めぐちゃんの香港映画感想ブログ

ネタバレおもいっきりあります。

片腕ドラゴン

片腕ドラゴン

原題 獨臂拳王

製作 1972年

めぐちゃんの満足度 ★★★★☆

 

王羽(ジミー・ウォング)が監督・脚本・主演を務めたカンフー作品です。
先月の4月にジミーさんが亡くなったので追悼といたしまして出演作品を取り上げてみようかと思います。
4月27日には曾江(ケネス・ツァン)がお亡くなりになりました。

 

50年代に活躍された女優の林翠(リン・ツイ)はケネス・ツァンの実姉で、リン・ツイはジミーさんの元奥さんなんですよね。
ちなみにリン・ツイは監督の秦劍(チン・チエン)と結婚していた時にジミーさんと恋に落ちて再婚するのですが、これが原因かどうかハッキリは分かりませんが、チン・チエンは自ら命を絶っています。
後にリン・ツイはジミーさんと離婚してしまうんですけどね。
ケネス・ツァンの奥さんはジミーさんと片腕必殺剣や大刺客などで共演した焦姣(チャオ・チャオ)で、ほぼ同時期に亡くなったジミーさんとケネス・ツァンは色々と繋がりがあるんですね。

 

正徳武館の門下生ティエンロン(王羽)は些細なことがきっかけで悪名高い鉄鈎門の門下生マー(雷俊)と小競り合いになり、互いに門下生たちを引き連れて決闘に発展します。
ティエンロンたちに敵わなかったマーたちは逃げ出しますが、ティエンロンの師匠ハン(馬驥)は騒ぎを起こしたティエンロン咎めます。

 

マーは正徳武館の門下生にやられたことを鉄鈎門の道場主ザオ(田野)に報告するとザオは激高し、さらにマーはティエンロンが挑発してきたことを告げると、ザオは門下生たちを率いて正徳武館へ乗り込みます。

 

ザオはティエンロンを引き渡すようにハンを脅すと、話し合いにならず、ハンとザオは闘います。
しかしハンの方が強く、敵わないと悟ったザオは一旦退散します。

 

ザオは何としてもハンを倒すため、外国の殺し屋を雇うことにします。
沖縄空手家の二谷(龍飛)、長谷川(蔡弘)、坂田(王永生)、柔道家の高橋(吳東橋)、テコンドーの使い手キム(山茅)、ムエタイのナイ(關洪)、ミー(柯受良)、ヨガの達人モナ(潘春林)、ラマ僧のズオロン(蘇真平)、ズオフー(張義貴)と外国から大勢の達人を集めます。

 

正徳武館は武館以外に染色工場とレンガ工場の商売を行っており、ザオたちは早速工場へ乗り込みます。
それぞれの工場へ押し入った殺し屋たちはハンの弟子たちを次々と痛めつけていきます。

 

ザオが工場へ乗り込んだという話を聞いたティエンロンが染色工場へ駆けつけると、マーはティエンロンを誘い出します。
長谷川と坂田がティエンロンに襲いかかりますが、ティエンロンは2人を追いつめます。

 

武力行使を避けていたハンですが弟子を殺され、ザオたちと闘うことを決めます。
正徳武館へやって来たザオたちは次々と殺し屋たちをハンの弟子たちと闘わせます。
殺し屋たちの猛攻に弟子たちは次々とやられ、ティエンロンが闘います。
ティエンロンはキムと坂田を倒しますが、沖縄空手の二谷は打撃でティエンロンの右腕を落とします。

 

右腕を失ったティエンロンは運ばれて行き、ティエンロンの兄弟子であるホン(薛漢)が闘いますが、ヨガの達人モナにやられてしまいます。
三節棍を用いたハンの弟子(謝興)はズオロンの気功によって敗れ、ついにハンが動き出します。
しかし二谷の強烈な一撃によってハンは殺されてしまいます。

 

右腕を失ったティエンロンは道端で意識を失い、通りかかった親子に助けられます。
親子の看病のおかげでティエンロンは回復し、師匠を殺された復讐を考え始めます。
しかし片腕となってしまった今、復讐は困難を極めます。
ティエンロンを助けた娘のシャオユー(唐沁)は鋼鉄拳を習得してみてはどうかと提案します。

 

シャオユーの父親(閔敏)によると鋼鉄拳は腕の神経を殺して秘薬を使って鍛える最強の拳ですが、大変な苦痛を伴うものだと説明します。
どんなに辛くてもティエンロンは復讐のために鋼鉄拳の習得を目指します。
火の中に左腕を突っ込んで神経を死滅させ、焼いた腕を秘薬につけて鋼鉄の拳を形成させます。

 

正徳武館が襲われてから半年が経ち、ティエンロンはシャオユーと共に町へ出かけます。
ティエンロンが高橋道場の視察を行っている間、マーたちが茶店にいたシャオユーに絡みます。
ティエンロン茶店に戻ってシャオユーを助けると、テコンドーのキムが襲って来ます。
ティエンロンはキムを殴り倒し、マーを捕まえてザオの居場所を問い質します。
マーはザオの居場所は知らないと言ってティエンロンに襲いかかりますが、ティエンロンはマーを殺害します。

 

ティエンロンはザオが不在のうちに高橋を倒そうと考え、高橋の道場を訪れます。
高橋の弟子たちが次々と襲って来ますが、ティエンロンは弟子たちをあっさり投げ飛ばします。
高橋がやって来ると、強くなったティエンロンは高橋を倒し、ザオに決闘を申し込みます。

 

シャオユーの父はラマ僧が使う気功は剣も通さないといいますが、急所のツボがあることをティエンロンに教えます。

 

決闘の日、ザオと殺し屋たちがティエンロンの前に現れます。
ムエタイのナイとミーによるキックの猛攻を受けるティエンロンですが、鋼鉄拳でナイとミーを倒します。

 

続いてヨガの達人モナによる逆立ちヨガ攻撃を受けるティエンロンは片腕の指1本で逆立ちをしてモナに目つぶしを食らわせ、蹴り飛ばして倒します。

 

続いてティエンロンラマ僧のズオフーを鋼鉄拳で倒すと、同じくラマ僧のズオロンが気功を使って攻撃して来ます。
ティエンロンはシャオユーの父から教わった急所のツボを突いてズオロンを倒します。

 

次々と殺し屋たちが敗れ、ザオは門下生のパオ(柯佑民)と共に爆薬をティエンロンに投げつけます。
ティエンロンは爆薬を投げ返し、ザオとパオは爆死します。

 

残ったのは沖縄空手の3人の達人で、ティエンロンは長谷川を橋におびき寄せて川へ突き落とし、坂田を谷の源泉に突き落とします。
ティエンロンは最後に残った二谷と闘います。
死闘が続き、流血しながらもティエンロンは二谷の右腕を落とし、二谷は絶命します。

 

ゴールデン・ハーベストの作品ですが、台湾で撮影されており、出演されている役者さんも台湾の方が多いです。
ブラッキー・コーが若い!!

 

タランティーノウォシャウスキー兄弟(※現ウォシャウスキー姉妹)が絶賛していたといわれる本作ですが、ストーリーに関して特筆することはなく、内容はかなりハチャメチャです(笑)
いい意味でハチャメチャで面白いです(*‘∀‘)
様々な外国の達人が登場しますが、みんなエセ外国人です(^^;)
でもクセが強いキャラクターたちばかりでとても楽しいです(^ω^)

 

片腕必殺剣では剣で腕を切り落とされていましたが、今作では打撃によって腕が落とされます。
打撃で腕を落とすなんて絶対無理(^^;)
あと腕を火の中に突っ込んで神経を焼き切って鋼の拳を作るというかなりぶっ飛んだ設定(笑)
でもこういうトンデモ演出も受け入れてしまうのは今作の魅力なのでしょうか(;^_^A

 

ティエンロンが指1本で逆立ちしてヨガの達人モナと闘うシーンがありましたが、世界には本当に指1本だけで逆立ち出来る方が存在します。
释海灯(シー・ハイドン)という和尚さんもその一人で、YouTubeでも観れると思いますが、「真少林寺」というDVDでもシー和尚の指1本逆立ちを観ることが出来ます。
一体どうなってるんだろうね(゚Д゚;)

 

日本語吹き替え版ではザオが柔道の高橋を紹介する時に「高橋名人」と呼んでいたのがウケた(笑)
ファミコン世代の方なら分かって頂けるはず(´∀`)

 

そういえば劇中で、アメリカ映画「黒いジャガー」のテーマ曲が使われていましたが、あれ許可取っているんですかね(^^;)??

 

私生活ではトラブルが多かったジミーさんですが、スクリーンで観ているとやはりとても魅力があって、ブルース・リーの前の時代に大活躍されていたということに納得('◇')
謹んでジミー・ウォング氏のご冥福をお祈り申し上げます。