めぐちゃんの香港映画感想ブログ

ネタバレおもいっきりあります。

エグザイル / 絆

エグザイル / 絆

原題 放・逐

製作 2006年

めぐちゃんの満足度 ★★★★★

 

杜琪峯(ジョニー・トー)製作・監督の香港ノワール作品です。

 

返還前のマカオ
ブレイズ(黃秋生)、タイ(吳鎮宇)、キャット(張耀揚)、ファット(林雪)、ウー(張家輝)の5人は同じ黒社会組織の仲間ですが、ウーはボスであるフェイ(任達華)の暗殺に失敗し、フェイはブレイズたちにウーの殺害を命じます。

 

4人がウーの自宅の前で待ち伏せしていると逃亡先からウーが戻って来ます。
ウーはブレイズとタイを自宅に招き入れると銃の撃ち合いが始まります。
自宅の外では警察官のトイサン(許紹雄)と運転手(黃華和)が待機していますが、定年間近のトイサンは面倒に巻き込まれたくないので銃撃戦を傍観しています。

 

銃撃戦は決着せず、一旦保留にした5人はトラックから家財道具を家の中へ運びます。

 

ウーには妻のジン(何超儀)と赤ん坊がいます。
ジンはウーを見逃して欲しいと頼みますが、ボスであるフェイの命令に背くことは出来ません。
仲間内でもウーに手を下すかどうか意見が割れ、足踏み状態になります。

 

マカオの組織のカッチョン(譚炳文)はマカオで勢力を拡大しているキョン(林家棟)と提携を持ちかけていますが交渉は難航し、フェイは交渉決裂ならばキョンを始末するようカッチョンに促します。

 

ウーは死ぬ前に妻と子供に財産を残したいと告げたため、5人は金を手に入れるため仕事を探しに行きます。
仕事を斡旋しているジェフ(張兆輝)のホテルにやって来た5人は、輸送車から金塊を強奪するという大きな仕事を持ちかけられますが、すぐに金を手に入れたいブレイズは引き受けるかどうか悩みます。
ホテルにやって来たカッチョンからキョン殺害の依頼を受けたジェフは5人にキョン殺しの依頼をします。
5人はすぐに報酬が手に入る可能性のあるキョン殺害の依頼を引き受けることにします。

 

ボディガードを引き連れたキョンが待ち合わせ場所のレストランに姿を現します。
ブレイズ、タイ、ウーは席で待機し、カッチョンがキョンの席に着くと、キョンはフェイと手を組むつもりはないと断言します。

 

フェイが現れ、改めてキョンに交渉しますが、キョンは提携を断ります。
ボディガードはキョンを裏切り、カッチョンから命を狙われていることを知ったキョンは四面楚歌状態になります。

 

フェイはウーの殺害を実行しないブレイズを銃で撃つとブレイズは床に倒れますが、防弾チョッキを着ていたため無事でした。
すかさずフェイはブレイズの頭を銃で狙いますが、ウーはフェイの下半身を銃で撃ちます。
キョンはカッチョンを殺害し、レストラン内で撃ち合いが始まり、フェイは現場から逃走します。
外で待機していたキャットとファットが加勢しますが、ウーはキョンに腹部を撃たれます。
4人は負傷したウーを連れて現場を後にします。

 

フェイは邪魔だったカッチョンを始末するために自ら現場にやって来たとキョンに明かし、手を組まなければ命はないと脅します。

 

キョン殺害に失敗した5人は車を盗んでウーの治療をするため闇医者に行きます。
医者(甄懋強)はウーの治療を行いますが、負傷したフェイが運ばれて来ます。
ブレイズたちは急いで隠れますが、テーブルに3人分の飲み物があることに気づいたキョンは先客がいることを確信し、治療院内で撃ち合いが始まります。

 

ウーはベッドから這って逃げようとしますがフェイのボディガード(黃志偉)とキョンに捕まり、ウーは窓から突き落とされます。
さらにフェイはウーに銃弾を浴びせ、3人がフェイと撃ち合っている間にファットはウーを救出します。
医者と情事を行っていた娼婦(陳雅倫) は治療費を奪って逃走し、医者はフェイに撃たれて殺されます。

 

ウーは車の中で息絶え、4人はウーを自宅へ連れて帰ります。
変わり果てたウーの姿を見たジンは愕然とし、銃を取り出して4人に向けて乱射すると4人は逃げ出します。
ジンは赤ん坊と心中しようと考えますが決行出来ず、ウーごと自宅を燃やして赤ん坊を連れて家を出ます。

 

行くあてのない4人はとにかく遠くまで車を走らせ、気が付くと観音山まで来ていました。
観音山付近に金塊を積んだ輸送車が通るというジェフの話を思い出した4人は待ち伏せをしていると輸送車が現れます。

 

輸送車を襲うかどうか悩み、結局襲わずにいると別のグループが輸送車を襲います。
警察隊員が次々と強盗に撃たれ、隊員のチェン(任賢齊)が孤軍奮闘する中、4人はチェンに加勢します。
強盗を一掃しますが、隊員が全滅して金塊が無くなった状態で戻っても疑われるので、チェンは4人と逃げることにします。

 

ジンは4人を捜しにジェフのホテルにやって来ます。
娼婦に金を払うとジェフに取り次いでくれますが、ジェフはフェイに密告します。

 

金塊を手に入れて夢を語り合うブレイズたちですが、フェイから電話があり、ジンと赤ん坊が拘束されていることを知ります。
5人は船に金塊を運ぶと、ブレイズは金塊を全てチェンに渡すことにします。
チェンは夜明けまで埠頭で待つと言い、4人はジェフのホテルへ向かいます。

 

ホテルにやって来た4人はフェイを挑発し始めます。
部屋からフェイたちが出て来ると、ジンがブレイズに近づいて発砲します。
ブレイズは防弾チョッキを着ていて無事でしたが、ジンはこれ以上撃つことは出来ず、銃を投げ捨てます。

 

タイは鞄に入った金塊をフェイに渡し、これでチャラにして欲しいと頼みます。
金塊を見たフェイはジェフに本物か確認させると、ブレイズ以外は見逃すと言います。

 

タイはジンに車の鍵を渡し、耳元でチェンがいる埠頭に行くように指示してジンをホテルの外へ追い出します。

 

ホテルに残った4人はフェイたちと闘う覚悟を決め、フェイが空き缶を投げつけると4人は缶を蹴り返し、一斉に銃を構えて撃ち合います。
蹴り返した空き缶が落ちて来る頃には現場にいた全員が死亡します。
ホテルの外で待機していたトイサンは無事に定年を迎え、ホテルの部屋から出て来た娼婦は鞄に入った金塊を見つけると、それを奪って立ち去るのでした。

 

最高過ぎる。メンバーも最高!!!

 

仲間の殺害命令に葛藤し、仲間を失った4人が出した答えは華々しく散るという、男の世界ですな。
そしてフェイ兄貴が飲んでいた飲み物がレッドブルという(笑)

 

最初の銃撃シーンで、ブレイズとタイがウーのリボルバーの装弾数に合わせるのも粋ですし、銃撃戦の後は傷ついた部屋をちゃんと修理しているのがイイ♪
鍋に弾丸が命中していたので、ブレイズが弾丸入りのスープを飲もうとするのが笑える(^o^)
こういうのクスッと笑えて好き♪

 

血の吹き出し方の演出が独特なのですが、いい感じです。
照明の陰影も素晴らしい。
カーテンが揺らめく治療院での銃撃戦もカッコイイっすな(*‘∀‘)

 

鎗火では落花生を食べていたラム・シューは今回は常にガムを食べています(´∀`)
あと娼婦にデレデレする表情がカワイイです(笑)

 

サイモン・ヤムの悪役はやっぱ迫力あるわぁ(゚Д゚;)
あの不敵な笑みが怖いんですよね。
善人役とのギャップありすぎ!!

 

ジェフ役のエディ・チョンのキャラが地味に強烈(笑)
ひそひそしていてやたら距離が近いんです(^^;)
用心しなきゃいけない商売だからね。

 

リッチー・レンがめっちゃカッコよかった!!
マカオの警察の制服似合い過ぎ!!
くわえタバコで強盗を狙撃するのがたまらなくイカすぜ☆

 

最後は娼婦のお姉ちゃんが1番おいしい所を持って行っちゃうのね(;^ω^)
治療院でもお金盗んじゃうし、ある意味潔い(^^;)

 

よく香港映画は台本無しで撮影するのが主流だと言われていますが、本作の放逐も具体的な台本は無しでその場のノリで撮影されたそうです。
それでこのクオリティの高さの作品を撮るなんて凄い。

 

人によっては途中で少しだれると感じる方もいるみたいですが、私は全く思いませんでした。
むしろこの"男たち"をもっと観ていたいという気にさせられ、あっという間の時間でした。
これぞジョニー・トーの世界。ただただかっこいい。