めぐちゃんの香港映画感想ブログ

ネタバレおもいっきりあります。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明

原題 黃飛鴻

製作 1991年

めぐちゃんの満足度 ★★★★★

 

李連杰ジェット・リー)主演、徐克(ツイ・ハーク)が製作・監督を務めたカンフーアクション映画です。
黃飛鴻(ウォン・フェイホン)を題材にした作品で、シリーズ化され、外伝作品もあります。

 

武装組織黒旗軍の総帥ラウ(劉洵)はフランス軍と闘うためにベトナムへ向かおうとしています。
黒旗軍の武術師範をしていたフェイホン(李連杰)に対し、ラウは残った兵を民兵として統率して欲しいと頼みます。

 

フェイホンの大叔父(午馬)は娘のイー(關之琳)と共にイギリスから広州へやって来ます。
大叔父はフェイホンにイーの面倒を見て欲しいと頼み、イギリスへ帰って行きます。

 

フェイホンの診療所である宝芝林に京劇役者のフー(元彪)がやって来ます。
フェイホンの弟子であるソー(張學友)が出迎えるとフーはソーをフェイホンだと勘違いし、弟子にして欲しいと頼みます。
もう1人の弟子であるガイ(袁錦輝)がやって来ると、ソーがフェイホンではないことをフーに教えます。

 

行き違いから漢人がイギリス兵に撃たれ、フェイホンが治療にあたります。
一般市民が日々危険に晒されていることを危惧したフェイホンは弟子のガイとアメリカ帰りで英語が得意なソーを同行させ、直接政府に話をつけに行きます。

 

フーは劇場で沙河のチンピラのホン(邱建國)一味に絡まれ、フェイホンの弟子で肉屋を営んでいるウェン(鄭則仕)は町まで逃げて来たフーからチンピラと揉めていることを聞きます。
ホンはウェンがフェイホンの弟子だと知ると引き上げようとしますが、フーがホンを挑発したためチンピラたちと争いになります。

 

フェイホンたちは西洋式レストランで提督(黃子揚)、イギリスのウィキンズ将軍(Mark King)、アメリカの商人ジャクソン(Jonathan James Isgar)らと、イギリス兵による誤射の件で対応を求めますが、提督たちは取り合ってくれません。

 

チンピラたちと争うフーや民兵たちがフェイホンたちのいるレストランへ押し寄せ、騒ぎになったことに腹を立てたウィキンズ将軍はその場を立ち去ります。
官兵たちが駆けつけるとチンピラたちは逃走し、提督は民兵たちが騒ぎを起こしたことについての責任をフェイホンに負わせます。
フェイホンは政府の監視下に置かれることになってしまいます。


ホンたちが店員からみかじめ料を巻き上げようとしているとフェイホンが現れてホンを懲らしめます。
これに腹を立てたホンは宝芝林を放火します。
すぐに消火にあたったため怪我人は出ず、ホンたちの放火を目撃していた神父(Colin George)の証言により、ホン一味は指名手配されます。
追い込まれたホンはジャクソンに取り入ることを思いつき、ホンは娼婦を献上する替わりにフェイホンを始末して欲しいとジャクソンに頼みます。
ジャクソンはフェイホンを観劇に招待し、その時に始末しようと企みます。

 

ウェンの手違いで出演する役者を追い返してしまい、仕方なくウェンが役者として出演することになります。
フェイホンがイーと劇場にやって来ると、ジャクソンの刺客たちが次々とフェイホンを襲います。

 

ウェンがフェイホンに加勢し、フェイホンはイーを守りながら闘います。
ジャクソンの用心棒であるタイガー(Stephen Tartlia)は銃でフェイホンを狙いますが、フェイホンをかばった神父が銃で撃たれます。
暗殺計画が失敗したジャクソンたちは立ち去ります。
騒ぎを起こしたフェイホンに対し再び提督は厳しく問い詰めますが、フェイホンは劇場で負傷した人たちを治療するため一旦診療所へ戻ります。

 

負傷者の腕にジャクソンと書かれた入れ墨を見つけたフェイホンたちは、負傷した男性からアメリカで強制労働をさせられ脱走して来た経緯を聞きます。

 

フーが町を彷徨っていると、決闘を目撃します。
1人はイム(任世官)という武術家で、フーは以前道端で武術を披露していたイムを目撃していました。
相手の男は七路刀法の使い手(袁祥仁)で、イムに剣で攻撃しますが全く効かず、イムは男を倒します。

 

イムの強さを目の当たりにしたフーはイムに弟子入りを志願します。
イムは名声と富を得るために武術の達人であるフェイホンに挑戦しようと考えています。

 

劇場で多くの死傷者を出したことでソーは絶望し、辮髪を切ってアメリカに帰国しようとしています。
イムとフーが宝芝林を訪れ、フェイホンに挑戦を申し込みます。
フェイホンは断りますが、イムは有無を言わさずフェイホンに襲いかかり、イーが闘いを止めるために銃を構えるとフーに制止されます。
イムは日を改めて仕切り直しだと言い放って立ち去ります。

 

フェイホンは政府の監視下にあるため、入口には見張りがいましたが、イムたちは見張りを倒して中へ入って来たので、見張りが負傷したことが提督に知られると面倒なことになります。
フェイホンは弟子たちに今すぐ宝芝林から脱出するように言いますが、ウェンとガイは残り、ソーはイーとアメリカから脱走してきた男を連れて逃げます。
提督と官兵たちが宝芝林に押し寄せ、フェイホンたちは反逆罪で逮捕されます。

 

宝芝林から逃げ出したソーたちはホン一味に見つかり、ホンたちは脱走した男を銃で殺害し、イーを捕まえます。
ホンはイーをジャクソンに献上する娼婦として利用しようとしているのです。

 

フェイホンは拘束されてしまったためイムの不戦勝となり、イムはホン一味がいる倉庫を訪れるとフェイホンに勝利した褒美に金を貰います。

 

官兵の中には話が分かる者もおり、フェイホンの冤罪を知る官兵は脱獄を促しますが、頑なに法を守るフェイホンは牢屋から動こうとしません。
しかしソーがやって来てイーがホンたちに捕まったという話を聞くと、フェイホンはすぐにイーが捕まっている倉庫へ向かいます。

 

イムは不本意ながらも金のために悪党のホンたちと手を組もうとしますが、イムの考えに納得出来ないフーはその場から立ち去ろうとします。
ホンがイーを強姦しようとする現場を目撃したフーはイーを助けようとしますが、イーを人質にされて手が出せず、フーは捕まってしまいます。

 

倉庫にやって来たフェイホンの前にイムが立ちはだかり、ホンに連れて行かれたイーの救出をウェンたちに任せ、フェイホンはイムと闘います。

 

ソーは捕まったフーを助け、ジャクソンの船に乗せられたイーを救出しようとしますが、フーたちの前に用心棒のタイガーが立ちはだかります。
カンフーが出来ないソーはタイガーに敵わず、フーがタイガーと闘います。

 

フェイホンは徐々にイムを追いつめるとイムは髪の毛に隠していた刃物を取り出しフェイホンを切りつけます。
フェイホンはその刃物を利用してイムの辮髪を切り裂き、回し蹴りでイムを倒します。

 

フェイホンが倉庫から出て来るとアメリカ兵たちは一斉にフェイホンに向かって発砲し、続いて起き上がったイムが倉庫から出て来るとイムはアメリカ兵たちによって集中砲火されて死亡します。

 

苦戦しながらもフーはタイガーを倒しますが、ジャクソンは砲弾でフェイホンを狙います。
ソーが英語で偽の方向を指示し、砲弾はイギリス軍の船に直撃します。

 

フェイホンがジャクソンの船に乗り込むと、計画を邪魔されたホンはイーをボイラーに押し込もうとします。
イーの他に捕まっていた女性たちが力を合わせてホンをボイラーに押し込み、イーを救出します。

 

提督がやって来るとイーたちはジャクソンの人身売買の罪を証言します。
ジャクソンは提督を人質に取って銃を捨てるように強要すると、銃を破棄したフェイホンは弾丸を指で弾き、ジャクソンの額に命中させます。
フェイホンは提督を救出し、フーは死んだイムを葬ります。
フェイホンはフーと師弟の契りを結び、フーを正式な弟子として迎え入れるのでした。

 

三つ巴どころか四つ巴以上の戦いが激しいです!!
イギリス軍、アメリカ商人、沙河のチンピラ、イム師匠、フェイホンの周りは敵だらけですね(;・∀・)

 

ジャッキーが酔拳で演じているフェイホンと違ってリンチェイ版はやんちゃな感じはありません。
威厳があるその風貌のためか、劇中では元彪より年上に見えてしまう('ω')
実際はリンチェイより元彪の方が年上なんですけどね。

 

今回の元彪の辮髪は頭を剃っていないですね。
ドラ息子カンフーの時は頭を剃っていましたが、今回は剃らずにカツラを使用されているっぽいです。
髪の毛を剃ると生えて来るのに時間がかかるので他の仕事の影響を考えたのでしょうかね??

 

基本的にシリアス調な作品ですが、劇場でぽっちゃりなウェンがフェイホンに加勢した時には着地して床が抜けちゃったり、広東語が苦手なソーが練習したおかげで広東語が超流暢になっていたり、西洋化を受け入れず頑なに洋服を着ることを拒んでいたフェイホンが最後に洋服を着たりなど、クスっとするシーンも良いです♪

 

フェイホンとイーがいい雰囲気になるのもキュンとします(*^-^*)
恋に奥手なフェイホンがカワイイ♪

しかしフェイホンにとってイーは叔母にあたるので禁断の恋なのでは?と思い、改めて2人の関係性について調べてみました。
フェイホンからみるとフェイホンの祖母の兄(もしくは弟)の娘がイーです。
今回フェイホンの祖母の兄(もしくは弟)を演じているのは午馬さんで、フェイホンからみて大叔父にあたります。
イーは大叔父の娘なので法律上では一応結婚することが出来ます。

これは日本語字幕が「叔母」と翻訳されているから混乱が生じています。
大叔父の娘は「叔母」ではなく、フェイホンからみて「いとこ違い」になると思います。

 

武術指導は袁祥仁(ユエン・チュンヤン)、袁信義(ユエン・シュンイー)、劉家榮(ラウ・カーウィン)で、袁家班と劉家班の共同って珍しい。
チュンヤンとシュンイーはちょこっと出演もされています♪

 

阿羅漢からリンチェイの吹き替えをしている七哥(チャッコー)こと熊欣欣(ホン・ヤンヤン)は今回もリンチェイのダブルを担当。
現地では当時「鬼脚七」の役のイメージから七哥と呼ばれていたそうです。
リンチェイとヤンヤンって結構顔が似てるし、年齢も体型も近いので吹き替えには最適なのではないでしょうか。

 

主題歌は中国の古典音楽「将軍令」を編曲した「男兒當自強」で、歌唱は林子祥(ジョージ・ラム)です。
原曲からすでに素晴らしいですが、ジョージ・ラムの歌声が本当に素晴らしいです。
将軍令といえばもう黃飛鴻以外のイメージは考えられないです(笑)