めぐちゃんの香港映画感想ブログ

ネタバレおもいっきりあります。

英雄十三傑

英雄十三傑

原題 十三太保

製作 1970年

めぐちゃんの満足度 ★★★★☆

 

実在した唐末の武将「李克用(リー・クーヨン)」を題材にした張徹(チャン・チェ)監督による古装片スペクタクルムービーです。
超大物脚本家、倪匡(ニー・クァン)の小説が原作で、脚本も務めていらっしゃいます。

 

唐末の時代、反乱軍のホアン・チャオ(李海龍)が長安を制圧し、沙陀の長リー・クーヨン(谷峰)は唐から節度使に任命され、晋王となって反乱の平定を開始し、河中府に28人の有力者を集めます。
これがいわゆる875年の「黄巣の乱」です。

 

反乱軍のメン将軍(楊斯)が現れ、チュー総督(陳星)はメン将軍を捕まえて欲しいとクーヨンに頼むと、クーヨンの十三弟であるツンシャオ(姜大衛)に闘ってもらうことにします。
チューはツンシャオを見くびり、もしメン将軍を捕まえたら翡翠の帯を差し出してもいいと宣言し、ツンシャオは自分の命を賭けると約束します。
結果はツンシャオの圧勝で、約束通りチューの帯を切って奪います。

 

ホアン軍は長安を占領しているので、すんなりと平定とはいきません。
四弟のツンシン(南宮勲)は自分が長安へ行ってホアンを捕まえると申し出ますが、ツンシンは自分勝手な行動をとるためクーヨンは許可しません。
長兄のツーユアン(金漢)は長安へ乗り込む作戦は悪くないと言い、これを聞いたクーヨンはツンシャオの指揮で動くように兄弟たちに命じます。
クーヨンに気に入られているツンシャオを快く思わないツンシンですが、クーヨンの命令なので仕方なく従います。

 

兄弟たちが茶屋で休憩していると反乱軍のチュエン将軍(陳鳳鎮)が兵を引き連れてやって来ます。
チュエン将軍の衛兵に立ち去るように言われたツンシャオが相手を挑発すると争いになります。
ツンシャオたちが圧勝し、ツンシンはチュエン将軍を殺そうとしますが、ツンシャオは殺さずに道案内をさせようと提案します。

 

倒した衛兵の服を奪って着替え、チュエン将軍を脅して長安へ向かいます。
しかし許可証が無いので中に入れず、チュエン将軍でさえ顔パスが利きません。
中に入れず、やむを得ずツンシャオはチュエン将軍を斬り、逃走します。

 

暗くなってから城へ忍び込み、ツンシャオたちは兵を倒していきます。
侵入に気づいた反乱軍は警戒し臨戦態勢に入ります。

 

ツンシャオが先陣を切ってホアン暗殺に向かおうとしますが、ツンシャオの手柄になるのが面白くないツンシンは命令を無視して敵に突っ込みます。
ツンシャオはホアンに矢を放つと、命中はしませんでしたが、身の危険を感じたホアンは引き上げます。
兵を次々と倒していく兄弟たちですが、数が多いので一旦民家に身を隠すことにします。

 

ツンシャオはツイ(李麗麗)が住む家を訪れ、世話になることにします。
しかし親切なツイの恩を仇で返すような行いをしたのはツンシンと十二弟のチュンリ(王鍾)です。
2人はツイを強姦しようとし、寸前でツンシャオが助けに入るとツンシンとチュンリは面白くなさそうに去って行きます。

 

ツイは行商のふりをして逃げればいいと提案し、ツンシャオたちはツイの祖父と行商に扮して町を出ることにします。
城壁を登り、無事に帰還することに成功します。
ホアンは仕留め損ないましたが、勢力を弱体化出来たのでご満悦のクーヨン。
ツンシャオの命令を無視して勝手な行動を取ったツンシンとチュンリに腹を立てたクーヨンは兵に2人を殺すように命じますが、ツンシャオの計らいでツンシンとチュンリは死刑を免れます。

 

ついにホアン軍を制圧するクーヨンですが、ツイの家はホアン軍によって放火されてしまいます。

 

クーヨンはチューから招待を受けていることを話すと、十一弟のチンツー(狄龍)は罠であると警戒します。
ツンシンとチュンリがホアン軍の残党を倒して帰還するとクーヨンはツンシンとチュンリにチューの城へ行ってもらうことにします。

 

クーヨンの代わりにツンシンとチュンリが来ることが分かると、チューは2人を利用しようと企みます。
チューは支配力を失った皇帝が退き、クーヨンも倒せば自分が唐の実権を握れると虎視眈々と権力の椅子を狙っているのです。
ツンシンとチュンリは忠誠心が無いので利用するにはもってこいだとチューは目論みます。

 

城へ招待され、もてなしを受けるツンシンとチュンリ。
城から戻ったツンシンたちはチューに悪意がないことをクーヨンに伝えます。
ここでチューの招待を断れば争いになりかねないと考えたクーヨンはチューの城へ行くことにします。
ツンシャオは不安を拭い切れず護衛を申し出ますが、陣営を離れてはいけないとクーヨンに言われ、代わりにチンツーを護衛として連れて行くことにします。

 

もてなしを受けたクーヨンとチンツーはすっかり酔っ払い、酔い潰れている隙にチューは火矢を放てと命じます。
目を覚ましたチンツーが駆けつけ、クーヨンを連れて逃げ出します。
赤い空を見て異変に気付いたツンシャオはクーヨンを助けに向かいます。

 

クーヨンの側近たちは殺され、チンツーはクーヨンを連れて太平橋にやって来ます。
チンツーは堀に潜んでいた部隊に総攻撃を食らい、瀕死の状態。
クーヨンを逃がし、次々と迫りくる兵たちと闘うチンツーですが、健闘及ばず絶命します。
ツンシャオが兵を引き連れて到着すると、手強いツンシャオと闘うのは分が悪いので、チューは兵たちに一旦退却するように命じます。

 

チンツーを失い悲嘆するクーヨン。
チューは皇帝から任命された総督なので迂闊に手が出せませんが、考えた末クーヨンはチューと闘うことを決めます。
クーヨンはツンシャオに陣を取るように命じ、チューの裏切りを皇帝に告発することにします。

 

チンツーが死に、クーヨンに殺されると思ったツンシンはチュンリに相談します。
チュンリは全てツンシャオのせいだと恨み、ツンシャオを殺害することにします。
チュンリたちはツンシャオを消した後にチューに庇護してもらおうと企みます。

 

ツンシンは嘘の命令でツンシャオをおびき出すことにします。
クーヨンの剣があればツンシャオを騙せると思ったツンシンは寝ているクーヨンから剣を盗み出します。
ツンシンは作戦通りツンシャオを連れ出し、クーヨンの命令だと嘘をつき、ツンシャオの両手両足を縄で縛ります。
不審に思うツンシャオですが罠だと気づいた時にはすでに遅し。
縄は馬に繋がれていて、馬が一斉に走り出すとツンシャオの両手両足が引き裂かれます。

 

クーヨンはツンシャオの死を知り、兄弟内で起こった争いを嘆きます。
ツーユアンたちは逃げたツンシンとチュンリを追います。
ツンシンたちを発見し、兄弟でいがみ合うのはやめようと説得しますが、聞き入れないツンシンたちは六弟のツンホー(宋源)と次弟のツーチャオ(鮑嘉文)を殺害。

 

ツーユアンたちがツンシンを追いつめるとツンシンは命乞いを始めたため、ツーユアンは殺さないよう他の兄弟に計らいますが、ツンシンは隙をついて十弟のツンショウ(劉家榮)を剣で刺します。
ツンショウは自分の腹に刺さった剣ごとツンシンに突進し、ツンシンを突き刺します。
最後はツーユアンがツンシンにとどめを刺します。

 

チュンリは七弟のツンチン(黃培基)を殺害し、兄弟たちはチュンリを殺害します。
13人いた兄弟ですが、残ったのは長兄のツーユアン、三弟のツンシュー(羅威)、五弟のツンチ(劉剛)、八弟のツンチャン(王光裕)、九弟のツンシェン(陳全)のたった5人でした。

 

黄巣の乱のお話かと思いきや、兄弟間の絆や裏切りにスポットが当てられた作品でした。
最悪の兄弟ケンカだー!!!
馬に縄を繋いで体を引き裂くなんて、いくら恨んでいるからって殺し方が残酷過ぎるわ!!
周りにいっぱい兵たちがいるのにツンシンとチュンリが大きい声で謀反の計画をしゃべっていたけど告げ口されたらどうするんだろうね(;´∀`)

 

戦闘のシーンは迫力がありました!
あれだけの人がいるとやっぱ画が映えるね!!

 

世界史に疎い私はクーヨンなんて全っ然知らん(;´∀`)
いや、覚えていないだけで昔授業で習ったのかなぁ。
いずれにしてもこの作品を観るまでは知らないも同然でした(;^ω^)
いやぁ、ホント映画って勉強になるね。

 

クーヨンには実子を含む13人の将軍いわゆる精鋭部隊がいて、その13人の将軍たちを「十三太保」と呼ぶそうで、「太保」とは官職を指す言葉らしいです。
十三太保以外にもクーヨンは何十万人の兵を従えていたそうな。

 

チェン・シン演じる朱温(チュー・ウェン)も実在した人物で、実際、李克用(リー・クーヨン)と実権を争っていたらしいです。
その後の展開の様子も観たかったけど2時間の上映時間だと収まらないか。
シリーズ化しかないな(-ω-)/
って今作はもう50年以上も前の作品ですけどね。

 

デビチャの白いモコモコの衣装が可愛い(*´▽`*)
しかし撮影時は大変な猛暑で、この毛皮の衣装はメチャクチャ暑かったそうです。
顔のアップになると汗をかいているのが分かります。
あれで動くのはしんどいなぁ(^^;)

 

凛々しい狄龍様のアクションも堪能できます(*´▽`*)
酔い潰れて寝ちゃうのもカワイイ♪
チャン・チェ作品で上半身露出率が高いのは監督の趣味なのかな(笑)
ありがたいですけどね(変態)