ドラゴン特攻隊

ドラゴン特攻隊

原題 迷你特攻隊

製作 1983年

めぐちゃんの満足度 ★★☆☆☆

 

朱延平(チュー・イェンピン)監督によるアクション映画です。
台湾と香港の合作作品です。

 

第二次世界大戦下、日本軍によって4人の将軍が捕虜にされ、軍用金が奪われます。
捕虜にされた将軍の救出と軍用金を奪還するため、ドン中尉(王羽)を隊長に任命し、ドン中尉はチョビヒゲ(孫越)、パピヨン(高凌風)、ビリー(陶大偉)、リリー(林青霞)、B子(許不了)、オマツ(方正)を仲間にして特攻隊を結成します。

 

ビリーに金を騙し取られたシャオリー(成龍)と相棒のエルニュー(張玲)が特攻隊の前に現れますが、ドン中尉は2人を追い払います。

 

特攻隊はアマゾネス軍団に襲われ、ドン中尉がやられてしまいます。
隊長がいなくなっても仲間たちは任務を遂行します。

 

再びアマゾネス軍団に襲われ、アマゾネス軍団のボス(王瑪莉)に殺されそうになっているリリーを助けるシャオリー。
リリーはアマゾネス軍団に捕まった仲間たちを救出し、B子が手榴弾で軍団を壊滅させます。

 

途中の廃墟ホテルでお化けに扮した軍団に襲われたり、トラブルもありましたが、一行は捕虜がいるアジトへ到着します。
しかし極東軍が現れ、次々と仲間たちが殺されます。
シャオリーとエルニューも加勢し、何とか極東軍を倒します。

 

そこへ生きていたドン中尉が姿を現し、チョビヒゲを殺害。
ドン中尉は金を独り占めするために死んだふりをして殺し合いをさせたのです。

 

ドン中尉はシャオリーをブルドーザーで襲い、逃げるシャオリーを剣で追いつめます。
必死に応戦するシャオリーは隙を見て爆弾を投げて脱出し、ドン中尉は爆発に巻き込まれて死にます。
捕虜にされていた人質を助けますが、生き残ったのはシャオリーとエルニューのたった2人でした。

 

私は國語が分からないので、登場人物名は日本語版のものを使用させて頂きました。

 

名作「プロジェクトA」の裏でこういう作品に出演されていたんですね、ジャッキー(;^_^A
ジャッキー映画だと思って観ると「コレジャナイ感」は否めません(笑)
でもつまらないわけではありません。
かといって面白いかと言われれば、そうでもないのですが(^^;)

 

香港映画好きやジャッキー映画好きの方ならご存じかと思いますが、ジャッキーは進んで本作に出演したわけではありません。
ジャッキーは羅維(ロー・ウェイ)監督と契約トラブルになった時に黒社会から狙われてしまい、黒社会に精通する王羽(ジミー・ウォング)が仲裁に入ったことで和解しますが、ジャッキーはジミーさんに借りができてしまい、本作に出演することになってしまったのです。

 

観終わった後に結局この作品の主役って誰なんだろうという疑問が湧きます。
「ファイナル・ドラゴン」の時と同じくジミーさんが主役なのかなと思って観ていたのですが、ネタばれになりますが、ジミーさんは裏切者の悪人役なんですよね。
ではやはりジャッキーが主役なのか?
でも劇中でジャッキーの露出は少ないですし、活躍するのはラストに極東軍を倒すシーンや、ジミーさんと戦うシーンぐらいです。
ジャッキーを主役にするのであれば出番を増やすことは必須ですし、もっと活躍させないとジャッキーの無駄遣いになってしまいます。

 

鄭少秋(アダム・チェン)の出番が思っていたより少なかったなぁ(^^;)

 

戦争物なのかコメディなのかホラー映画なのか全く統一感が無くて、この映画の方向性が分からない(;'∀')
コメディ要素がある割に最後は仲間のほとんどが死んでしまうという残酷な展開…。
てか裃着ている日本軍なんかおるか(;'∀')!!
あと捕虜にされた将軍って4人いたはずなのに最後3人しかいなかったけど…あと1人はどうなったんだろう…。

 

B級映画として観るならそれなりに楽しめるかもしれませんが、ジャッキー映画としては全くオススメできません!