サンダーアーム / 龍兄虎弟

サンダーアーム / 龍兄虎弟

原題 龍兄虎弟

製作 1986年

めぐちゃんの満足度 ★★★☆☆

 

ジャッキー・チェンが主演・監督を務めたアクション映画です。

 

元バンドマンで現在はトレジャーハンターのジャッキー(成龍)は世界中を飛び回っています。
部族の儀式が行われている中、納められている聖剣を奪おうとすると見つかってしまいます。
ジャッキーは聖剣を持ち出し、部族たちを振り切ることに成功します。

 

ジャッキーが奪った聖剣は「神の武具」の1つで、邪教信者たちが狙っています。
どうしても聖剣を手に入れたい教祖(Ken Boyle)はジャッキーを利用しようと考え、アラン(譚詠麟)の恋人であるローラ(關之琳)を誘拐し、聖剣と引き換えさせようと企みます。

 

ジャッキーは奪った聖剣をオークションに出しますが、吊り上げ行為で金額を吊り上げ過ぎてしまい焦っていると、会場にいたメイ(Lola Forner)が聖剣を落札します。

 

ジャッキーのバンド仲間だったアランはローラが誘拐されたことをジャッキーに伝えます。
ローラを助け出すには神の武具が必要だと言い、助けて欲しいと頼みます。
ジャッキーとアランは2つの武具を持っているバノン伯爵(Božidar Smiljanić)から借りることにします。
しかし伯爵はすんなりと武具を貸してはくれません。
神の武具とは大昔に正義の神が邪教集団と戦い、その際に神が身につけていた剣や鎧です。
邪教集団はまだ存在しており、5つの武具を手に入れて破壊しようと企んでいるのです。

 

屋敷には聖剣を落札したメイがおり、メイは伯爵の娘だったのです。
ジャッキーたちは全ての武具を手に入れて伯爵に渡すという条件を出すと伯爵は条件を受け入れ、メイが同行することになります。

 

邪教信者をおびき寄せるため、ジャッキーたちが偽物の武具を持って待機していると邪教信者が現れ、ローラの写真を見せられたアランは信者と取引を行いますが、偽物の武具だとバレて襲われます。
大勢の信者たちが現れ、ジャッキーとアランは車で逃走します。
信者たちはジャッキーたちの車を挟みうちにしますが、座席を切り離して車から脱出して逃げ切ります。

 

教団は町から女たちを娼婦として招き、さらには麻薬の密売も行っています。
ジャッキーとアランは信者たちから服を奪って教団の神殿内に侵入します。
その頃、捕まっているローラは薬を打たれ、何でも言うことを聞くように洗脳されてしまいます。

 

信者のラマ(John Ladalski)は、メイが娼婦でないことに気づきますが、あえて知らないふりをして泳がせることにします。
メイは酔い潰れたラマから鍵を奪い、ジャッキーたちと合流してローラを救出します。

 

神殿から脱出しますが、3人はローラが催眠にかけられているとは知りません。
アランはローラの様子がおかしいことに気づきますが、ローラに薬を打たれてしまいます。
洗脳されたアランとローラは武具を持ち出し、これに気づいたジャッキーは再び邪教の神殿へ向かいます。

 

捕まったローラとアランを発見すると、2人の薬の効果は切れていました。
3人は脱出しようとしますが信者たちに囲まれ、ジャッキーが闘います。

 

信者たちを倒し、納められている武具を見つけるジャッキーですが、4人の戦士たちに襲われます。
手強い相手ですが、ヒールが溝にハマって動けなくなったところを攻撃するジャッキー。
1人ずつ倒していき、4人の戦士たちを倒します。

 

さらにたくさんの信者たちに囲まれ、ジャッキーは体中に巻きつけたダイナマイトを見せて脅します。
ハッタリで火をつけると、本当に点火してしまい、信者たちは逃げ出します。
ジャッキーも崩れる神殿から脱出し、気球に乗ったアランたちがジャッキーを救出します。

 

カーチェイスも凄いし、ラストの気球のシーンも凄いのですが、正直、作品の面白さに関するとそこまで気に入っていないんですよね(^^;)
もちろん命懸けのアクションに挑むジャッキーを敬服しておりますし、本当に素晴らしいと思います。
もっとストーリーが面白かったらなぁ…。
なんだろう…プロジェクトAやポリスストーリーのような「爆発的面白さ」が私には感じられなかった(._.)
まぁ、感じ方は人それぞれなので(^^;)

 

ジャッキーファンや香港映画ファンの間ではジャッキーが大怪我を負ってしまったことでも有名かと思います。
ユーゴスラビアで撮影中、木に飛び移ろうとした際に誤って落下し、頭部を強打して頭蓋骨骨折の重傷を負ってしまったのです。
一命は取り留めましたが、後遺症で片耳が聞こえづらくなってしまったとか…。
身の毛もよだつ怖い事故ですが、復帰されてご承知の通り現在も活躍されています。

 

体の怪我よりも、恐怖心などの精神的な面で大変お辛かったと思います。
表に出さないだけで恐怖心はもちろんあったかと思われますが、アクション俳優としてのプロ意識には敬服です。
スタントマンの皆さんもそういう覚悟で挑んでいるんですよね。本当にすごい。

 

なので序盤だけ髪型が違うのは頭部の怪我が原因です。
ジャッキーが入院中は曾志偉(エリック・ツァン)が監督をされていたそうです。

 

バンドのLosersに扮するのは「The Wynners」のメンバーです。全員本物です。
ファンの方からしたら、この演出は物凄く嬉しかっただろうなぁ(*‘∀‘*)
70年代に活躍された香港のバンドで、アジアのビートルズといわれていたそうです。
かつて「The Wynners」の前身である「Loosers」というバンドが存在し、陳百祥(ナタリス・チャン)がメンバーだったんですよね。
「Loosers」から「The Wynners」に改名して、少しメンバーチェンジしています。
ここでは「Loosers」じゃなくて「Losers」になっているのは、パロディだからなのかな??

 

メンバーは以下の通りです。
譚詠麟(アラン・タム)、鍾鎮濤(ケニー・ビー)、陳友(アンソニー・チャン)、葉智強(ダニー・イップ)、彭健新(ベネット・パン)

 

ジャッキーがキリンビールを持っていました(・∀・)
昔、キリンビールのCMをやってたからなのかな?
もちろん私はリアルタイムでは観ていなくて、YouTubeで観ました。
渡辺徹と共演していたんですね~(‘∀‘)

 

ジャッキーが武具を盗むのはよくないと言ってアランと口論になるシーンがあるんですけど、ジャッキーは部族から聖剣盗んだよね(^^;)

 

カーチェイスのシーンは通行人と車との距離が近くて危ない(;゚Д゚)

 

ローラがジャッキーのことを「ゴンサン」って呼ぶシーンがあるのですが、ご存じの方も多いかと思いますが、「ゴンサン」というのはジャッキーの中国語の本名です。
「陳港生(チャン・ゴンサン)」と書きます。
広東語には濁音が無いので、日本語のような「ゴ」という発音はしないのですが、無気音のカタカナ表記なので、ここではゴンサンと表記していますが、「コンサン」って表記する方もいらっしゃいます。

 

ちなみにジャッキーには本名が2つあって、本当の本名は「房仕龍(フォン・シーロン)」といいます。
本当の本名っていうのもややこしい話なのですが、元々ジャッキーのルーツは香港ではなく安徽省蕪湖市にあり、ジャッキーの父親は国民党の諜報員で、香港に亡命する際に母方の姓を取って「陳港生」と名付けたそうです。
香港で生まれたから「港生」です。
いやぁ、激動の時代だったのでしょうね(゜o゜)

 

最後の気球のアクションシーンは、フランスのスタントマンである「レミー・ジュリアン」率いるスタントチームが協力しているそうです。
007などを手掛ける世界的なスタントチームなのですが、調べてみるとジュリアン氏は今年新型コロナで亡くなっていました。
ご冥福をお祈り申し上げます。