ファイナル・プロジェクト

ファイナル・プロジェクト

原題 警察故事4之簡單任務

製作 1996年

めぐちゃんの満足度 ★★☆☆☆

 

唐季禮(スタンリー・トン)監督、ジャッキー・チェン主演のアクション映画で、「ポリス・ストーリーシリーズ」の第4弾です。

 

香港警察のビル(董驃)の指示でCIAの捜査に協力することになった警察官のジャッキー(成龍)は、ウクライナのツアーに参加するナターシャ(Nonna Grishayeva)という女性の監視を命じられます。

 

ナターシャの動向をCIAに報告したジャッキーは帰国するまで観光することにします。
CIAはナターシャの会話を盗聴しますが、盗聴に気づいたナターシャの恋人のツイ(樓學賢)は電話を切り、兵士にナターシャを連れて来るように指示します。
ナターシャが兵士に連れられて行く様子を見たジャッキーは彼女の後を追います。

 

核の密輸をしているツイはナターシャがやって来ると取引の報酬が振り込まれているか確認しますが、ナターシャは報酬の受け取りには時間がかかると言います。

 

ジャッキーはCIAのマーク(John Eaves)と連絡を取りながらツイの後を追い、ツイがいる小屋の外で張り込みます。

 

取引相手であるロシアのマフィアがなかなか報酬を払う素振りを見せないのでツイが痺れを切らすと、マフィアの仲間がジャッキーの存在に気づきます。
雪の中に隠れていた仲間が包囲していた隊員たちを撃ち、ツイは核爆弾の入ったブリーフケースを持って逃げます。

 

ブリーフケースを巡ってロシアのマフィア、ツイ、ジャッキーが争奪戦を繰り広げますが、ブリーフケースはマフィアに奪われ、ジャッキーは極寒の湖に突き落とされてロシアの病院へ搬送されます。

 

ジャッキーが目を覚ますと、連邦情報局のイゴーロフ大佐(Jouri Petrov)から核爆弾を密輸している元CIAであるツイの検挙に協力してほしいと要請されます。
オーストラリアにツイの妹のアニー(吳辰君)がいるので、ジャッキーはオーストラリアに密入国します。

 

ジャッキーは水族館で働いているアニーを見つけると、アニーは父親のセブン(Terry Woo)の見舞いに行くと言うので同行します。
ジャッキーは警察官であることを明かし、ツイが核の密輸を行っていることを告げるとアニーは怒り、捜査の協力を得られなくなってしまいます。

 

姿を消していたツイがアニーの前に現れ、ツイは水族館に届いた荷物を安全な場所へ隠すようアニーに指示します。

 

ジャッキーはアニーの監視を続けますが、ジャッキーの前に現れたツイは、イゴーロフがジャッキーの会話を全て盗聴していることを告げます。
イゴーロフに不信感を抱いたジャッキーは任務を降りることにするとマフィアに襲われ、命からがら逃走します。

 

その頃、入院しているセブンがイゴーロフに殺され、ジャッキーがセブン殺しの犯人に仕立て上げられます。
ジャッキーはアニーに対し、自分は殺していないと訴えますが信じてもらえず、ツイの友人であるアレン(薛春偉)が仲間を引き連れてジャッキーを襲います。

 

抵抗するジャッキーですが多勢に無勢、諦めて降参しようとするとツイがやって来てジャッキーが潔白であることを証言して疑いが晴れます。

 

ツイはウクライナで諜報活動をしていた際、KGBに恋人のナターシャを人質に取られてやむを得ず二重スパイとなり、ツイはロシアのマフィアであるイゴーロフこそが黒幕であることを告げ、イゴーロフを検挙するため捜査に協力してほしいとジャッキーに頼みます。

 

中華街でセブンの葬儀が行われている中、アニーがマフィアに連れ去られます。
棺に隠れていたツイが現れてイゴーロフに銃を向けると会場は騒ぎになります。
ジャッキーはアニーを助けますが、ツイは爆撃によって負傷します。

 

ジャッキーはアニーの案内で水族館へ向かいます。
アニーはツイから預かった核爆弾を水族館の水槽に隠していましたが、すぐにイゴーロフの一味が水族館に押し寄せます。

 

イゴーロフの部下たちと攻防を繰り広げるジャッキーですが、イゴーロフは散弾銃で水槽のガラスを破壊し、核爆弾とアニーをさらって逃げます。
船で逃げようとするイゴーロフを追うジャッキーは車に乗ってジャンプ台を使い、イゴーロフの船に突っ込みます。

 

アニーは船から脱出し、核爆弾は回収されます。
イゴーロフを逮捕して事件は解決です。

 

前作の3に引き続き、スタンリー・トン監督ということで期待していたのですが、ちょっとイマイチでした。
分かりにくいのですが、本作は一応「ポリス・ストーリー」シリーズの4作目で、現時点で完結作となっています。
香港製作なのですが、ハリウッドを意識して作られている感じです。
私は全編英語音声版で観たのですが、香港版とかだと広東語音声版もあるんですかね??

色々と細かいところが気になります。

 

ツイが核を取引するシーンで、マフィアの仲間がジャッキーを見つけて「Maybe Chinese.(おそらく中国人だ。)」と言うのですが、(※字幕だと"変な帽子の男")アジア系の人を見ただけで何で中国人かも知れないって分かるのかしら(^^;)
日本人かもしれないし、韓国人の可能性だってありますよね。

 

スノーモービルで逃走する際に核爆弾の入ったブリーフケースが吹っ飛んだり落下したりしていましたが、ああいうのって強い衝撃が加わったらヤバいんじゃないんですかね???

 

終盤の水中戦のアイデアは面白いと思うけど、スピード感が無くて、ジャッキーの良さが活きていないのが残念。
もし水中戦を取り入れるなら中盤より前ぐらいだったら良かったかもしれない。
最後はやはりスカッとしたアクションが観たいです。

 

あと鮫のクオリティがもう少し何とかならなかったのかなぁって思いますね(^^;)
作り物だと安全で近距離での撮影は可能ですが、今は高画質で作品が観れるのでどうしても粗が目立ってしまいます。
もっと昔の作品でしたら許容していたかもしれませんが(・・;)

 

あとラストでジャッキーが車で船に突っ込むシーン。
船にアニーが乗ってるのに突っ込むのはダメでしょ!!
アニーが素早く脱出していたから良かったけど、そうでなければアニーも巻き込まれてしまいます(゚Д゚;)
あと核爆弾も積んでいたからどの道突っ込むのは危険です!!

 

と、ここまで否定的な感想ばかりですが、好きなシーンもあります。

 

前半のスノーモービルのシーンは勢いがあって面白いです。
アザラシの帽子を被っているジャッキーがカワイイ(*^^*)
スノーモービルがジャッキーの背中をかすめるシーンは怖かった(゚Д゚;)

 

金龍堂でジャッキーがアレンたちと戦うシーンは成家班なのでやはり息が合っていますね(*‘∀‘)
たまに失敗して怪我しちゃったりしていますけど。
ジャッキーが高蹺(中国の竹馬)に乗って闊歩するのも楽しい♪♪

 

アクション映画としてはそれなりに楽しめると思いますが、「ポリス・ストーリー」っぽさが薄くなってしまったのが個人的には少し残念ですね。
董驃さんは出演されていますが、恋人のメイ(張曼玉)が出演されていないのがやっぱり残念(T_T)