めぐちゃんの香港映画感想ブログ

ネタバレおもいっきりあります。

マジック・ブレード

マジック・ブレード

原題 天涯・明月・刀

製作 1976年

めぐちゃんの満足度 ★★★★★

 

楚原(チュー・ユアン)監督、古龍(クー・ロン)原作の武侠小説を映像化した活劇作品です。

 

先月チュー・ユアン氏が亡くなられました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
追悼といたしまして、チュー・ユアン氏の監督作品をレビューしようかと思います。
私がとても気に入っている「大丈夫日記(1988年)」とどちらにしようか迷ったのですが、チュー・ユアン氏の特色がよく出ている作品のひとつ「マジック・ブレード」を取り上げてみたいと思います。
「大丈夫日記(1988年)」はまたいずれレビューします(^^)

 

1年前、剣豪フー(狄龍)とイエン(羅烈)の決闘が行われましたが、勝負がつかず、1年が経ち再び果たし合いが行われます。
勝負の途中で殺し屋たち(黃培基、袁振洋)が乱入し、フーとイエンは殺し屋たちを殺害します。
イエンは大剣豪のツーユー(唐菁)が殺し屋を送り込んだと睨み、フーは自らの手でイエンを仕留めるため、一旦決闘を保留にします。

 

イエンは酒を飲みに行くためフーを連れて明月楼へ向かいます。
ツーユーは武術界に名を馳せる剣豪ですが、明月楼の店主ユエシン(恬妮)からツーユーが「孔雀の投げ矢」を恐れていることを聞きます。
投げ矢がツーユーの手に渡るとやっかいなので、フーたちはツーユーが投げ矢を手に入れる前に投げ矢が保管されている孔雀山荘へ向かいます。

 

途中で立ち寄った茶屋ではツーユーの手下であるカオ(江洋)とカオと一緒にいた刺客(吳杭生)に襲われ、2人を殺すとさらなる刺客のチンツー(顧冠忠)が襲って来ます。
フーはチンツーの片腕を切り落とすとチンツーは逃走します。

 

孔雀山荘に到着すると、長であるチウ(井淼)はすんなり投げ矢を貸してくれます。
ツーユーの手に渡ることを恐れ、フーに投げ矢を託そうとしているのです。
しかしチウの腹心の部下であるサンタオ(詹森)が投げ矢の入った箱を奪います。
サンタオはツーユーの部下で、投げ矢を奪うために機会を窺っていたのです。

 

箱には投げ矢は入っておらず、実は目につくところにずっと飾ってあり、チウが投げ矢を手に取って投げつけるとその破壊力によってサンタオたちは息絶えます。
しかしチウは腕を負傷し、傷口から毒が回り始め、投げ矢はあと2回使えると言ってフーに手渡します。
そして身寄りのない娘のユチェン(井莉)の面倒を見てほしいと言い残し息を引き取ります。

 

孔雀山荘へ向かったことがツーユーに筒抜けだったことを不審に思ったフーはツーユーのことを知っているユエシンが怪しいと睨み、明月楼へ向かいます。
明月楼にはユエシンはおらず、ツーユーの5人の腹心の1人であるチン(李麗麗)が姿を現します。
チンはユエシンがツーユーの所にいると言い残し去って行きます。

 

フーとイエンはツーユーのアジトを探すため、フーの友人であるシーチがいるツウ村へ向かいます。
途中の堤ではツーユーの部下である鬼老婆(夏萍)とツーユーの5人の腹心の1人であるチ(徐少強)が現れます。
人間を駒にして将棋になぞらえた勝負を挑んでくるチ。
あまりにも兵の数が多いのでフーたちは馬に乗って逃げます。

 

先にイエンにツウ村へ向かってもらい、ユチェンは傷ついたフーの手当てをします。
しかしフーの傷口から毒が回り、ユチェンを怪しんだフーはユチェンを殺そうとします。
チと鬼老婆、チンツーが現れて投げ矢を奪おうとしますがフーは投げ矢を持っておらず、フーはチンツー、鬼老婆、チを仕留めます。
フーは芝居を打ち、ユチェンを殺すふりをして投げ矢を扉の裏側に隠していました。

 

イエンはツウ村へ辿り着きますが、その後、姿を消します。
ツウ村へやって来たフーとユチェンを出迎えたのはツーユーの5人の腹心の1人であるシー(劉慧玲)でした。
シーはシーチの妻だと嘘をつきますがフーには通用せず、シーと闘います。
シーが率いる手下たちを倒すフーですが、ユチェンが連れ去られてしまいます。
シーが放った文にはイエンが天龍古刹にいると書かれており、早速向かいます。

 

天龍古刹にはツーユーの5人の腹心の1人であるホアオ(樊梅生)がおり、ホアオはイエンが死んだと言います。
ホアオは森へ逃げ込み、最後の腹心の1人チエン(蕭錦)が現れますが、実はこのチエンは偽者でした。
日が沈んだ頃に本物のチエン(谷峰)が現れ、チエンは露店にいた娼婦を殺害します。
フーはチエンと剣を交えますが、チエンはツーユーがいる屋敷を告げるとフーの前から姿を消します。

 

フーはツーユーがいる屋敷へやって来ると、ユエシンが現れます。
ユエシンはツーユーの妻だったのです。
ユエシンはフーを誘惑しますがフーは全く動じず、ユチェンを助けるためなら投げ矢を渡してもいいと言います。
ユエシンはユチェンを解放し、フーは約束通り投げ矢をツーユーに渡します。

 

翌日、ツーユーと名乗る男が姿を現しますが、ツーユーに扮していたのはイエンでした。
チエン、ホアオ、チン、シーも現れ、フーに襲いかかります。
4人の腹心たちを倒し、いよいよフーはイエンと一騎打ちとなります。
フーは強く、フーに負けたイエンは自害します。

 

ツーユーというのは実在する人ではなく、最も強い者がツーユーになるのだとユエシンから伝えられます。
フーは富や権力には興味はなく立ち去ろうとしますが、現在の最高権力者である剣豪ツーユーが現れます。
ツーユーは年老いており、権力を失うことを恐れたツーユーはイエンを右腕にしていましたが、イエンより強いフーが現れたため、権力に固執するツーユーはフーを取り込みたいと考えています。

 

フーはツーユーの誘いに応じるつもりはないと断ると、ツーユーは投げ矢を使います。
前日に試しで1個使っていたので最後の1個の投げ矢を使ったツーユー。
フーはユチェンに借りた衣を着ていたので無事でした。
衣が投げ矢の攻撃を防いでくれるとチウから聞いていたフーはツーユーに投げ矢を渡したのです。

 

ツーユーは実力行使でフーに挑むも追いつめられ、鉄格子の中へ逃げ込みます。
フーは鉄格子の隙間から剣を投げてツーユーを殺害し、屋敷から立ち去るのでした。

 

私にとってチュー・ユアン氏はやはりポリス・ストーリーのシンジケートの親分役の印象が強くて、香港映画を観始めた頃は100本以上の作品を製作されている大監督だとは存じ上げませんでした。

 

照明の使い方がムーディーでちょっぴりエッチなシーンもチュー・ユアン監督らしいです。
フーがユチェンや娼婦と語らうシーンは詩や花を取り入れていてロマンティックな雰囲気です(*'ω'*)

 

狄龍様は西部劇のポンチョのような装いで、孤高の剣士を好演されております(*^^*)
無精ひげも素敵だわ~(*´▽`*)
剣の腕が立って物静かでちょっぴり影があって、惚れるなって言うほうが無理(*>_<*)

 

恬妮(ティエン・ニー)の旦那さんは岳華(ユエ・ホア)で(岳華さんは2018年に逝去)、妹は恬妞(ティエン・ニウ)です。
劇中では狄龍様を誘惑しています(羨ましい…)こういうセクシーな役がとてもハマっています(*‘∀‘)

 

井淼(チン・ミャオ)と井莉(チン・リー)は本当の親子なのですが、劇中でも親子役でした。

 

夏萍(ハー・ペン)の鬼老婆役がインパクトありすぎ!!
1度見たら忘れないキャラだなぁ(;'∀')

 

相変わらずユエン・ブラザースや色々な方が端役で出演されているのですが、今作はユン・ピョウも出演されていました(*^^*)
興味のある方は探してみてください(^^)

 

ツーユーが恐れていた投げ矢は、矢というよりもドラクエのキラーピアスみたいなやつだった(´∀`)
字幕では「投げ矢」と書かれていましたが、北京語が分からないので意訳の可能性があるかも。

 

徐少強(チョイ・シウキョン)演じる棋(チ)は名前の通り将棋で勝負を挑んでくるのですが、ハリポタのチェスみたいに人間が駒になって戦います。
でも途中で将棋のルール無視して戦ってるけどね(^^;)

 

「コン・ツーユー」という存在は1番の実力者が君臨できる地位のことを指しているとユエシンが言っていましたが、トップであり続けるのは大変ですよ…。
私には権力者になりたいっていう気持ち、分からないなぁ。