなくなり、死んだと思ったチンが油断して近づくと、
シャオロウはチンの首を掻っ捌きます。
馮克安発見!当たり前だけど若い!!
端役で色んな方が出演されていますね~。
これでユイロウの死に関与した犯人達を全て葬りました。
しかしすでに重体のシャオロウ。
朦朧とする意識の中で、兄ユイロウの事を思い出します。
チョンファンが駆けつけますが、再会を果たす事は出来ず、
シャオロウは息絶えます。
劇終。
ストーリーは至ってシンプルですが、
一貫してブレない復讐劇はなかなか見応えがあります。
デビッドチャンが美しいんですよね~(*´▽`*)
恋人を抱き寄せる仕草やタバコの吸い方も色気があって、
血まみれになりながら闘う姿は「これぞ男の美学!」
張徹ワールド全開!的な作品でした~。